■ビジネスを理解できれば投資も理解できる
――1998年株主総会(03:10:53)より――
【ウォーレン・バフェット】もしあなたがビジネスに興味があるなら、会計をできる限り学ぶべきです。会計はビジネスの言語です。だからといって万能なわけではないので、その限界を知っておくべきです。
そしてまた、さまざまな分野のビジネスで働くことも勧めたいですね。ビジネスがどのように運営されているかを見ることほど、ビジネスの将来についての判断力を養うものはないからです。どのビジネスが競争が熾烈で、どのビジネスがそれほどでもないのか、そしてなぜそうなのかを理解することは、あなたの知識を深めます。
もし私だったら、会計の授業を受け、投資についてたくさん読み、そしてビジネスの経験を積むでしょう。そして、ビジネスに携わる人々と話して、彼らの考える成功の秘訣を理解し、そしてまた彼らがどのような問題を抱え、その原因は何なのかを見極めたいと思うでしょう。
できる限りさまざまな所から吸収しなさい。そして、もしあなたが夢中になれるものがあれば、あなたはそれをうまくやるでしょう。人はそれぞれ、心惹かれる活動が違います。もしビジネスを理解したら、投資も理解できます。
【チャーリー・マンガー】ごく小さな秘訣として、来る年も来る年も、収入を下回る生活をし続けるということもおすすめします。やり続けさえすれば、これは本当に効き目がありますよ。
■貯蓄は若いうちに、1ドルがのちの10ドルになる
【バフェット】社会に出て家族を持ち始める前に節約した1ドルは、単にそれを貯蓄して投資できるという理由だけで、のちには10ドルの価値になるでしょう。貯蓄をするなら若いうちですよ。これほど貯蓄に適した時期は他にありません。なぜなら、出費というものは、好むと好まざるとにかかわらず、やがて付きまとってくるからです。
まずは自分のために働き、稼いだお金を貯蓄するべきです。私はその点で幸運でした。大学の学費を自分で払う必要がありませんでしたから。もし自分で払わなければならなかったら、おそらく大学には行かなかったでしょう。私は10代で稼いだお金をすべて貯蓄でき、そのお金はその後大きく増えていきました。
一方で、私が株の商売を始めた頃には、稼いだお金はかなりの部分が家族を養うのに費やされました。だから、早くから貯蓄を始めなさい。結局のところは習慣の問題なのです。しかも、それはぜひとも身につけるべき素晴らしい習慣です。
■100年後も変わらない投資の本質
――1999年株主総会(03:46:30)より――
【バフェット】複利とは、粘着性の高い雪の上を転がる雪の玉(スノーボール)のようなものです。その秘訣は、とても長い坂道を転がすことです。つまり、とても若いうちから始めるか、あるいはとても長生きするかのどちらかです。
もし私が今日学校を卒業し、1万ドルの投資資金があったとしたら、私はアルファベットのAから始めて、すべての会社を順番に検討するでしょう。そして、おそらく比較的小さな会社に焦点を当てるでしょうね。なぜなら、少ない投資額で済むうえに、そのような分野では何かが見過ごされている可能性が高いからです。
1951年には、ページをめくるだけで紙から飛び出してくるように、さまざまなものが簡単に見つかったものですが、今はそうはいかないでしょう。しかし、それが唯一の方法なのです。
このアドバイスは100年後も同じでしょう。結局のところ、それがすべてなのです。誰かがあなたの代わりにそれをやってくれると期待してはいけません。夢のような素晴らしい投資について、誰も教えてはくれないでしょう。それが投資というビジネスの仕組みなのです。
■自分が何を知り、何を知らないのかを学ぶ
私は1951年1月に初めてガイコを訪れた後、コロンビア大学に戻りました。そしてその年のあいだに、(投資銀行の)ブライス・アンド・カンパニーや、保険株の分析で名を馳せていた調査会社のガイアー・アンド・カンパニーを訪れました。
私はこの素晴らしいもの(つまり、ガイコ)を発見したと思っていたので、保険会社の株式を専門とする大手投資会社が何というか見てみようと思ったのです。しかし、そこで私は、自分が何をいっているのか理解していないといわれました。ガイコは彼らの興味を惹かなかったのです。
自分が何を知っていて、何を知らないのかを学ぶ必要があります。
【マンガー】ほとんどの人にとって、このプロセスの難しい部分は最初の10万ドルです。ゼロから始めて10万ドルに到達するのは、ほとんどの人にとって長い苦闘となるでしょう。しかし、合理的に考えることにこだわり、情熱を持ち、機会を逃さず、そして収入を大幅に下回る消費しかしない生活を継続することが、比較的早くそこに到達するのに役に立つと私はいいたい。これらの要素は非常に役立ちます。
■投資家としての成功に高いIQは必要ない
――2002年株主総会(01:53:48)より――
【バフェット】それが生まれつきのものなのか、どの程度後から学べるものなのかはわからないけれど、群衆から自分を切り離す能力は、あなたに必要な資質です。高いIQは必要ありません。投資家としてうまくやるために、ずば抜けて賢い必要はないのです。
