※本稿は、監修・佐々木陽子『子どもが小1になったら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
■春は登下校中の迷子に要注意
4月によくあるのが「先生、家に帰れません」という、新1年生からのSOS。実は、登校中の“迷子”は、小学校生活の最初にいちばん多いトラブルです。
入学前に親子で登下校ルートを歩いてみる家庭は多いものの、親が先導すると、子どもは「ついて行けばいい」と思ってしまい、実は道を覚えていないことが少なくありません。
練習のときには、子どもを先頭にして歩かせるのがポイント。「この角を曲がると公園があるね」「このお店が目印だね」など、景色やお店を話題にしながら、自分の足でルートを覚えられるようにしましょう。
晴れの日だけでなく、雨の日や夕方など、天候や時間帯を変えて歩くのもおすすめです。とくに、学校までの距離が遠い子は、何度か練習して、迷子の不安を減らしましょう。
登下校に慣れてくると、「こっちの道でも行けるかな」「もっと近道がありそう!」など、好奇心から別のルートを歩きたくなることも。
ただ、学校の行き帰りは決まったルートを通るのが約束です。通学路の途中にある「子ども110番の家」や困ったときに駆け込める場所も確認しておくと、防犯面でも安心です。
■生活リズムを“学校時間”に合わせていく
入学準備のなかでも、ゆっくり時間をかけて進めたいのが、生活リズムを「学校時間」に合わせていくことです。
保育園や幼稚園よりも登校時間が早くなる子が多く、朝7時台には家を出る家庭も少なくありません。とはいえ、生活リズムは急に変えるのが難しいもの。年明けごろからは、少しずつ起きる時間・寝る時間を早めておくと、入学後もスムーズに新しい生活を始めることができるでしょう。休日も起床・就寝の時間をそろえるように意識すると、生活リズムが定着しやすくなります。
ポイントは、「朝の光を浴びる」「朝食を同じ時間にとる」「夜のスクリーンタイムを減らす」の3つ。体内時計がととのうと、自然と眠くなり、起きやすくなるサイクルができていきます。
とくに良質な睡眠をたっぷりとることは、子どもの成長にとって欠かせません。寝る前は、テレビやタブレットなどの光の刺激を避けましょう。絵本を読んだり、親子で1日の出来事を話したり、穏やかに眠りに向かうルーティンをつくることを心がけましょう。
朝、すっきり起きられると、気分も前向きに。1日を元気にスタートできます。
■お留守番をさせるときの声かけ
小学1年生からは、短時間のお留守番も少しずつ解禁にする家庭が多いようです。ママ・パパの帰宅が遅くなって、子どもが先に家で待つことや、買い物や下の子の送迎などで一人になる場面も考えられます。入学前から慣れておくと、急な用事のときにも安心です。
まずは「数分間、家の前にゴミ出しに行く」「郵便を出しに行く」など、すぐ戻れる距離と時間から挑戦し、少しずつ時間をのばしていきましょう。1年生のうちに、1時間程度のお留守番ができるようになれば十分です。「おやつを食べていてね」「このテレビ番組を見てていいよ」など、行動の目安を決めておくと、子どもも落ち着いて過ごせます。
練習の前には、「玄関の鍵は必ずかける」「インターホンが鳴っても出ない」「困ったときは、スマートスピーカーや電話で連絡する」など、お留守番中のルールを一緒に確認しましょう。「ベランダには出ない」「火を使わない」など、事故を防ぐための約束ごとも大事です。
帰宅後は「ちゃんとできたね」「ルールを守れたね」としっかりほめることも忘れずに。成功体験を積み重ねることが、自信につながります。
お留守番の練習は、防犯対策であると同時に、子どもの自立の第一歩です。
■体の不調を自分で言葉にできるようにするには
小学校では、毎朝「健康観察」があります。
ところが、1年生の春は、不調があってもうまく言葉にできず、ただ泣き続けてしまう子も少なくありません。発熱や発疹などの明らかな症状がない場合、本人が説明しなければ先生も対応に迷ってしまいます。
家庭では、日ごろから体調を言葉にして伝える習慣を意識してみましょう。「ちょっと鼻水が出ているね」「おなかが痛いの?」など、親が言葉にしてあげることで、子どもも自然と自分の体と心が発しているサインに目を向ける意識が育ち、表現を覚えていきます。
「トイレに行きたい」「緊張して泣いてしまった」など、自分の体調や気分を伝える力は、学校生活の安心につながります。
読める・書けるよりもまず大切な、“話す力”を親子の会話のなかで育てていきましょう。
■遊びの終わり時間を子どもに自分で決めさせる
小学校生活は、「時間割」に沿ってカリキュラムが進んでいきます。楽しく集中していても、45分の授業時間が終われば休み時間。活動を途中で終わりにして、次の活動へと移らなければなりません。最初のうちは、時間で区切って気持ちや活動を切り替えることになじめず、苦労する子も少なくありません。
「時間割」という新しいリズムにスムーズに慣れるためには、家庭でも切り替えの練習を意識しておくことが大切です。遊びやテレビ、ゲームなどの楽しい時間から、食事やお風呂、寝る準備へと時間に合わせて切り替え経験を積むことが、学校生活の土台になります。
ポイントは、「もう終わりにしなさい!」と命令するのではなく、「あと何分で終わりにする?」と子ども自身に考えさせること。自分で決めたことであれば、納得して次の行動に移りやすくなります。
もし約束を守れなくても、おおらかに見守ることも大切。穏やかに「自分で決めたよね?」と声をかけると、ハッと立ち止まって次の行動に移れることも多いはずです。こうした積み重ねが、行動や気持ちをコントロールする力を育てていきます。
■時計が読めなくても時間感覚は養える
小学校に入ると、「7時50分に家を出る」「10分休み」「次の授業は10時から」など、時間で動く生活が始まります。
ただ、時計の読み方自体は、1年生から2年生の算数で学ぶこと。入学時に時計が読めなくても、焦る必要はありません。1年生の準備で大切なのは、時間の流れを体で感じる体験です。
まずは、家庭のなかで自然に時間を意識できるようにしましょう。
■「5時になったら帰ろうね」で十分効果がある
また「あと5分で出かけるよ」「ゲームは30分でおしまい」といった声かけで、〝時間の長さ〟をゆるやかに体で覚えることも大切です。砂時計やタイマーで、時間を見える化するのも効果的。
1年生のうちは、数字よりも体感を育てる時期。ごはんを食べ終えるまでの長さや、遊んでいるうちに「そろそろ帰る時間かな」と気づけるようになることも、時間感覚を育てる大切なステップ。
やがて時計の読み方や、規則正しい時間の使い方へとつながっていきます。
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佐々木 陽子(ささき・ようこ)
小学校教諭
主幹教諭として勤務するかたわら、先生が読む教育情報サイト「みんなの教育技術」にて執筆を行うほか、雑誌等で小学生のママ・パパのお悩みに寄り添う。雑誌「小学一年生」(小学館)の連載「子育て相談室」では回答を担当。著書に『子どもの心をガッチリつかむ! とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)、『クラスがまとまる小学一年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)など。
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(小学校教諭 佐々木 陽子 ナカニシヒカル=イラスト)

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