※本稿は、横川楓『散財さんのお金の増やし方』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■「現金で100万円持つ」のが最大のリスク
投資は「お金を増やす」という観点はもちろん、「お金を守る」意味でも重要になります。資産を守るためには、一つの手段で持っているよりも、多様な手段で持っているほうが安全です。
「現金で100万円持っている」。
一見、これが一番安全なようですが、実はそうではないのです。
デフレ時代には、物価が下がっていきました。たとえば、昔は100円で買えていたものが90円で買えるようになるということですから、デフレ下では相対的にお金の価値は上がります。
ですが、今のインフレ時代はその逆です。かつて100円で買えていたものが110円出さないと買えなくなっているわけですから、お金の価値は下がっています。
100万円を現金で持っていれば、確かに100万円から額面が減ることはありません。ですが、これからの時代には、今持っている100万円の価値が低くなってしまう可能性が高いのです。
ですから、お金を守るためには、お金を増やさなくちゃいけません。でも、昇給、転職、副業といったものは、自分で能動的に働いて自分自身の時間を使うことになり、なかなかやろうと思ってできるものではない側面もあります。
ただ、投資であれば、「やろう」と思えばその日から始めることができます。
そんな投資の大原則について、まずはお伝えしましょう。
「投資は余裕資金で行う」。
これが鉄則です。
■遊びにいくのを1、2回我慢した少額からでも
投資はお金が増える可能性と同じだけ、減るリスクもあります。ですから間違っても、「全財産50万円を投資に突っ込んだ」といった行動を取らないようにしてください。
投資を始める前には、最低でも生活費の3か月分くらいは、投資用の資金とは別に確保しておくことが基本です。生活費が20万円ならば60万円、30万円なら90万円ですね。
ですからまずは、この額が貯まっていない人は、ここまで貯めることが投資を始めるための目標になります。そして目標額が貯まっても、そのお金すべてを投資に回してはいけません。
ただ、とくに学生さんや新卒で働き始めたばかりの人、そしてなんと言っても散財さんの中には、「50万円貯めるのに時間がかかる。それまでに投資を始めたいんだ」と思う人もいるでしょう。
投資自体は、100円から購入できる投資商品などもあり、かなりの少額から始められます。そういう人は、数万単位で投資をするというわけではなく、遊びにいくのを1、2回我慢すれば得られるくらいの少額からであれば、始めてみてもいいかもしれません。
■とりあえず、これだけやれば「合格」です
ここから先、ちょっと小難しい話が続きます。
お金の専門家として、投資について説明するためには、どうしても「複利」や「インデックス」といった仕組みの話を避けて通れないからです。
ただ、ぶっちゃけて言えば、これらを暗記する必要はありません。スマホの仕組みを知らなくてもアプリが使えるのと同じで、理屈を完璧に理解していなくても投資は始められます。
極論を言えば、投資を始めるためにやるべきことは、次の三つだけ。
もし途中で「難しいな……」と思ったら、細かい説明は読み飛ばして、この3ステップだけ持ち帰ってください!
★散財さんのための「ゆる投資」3ステップ
ステップ1:ネット証券(SBIや楽天)でNISA口座を作る
ステップ2:人気ランキングから上位の投資信託を選ぶ
ステップ3:毎月、無理のない金額(3000円とかでもOK)で購入する
この先を読んでいて、もし専門用語の羅列に心が折れそうになったら、いつでもここに戻ってきて、「あ、やることはこれだけでいいんだった」と思い出してください。
ただ、「なぜこの3ステップでうまくいくのか(=なぜ増えるのか)」という理由がわからないと、不安で始められませんよね。
しっかりと読んでみてくださいね。
■投資初心者が守るべき「三つの鉄則」
なぜ、「ほったらかし」でお金が増えるのか?
全部わからなくても大丈夫なので、「ふーん」くらいで目を通してみてください!
さて、投資の基本は、「長期・積立・分散」です。それぞれ次のような意味合いを持ちます。
・長期投資……一度買ったら「長く」持つ
・積立投資……毎月「コツコツ」買う
・分散投資……「いろいろ」な種類を買う
「投資」というと、パソコンの画面とにらめっこしながら、安いタイミングで買って、高くなってきたところで売る、短い時間の中でそれをくり返すといったイメージを持っている人も多いんじゃないでしょうか。
でも、そんな投資は難易度もリスクも高いので、初心者はやめておいたほうがいいですね。
安いときに買って高いときに売れば確かに儲かりますが、「安い」と思って買ったらもっと安くなる、あるいは買った株の価格が一向に上がらない……といったことも平気で起こるのが株です。
だからこそ初心者にお勧めしたいのが、基本的にほったらかしでOKな「長期・積立・分散」投資です。
■「高いときも安いときも買う」がリスクを下げる
コツコツと買うということは、もちろん安く買えるときもあれば、高く買ってしまうこともあります。でもそれが、利点にもなるのです。これを「ドルコスト平均法」と言います。
わかりやすく説明しましょう。
あなたが「毎月1万2000円ずつ投資商品Aに投資する」とします。投資商品Aの価格が1回目の購入時に1500円、2回目の購入時に2000円、3回目の購入時に1000円だったとします。
そうすれば、1回目は8口、2回目は6口、3回目は12口買うことができ、3回で計26口取得することになります。
確かに、3回の投資で使った3万6000円全額を、A株が1000円のときに買えば、36口買うことができていました。ただし、2000円のときに買えば、18口しか買えません。
その投資商品が高いか安いかは、買ったときにはわかりません。そこで長期にわけて定期的に買うことで、買う値段を「平均」にならすことができるのです。
■相場の動きを初心者が読みきるのは不可能
つまり、「最安値では買えないけれど、平均くらいでは買っていて、高値掴みはしていない」状態を目指すということです。
また、投資初心者であれば「この投資商品はよさそうだけど、買うタイミングがわからない」と思う人も多いでしょう。毎月決まった日に決まった額を決まった商品に投資すると決めておけば、買うタイミングで悩むことはありません。
投資に100%はないので、ドルコスト平均法の考え方で毎月買っていたとしても損をすることはありますが、比較的リスクが低く投資ができる方法だと言われています。
プロのアナリストでさえ、「今が株価の天井(一番高いところ)だ」「いや、まだ上がる」と意見が割れるものです。
そんな相場の動きを、初心者が読みきるのは不可能です。
だからこそ、「いつ買うか」で悩まなくて済むこの買い方が、初心者には最強の味方になってくれるのです。
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横川 楓(よこかわ・かえで)
金融教育活動家
1990年生まれ。経営学修士(MBA)、ファイナンシャルプランナー(AFP)などを取得し、「やさしいお金の専門家/金融教育活動家」として活動。「誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーにお金の知識を啓蒙、金融教育の普及に取り組んでいる。日本金融教育推進協会代表理事。著書に『ミレニアル世代のお金のリアル』(フォレスト出版)。
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(金融教育活動家 横川 楓)

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