※本稿は、横川楓『散財さんのお金の増やし方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■だから一見「ムダ」にみえてムダじゃない
一見、「それってムダじゃないの」と思われるようなことでも、自分が「これは私にとっては絶対に必要なことなんだ!」と思えば、それは「悪い散財」ではありません。
たとえば、次のようなことです。
・「飲み会」に参加する
飲み会が大好きな人もいる一方で、「飲み会はコスパが悪い」と飲み会を嫌う人たちも増えているようです。
確かに家で飲めば数百円のビールが、飲食店ではその倍以上することも多いですから、その意見も間違っているわけではありません。
ですが、飲み会に参加することは、絶対に悪いことではないと思っています。
社会人であれば、飲み会はただ楽しいだけでなく、そこで人間関係がよくなって仕事がうまく回るようになったり、人脈が広がって新たなチャンスが生まれたりする可能性もありますよね。
また、そういう場でしか吐き出せないグチもあると思います。
ただ、「人脈が広がるから、誘われた飲み会は欠かさず参加!」では、とてもお金も肝臓も持ちません。
なので、事前に誰が主催してどういう人が参加するのかといったことをチェックしておいて、「この飲み会は行く価値がありそうか」とシビアに判断する力が求められます。
■コスパを考えると贅沢ではないケースも
・「タクシーや高級スーパー」を利用する
タクシーや高級スーパーなどは、“ぜいたく品”だと思われがちです。
でも、費用対効果を考えると、一概にぜいたくだとは言えないこともあると思います。
私自身は、ときどきタクシーを使うことがあります。もちろん、歩いて電車に乗って、駅からまた目的地まで歩いたほうがタクシーを使うよりもはるかに安いことはわかっています。
けれど、電車だと倍以上の時間がかかるし、締め切りが迫っている仕事を抱えている……なんてときは、家の前までタクシーを呼んで、タクシーの中で仕事をしたほうが時間が節約できます。おまけに足も疲れないし、タクシーの中で仕事する分、家に帰って仕事をしなくてもいいわけなので、時給換算で考えると結局全然変わらないこともよくあるのです。
高級スーパーに関しても、成城石井なんかは普通のスーパーよりもお高いですが、やっぱりおいしい。「ご褒美には成城石井で買い物する!」と決めたほうが、あなたの人生が豊かになるのであれば、全然それで問題ないと思います。
「節約のためにいくつものスーパーを回っています!」と言う人もよくいますが、その時間で仕事をしたほうが費用対効果的に優れているという場合もあるので、人それぞれのライフスタイルによって判断していいことだと思います。
■自分の成長や自己肯定感につながるか
・「仕事に関係のない勉強」をする
経理関係の仕事に就いている人が簿記やファイナンシャルプランナーの資格を取ったり、外資系の企業に勤めている人がTOEICのための勉強をしたりするのは、仕事に直結しているので、その重要性が理解されやすいと思います。
でも、仕事に何も関係のない資格の勉強には、けげんな顔をされることもあります。さらに資格試験の場合、どれだけ勉強しても試験に落ちてしまうこともあります。
中には、資格を取ることが趣味になっているような人もいます。そしてそのような人に対して、「ムダだ」と言っちゃう人も……。
でも私としては、資格を取ることが自分の成長や自己肯定感につながるのであれば、それは全然OKだと思います!
仕事に直結していなくても、資格取得のために時間とお金を費やすことで、前よりもできることが増えたはずです。
そしてそれが、回り回ってキャリアアップにつながることもあると思います。
ですからこれはやっぱり、必要な自己投資です。
■結局「自己投資」は自己満足
ただし、「自己投資と言えば何でもOK」というわけではありません。資格試験だとしたら「本当にその勉強が自分の将来に役立ちそうなのか」は常に考える必要があると思います。
また中には、その向学心や情熱を利用してお金を巻き上げようとするビジネスも存在しますから、「今、自分がお金を払おうとしているものは、相場に照らし合わせて適切か」についても考える必要があるでしょう。
私自身も少し前、とある検定に合格しました。別にその検定の資格がなくても、たぶん仕事には影響しません。
でも私としては、社会人として必要なことを改めて勉強することができて、人として成長したと感じています。
さらに私自身は学ぶこと、その学びが認められることが好きなので、試験とは相性がいいんですよね。
結局「自己投資」というのは、言ってしまえば自己満足するためのもの。そこを満たすことができれば、他人が何と言っても気にしなくていいんです!
■金額よりも大切な判断基準
こういった「ほかの人にとってはムダだけど、自分にとってはムダじゃない」出費はまだまだたくさんあります。
要はその出費に、「お金を使う意義があると感じているのか」に尽きるんです。使う意義がなければどれだけ安い出費でも悪い散財ですし、使う意義があればどれだけ高い出費でも良い散財です。
もちろん、どれだけ「使う意義がある」と感じているのかは、その人が置かれた局面でも変わります。
ですから、ときどき、「これまで『使う意義はある』と思っていたけれど、惰性になっていないだろうか」といったことを確認しつつ、いつまでも良い散財さんであり続けてほしいと思います。
■自分と相手の「好き」を尊重する
ここで一貫していることは、「自分の価値観が大事」なんだということです。もちろん他人に迷惑をかけるようなことは駄目ですが、そうじゃなければ、自分の好きを貫いていいんです。
友人でも、親子でも、恋人でも、価値観は違います。
でも価値観が違うからと言って仲よくできないわけではありません。
以前お話しした大学生は、「親はマイナンバーカードを作るのに反対していますが、私は必要だと思うので作ります」と言っていました。
それでいいんです。
私自身も、たとえばお寿司が苦手ですが、お寿司にお金をかける人がいることはわかります。
でも、誰かの好きや嫌い、賛成や反対に自分が合わせる必要はどこにもありません。
またこれは、注意してほしいところでもあります。
親子や恋人など、関係性が近くなるほど、あなた自身が「そんなものにお金を使うくらいなら、別のことに使ってほしい」「将来のためにちゃんと貯金をしてほしい」と思ってしまうかもしれません。
でも、自分にとっての「好き」が譲れないのと同じように、相手も自分の「好き」を譲れないものなんです。大事な人であれば、その人の「好き」も尊重してあげましょう。
それが思いやりだと思いますし、みんながそう思うことができたら、もう少しだけ世界は平和になるかもしれません。
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横川 楓(よこかわ・かえで)
金融教育活動家
1990年生まれ。経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)などを取得し、「やさしいお金の専門家/金融教育活動家」として活動。「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓蒙、金融教育の普及に取り組んでいる。日本金融教育推進協会代表理事。著書に『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)。
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(金融教育活動家 横川 楓)

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