※この連載「高山一恵のお金の細道」では、高山さんの元に寄せられた相談内容を基に、お金との付き合い方をレクチャーしていきます。相談者のプライバシーを考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。
■「おもちゃ」で溢れたお風呂場
お家の中がどれくらい整理整頓できているかで、貯金の捗り具合が見えることを実感しています。玄関やクローゼット、冷蔵庫などなど、ファイナンシャルプランナーとして多くのお宅を拝見して見えてきた“お金が貯まる人のお家事情”の中から、今回は「お風呂」にスポットを当てて見ていきます。
他のお家のお風呂場をのぞくことは滅多にないですよね。そもそも、「お風呂場にそんなに違いってある?」と思われるかもしれませんが、これが案外、ご家庭によっていろんなスタイルがあるものなんです。
お子さんが2人いる酒井さん一家(仮名/30代)のお風呂は、良く言えば、賑やか。悪く言えば、モノが溢れかえっていました。お子さんが小学1年生と4歳ということもあり、床にはおもちゃが転がり、壁には「あいうえお表」やステッカーなどがびっしり。特におもちゃは大量だったので、「これ全部遊んでるんですか?」とお聞きすると、「スムーズにお風呂に入らせるために、つい100円ショップに寄って買っちゃうんです」とのこと。
お風呂を嫌がるお子さんのため、お風呂タイムを楽しいものにしようと、いろんなグッズを揃えている親御さんは多いのではないでしょうか。一方で、酒井家のお風呂場にあるバスケットに納められたおもちゃには水アカがついていて、長期間使っていないものも多いように見えました。
■ずらりと並んだシャンプーボトル
夫婦だけのご家庭でも、モノの多いお家もあります。山川さん夫妻(仮名/50代)は、2人暮らしとは思えないほど、お風呂場にたくさんのシャンプーボトルが並んでいました。「いろんなシャンプーやボディソープを試すのが好きで、店で新商品を見かけると買ってみて、詰替え用のボトルに移してるんです」とのこと。しかし、ボトルにはなんの表記もないので、どれがどれだか一見してわかりません。ゆえに、使い切れずに放置されたままになっているボトルが何本もある状態だったのが気になりました。
酒井家と山川家のケースに共通するのは、「整理ができていない」ことです。既におもちゃもシャンプーもたくさんあって使い切れていないにもかかわらず、さらにモノを買い足してしまう。これは浪費癖の表れです。2家族のお風呂場からは、「浪費によってモノが溢れかえる→整理ができなくなる→“足りているもの/足りないもの”がわからない→また新たにモノを購入してしまう」という悪循環に陥っているサインが見て取れます。
また、モノが多いと掃除にも労力がかかるうえ、衛生面にも影響が出てきますし、床にモノが散乱するようになると、転倒などの危険も出てきます。
■整理されたお風呂場の持ち主は貯金上手
一方で、家族それぞれが違うシャンプーを使っていても、整理整頓がきちんとできていたのが、3人家族の宮本さん一家(仮名/40代)。ボトルにはそれぞれの名前が書かれていて、3本がわかりやすく配置されていました。一人ひとりが残量も把握しており、ボトルを使い切ったら都度、各自でシャンプーを補充するそうで、無駄もありません。お風呂、台所、トイレそれぞれのタオルの色を決めていて、タオル置き場もすっきりとしていたのが印象的でした。
そんな整理整頓上手の宮本さんにドラッグストアに行く頻度をお聞きすると、ボディソープや洗剤などは定期的に宅配サービスで購入しているそうで、ドラッグストアは使わないとのこと。酒井さんや山川さんがふらりとお店に寄ってはおもちゃや新商品のシャンプーを購入していたことを考えると、ここにも差があります。
実際、宮本さん一家は月に一度、「家計会議」を開いて毎月の支出を見直し、次月に改善することで無駄をとことん省いて貯金に回していました。
■安く買った「つもり」
お風呂場の整理整頓ができていないご家庭は、履いていない靴や洋服がたくさんあったり、冷蔵庫の中で野菜が干からびていたりと、玄関やクローゼット、冷蔵庫なども整理できていない場合がほとんど。また、お財布もレシートやカードでパンパンになっているケースも非常に多いです。
さらに、整理整頓が苦手な方は、お金についてもどんぶり勘定である場合が多く、「お得」に弱いのも特徴です。
100円ショップではついお財布の紐がゆるんでしまう。
どんなに安く手に入れようとも、食べ物を腐らせてしまったり、タンスの肥やしになってしまっては、結局は損をしていることになります。
■整理整頓は貯金の味方
精神論になってしまって恐縮ですが、家計を整えるには、精神も整っている必要があると思うのです。
日々のお買い物のレシートをまとめて「家計」という数字に向き合うには、時間をしっかり取り、落ちついて向き合うのが一番です。そして、そんな時間を生み出すには、やはり普段の生活も整っている方が断然、容易になります。
自分のシャンプーボトルがどれかわからない。冷蔵庫に何が残っているか思い出せない。着ていく洋服が決まらない。悩む時間ができてしまうのは、すなわち、整理整頓ができていないからです。
整理整頓ができていれば在庫の把握が容易になり、浪費も少なくなります。
■家計の「見える化」だけでもいい
とはいえ、現役世代の方はなかなか時間に余裕がないと思いますので、整理整頓と並行して、まずは、アプリなどを使って家計の“見える化”からはじめてみてください。すると、「え、こんなに100円ショップで買い物してるの!」といったように、ご自分の買い物の傾向がつかめることでしょう。
また、クレジットカード会社によっては、買い物の度にメールが届くサービスを提供している会社もあります。私も利用していますが、クレジットカードを使う度にメールが来るので、使いすぎ防止にとても役立っています。
モノを買うことはストレス発散になりますが、モノによってストレスも生まれがちです。気持ちを整えるためにも、貯金を増やしていくためにも、少しずつ整理整頓をはじめてみてはいかがでしょうか。
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高山 一恵(たかやま・かずえ)
Money&You 取締役/ファイナンシャルプランナー(CFPR)、1級FP技能士
慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。全国で講演・執筆活動・相談業務を行い女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。
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(Money&You 取締役/ファイナンシャルプランナー(CFPR)、1級FP技能士 高山 一恵 構成=小泉なつみ)

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