※本稿は、石川和男『仕事が「速いリーダー」と「遅いリーダー」の習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■限られた時間の中で仕事を終わらせる方法
私は平日の朝8時30分から夕方5時までは、建設会社に勤務しています。
役職が上がれば上がるほど、部下が増えれば増えるほど、仕事の量は増えていきます。増えた仕事は、その分残業することで対応できますが、建設会社以外の仕事もしています。定時に終わらせなければ、他の仕事にしわ寄せがきてしまいます。
仕事の量が増えても残業せずに帰るには、現状維持ではいけません。限られた時間の中で仕事を終わらせるためには、不要な行いを削って、価値のある行いに絞ることです。
簡単に言うと、今までやっていたムダなことをやめて、空いた時間を作り出せば、その時間で必要な仕事ができるのです。
代表的な例を3つ挙げてみます。
①タバコをやめる
タバコを1日10本吸う人なら、1本5分として1時間弱の時間を使います。1箱で2時間弱。
何度、禁煙にチャレンジしても無理だったのに、時間が勿体ないという理由でやめることができたのです。代わりにガムを噛めば、眠気も覚めるし、脳の活性化にも良く、キシリトール入りならむし歯も防げます。そして何より、どこでも噛めるので時間をムダにすることがありません。
■時計は「スマホ」ではなく「置き時計」に
②スマホを見ることをやめる
海外の行動ログ調査では、スマホを1日50~60回確認する人が平均的で、多い人では100回以上、場合によっては200回近くチェックしているとされています。
メール、ラインなどを受信するたびにチェックをすれば集中力は失われ、私用な連絡を返信することで業務に支障をきたします。
またスマホを時計代わりにしている人は、時刻を確認する目的でスマホを見てもSNSの受信マークが気になり、つい内容確認をしてしまいます。
昼休みまではスマホの電源を切る、スマホを見る時間を決める、スマホで時刻を確認している人は時計を買うなどして、ムダにスマホを見ることをやめましょう。
特に時計代わりにしている人は、置き時計に替えることをおすすめします。
■不得意・専門外の仕事はどんどん外注する
③自分でやることをやめる
今まで自分でやってきたことを洗い出してみてください。特に残業してでも終わらせていた仕事のうち、上司、同僚、先輩の力を借りれば定時で終わるものはなかったか? 後輩や部下に任せられるものはなかったか? チェックしてください。
また社内だけではなく、マイナンバーの問題なら社会保険労務士、税や会計なら税理士、司法関係なら弁護士というように、士業に頼むことで長い時間かけて考えていた案件が、すぐに解決できる場合があります。外部に頼んだほうが、残業手当などのコストよりも安いなら、なおさらです。
ホームページやネットワークを構築するときなども、専門家に頼むことで大幅な時間短縮とクオリティが保証され、空いた時間は本業に集中することができるのです。
就業時間は8時間なら8時間と決まっています。その時間をいかに効率的に過ごすかが重要です。タバコを吸い、スマホをチェックしていると、すぐに時間は経ってしまいます。どれだけスピードアップしても、ムダな仕事や不得手な仕事に時間を使っていては意味がありません。
仕事が速いリーダーは、限られた時間の中で「やること」と「やらないこと」を分け、さらに削れることがないかを考え、仕事のスピードアップを図っているのです。
仕事が速いリーダーは、生産性のないムダな時間をなくす!
■ホットコーヒーが午後の仕事を遅くする
あなたは、アイスコーヒーとホットコーヒー、どちらが好きですか?
私は、ホットコーヒーが大好きです。
温かい飲み物のほうが身体に良く、ホッと一息つけるイメージがあります。冬に寒い外から戻ってきたときのホットコーヒーの美味しさは格別です。白い湯気とともに広がるあの香り、身体が温まると同時にリラックスできます。
以前は、ランチのあとにホットコーヒーを飲んでいました。しかし、心がゆったりしたまま午後の仕事に入ってしまい、スピードが落ちている感じがしていました。
食後なので、多少スピードが遅くなっても仕方ないと思っていましたが、イェール大学のジョン・バーグ教授らが「サイエンス」誌に発表した研究を読んで、その理由が分かりました。
被験者に温かいコーヒーと、冷たい飲み物をそれぞれ別の人が渡します。そのあと、どちらの飲み物をくれた人が信頼できるかを聞くという簡単な実験です。その結果、温かいコーヒーを渡した研究者のほうが信頼できるという答えが多かったのです。
■仕事が速い人はアイスコーヒーを飲む
温度を感じる能力と相手を信頼できるかどうかを決める能力が、脳の同じ部分で操られていると言います。よって相手から信頼を得たいときには温かい飲み物を出し、大切な物事を決める際には冷静になれる冷たい飲み物を飲むといいのです。
セールスマンの中にはこの論理を利用して、お店に来たお客様に意図的に温かい飲み物を出している人もいます。
この理論から、冷静な判断をしなければならないリーダーは、仕事中に飲むのはアイスコーヒーがいいということになります。冷静な判断ができるということは、仕事に対するスピードも上がるということです。
一方、温かい飲み物をとると安心し、ゆったりモードに入ってしまいます。確かに仕事中でも一息つくことは必要です。
ただ、一息ばかりついていては仕事がはかどりませんし、なかなか心も体も仕事モードに戻せなくなってしまいます。
私も会社では、大好きなホットコーヒーを我慢して、アイスコーヒーを飲んでいます。ホットコーヒーを飲んで休むのは、仕事が終わってからです。
飲み物に限らず、この休憩タイムは非常に重要です。
仕事が遅いリーダーは、休憩に入ったあと、なかなか仕事モードに戻せません。休憩前よりスピードが落ちてしまうのです。
休憩後、仕事モードに戻すのに20分かかる人もいます。仮に昼休みと5分休憩を4回とったら、1時間40分は能率が悪い状態になってしまいます。
■休憩後すぐエンジンをかける「儀式」の作り方
一方、仕事が速いリーダーは、休憩中にアイスコーヒーを飲んだり、外に出て2、3分体操したりします。また、昼休みには、スマホを使ってテンションが上がる音楽を聴くのもいいでしょう。
休憩時間から、再度仕事に戻ったときにエンジンがかかる儀式をするのです。
余暇・休養という意味の「レクリエーション」の語源は「re-creation」です。
「re」は「再び」、「creation」は「創造」、つまり「再創造」を意味します。余暇や休養は、仕事による疲労を精神的・肉体的に回復することが目的であり、再び活発に仕事を行うためのものなのです。
余談ですが、高校受験で英語の勉強をしているときに、「re」が「再び」を意味することを知りました。リサイクル(recycle)=再利用、リプレイ(replay)=再生、リロケーション(relocation)=再配置など、英語の勉強がちょっと楽しくなる出来事でした。
仕事が速いリーダーは、冷静な判断をするための準備をいつもしている!
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石川 和男 (いしかわ・かずお)
時間管理コンサルタント
1968年、北海道生まれ。現在は建設会社総務経理担当部長、税理士、セミナー講師など、5つの仕事を掛け持ちしている。大学卒業後、建設会社に入社。はじめて管理職になったときに、時間管理やリーダー論のビジネス書を1年で100冊読み、仕事術関係のセミナーを月1回受講するというノルマを自らに課し、良いコンテンツやノウハウを取り入れ、実践することで徐々に残業を減らしていく。
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(時間管理コンサルタント 石川 和男 )

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