私はまずベン・グレアムから非常に大きな学びを得ました。さらにフィル・フィッシャー(訳注:フィリップ・フィッシャー。「成長株投資の巨匠」と呼ばれる、グレアムと並ぶバフェットの師匠)から学び、そしてチャーリーからたくさんのことを学びました。実際のところ、私の実績がそれを証明しています。
11歳から19歳まで、投資に関する手に入る限りのありとあらゆる本を読みましたが、まったくうまくいきませんでした。私には本物の投資哲学がなかったのです。いろいろなことを試して楽しんでいましたが、まったく儲かっていなかったのです。しかし、ネブラスカ大学の学生だった1949年にベン・グレアムの著書を読んで、投資についての私の見方がすっかり変わってしまいました。
私は彼の本から、株を事業の一部として考えることを学びました。今となってはそんなことはごく当たり前に思えます。……しかし、単に自分がチャート上での上下の変動を見ているのではなく、事業そのものを買っているのだという意識を一旦頭に叩き込めば、投資について合理的に考えるための土台が築かれるのです。
■知らないことに誘惑されない現実主義者になれ
高いIQはまったく必要ありません。
あなたは、現実主義者になる必要があります。自分の「能力の輪」を正確に把握しなければなりません。自分が何を知らないのかを知り、知らないことに誘惑されてはいけない。そして、お金に興味を持つことも必要だと思います。そうでなければ、投資を得意になることはないでしょう。しかし、もし貪欲がすぎると、破滅を招くでしょう。なぜなら、貪欲さが合理性を打ち破ってしまうからです。
■周囲のいうことに耳を傾けるのは時間の無駄
読書こそが、ビジネスと投資についての私の考え方を形成してくれましたが、それらの本は今でもまったく色褪せません。投資の基本的なアプローチ、つまり株を事業として考え、そして優良な事業の条件は何かを考えるという点において、グレアムやフィッシャーを凌ぐものはありません。そこにベンが説く「安全域」を加えると、投資について語れることのすべてとなるのです。
それは複雑なことではありませんが、間違いなく自制が必要となります。世間の意見から自分を遮断する必要があるのです。みんなのいうことに耳を傾けるのはまったくの時間の無駄です。静かに座って考えるほうがずっといい。あなたは、株をその事業としての特性と、投下資本に対してどれだけ稼げるかという観点から考えなければならないのです。
もし私なら、グレアムとフィッシャーの著作を読み、それから年次報告書をたくさん読み、事業について考え、自分がどの事業を理解していて、どれを理解していないかについて考えようとするでしょう。すべての事業を理解する必要はない。理解できないものは、ただ忘れることです。
【マンガー】物事がなぜ起こるのかを知ることに情熱的な興味を持ち、なぜこれが起きているのか、または起きていないのかという観点から世界を理解しようと常に努めるならば、そのような思考の習慣は、現実に対処する能力を長い時間をかけて徐々に向上させていくでしょう。もしそのような思考の習慣を持たなければ、たとえIQがかなり高かったとしても、おそらく失敗する運命にあると思います。
■IQと投資成績に相関関係はない
【バフェット】投資成績とIQのあいだには、ほとんど相関関係が見られません。もちろん、IQが80で目覚ましい成果を上げている人が大勢いるわけではない。しかし、高いIQを持ちながら、まったくうまくいかない人はいくらでもいるのです。高いIQを持つ人々がなぜ成功しないのかを探ることのほうが、より興味深い。そして、その失敗要因を自分自身から排除し、うまくいくと思える残りの部分を大切に育むといいでしょう。
チャーリーもよくいうように「自分がどこで死ぬかだけを知りたい。そうすれば、決してそこには近寄らないだろう」ということです。高いIQの持ち主でありながら経済的に「死んでしまう」人々を研究し、その理由を調べれば、ほとんどのケースでお決まりの特徴が見られるはずです。あなたは、自分がそれらの特徴を持っていないことを確認するか、もし持っているならば、それらを取り除くか、何らかの方法でそれらを制御しなければならないのです。
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アレックス・W・モリス
ポートフォリオの透明性を誇り、長期に焦点を当てた株式調査サービス「TSOH Investment Research Service」の創設者。フロリダ大学で学士号と MBA を取得。2021年にTSOH Investment Researchを設立する以前は、株式アナリストとして勤務。フロリダ州デイビー在住。2011年からバークシャー・ハサウェイの株主。
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(アレックス・W・モリス)

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