■「当たり前」の中に潜む無意識の序列化
4月は、子供も大人も新しい集団に所属し、足並みを揃えることが求められる季節です。日本の学校教育において「規律」の象徴とされる光景ですが、そこには誰も疑わない「おかしな常識」が潜んでいます。

そこで、プレジデントオンラインの膨大なアーカイブの中から、教育現場の常識を問い直し、大きな反響を呼んだ3本を紹介します。
1本目は、学校で必ず行われる「背の順」の整列に異を唱える記事です。身体的特徴という、本人にはどうしようもない要素で子供たちを並べ、無意識のうちに序列をつける。この光景を「差別でありいじめの類だ」と指摘する現役教員の言葉は、私たちが長年抱いてきた違和感を言語化しています。  
2本目は、急増する「発達障害」の診断の裏側にある、教育現場の歪みです。「大人の都合」や「人手不足」を理由に、子供たちが特定の枠組みに押し込められてはいないか。診断基準の変化だけでは説明のつかない、システムの限界と「教育の質」を問い直します。
■集団主義の呪縛から思考を解き放つ
3本目は、校内マラソンやドッジボールといった「全員参加」の行事に対する鋭い指摘です。学習指導要領が求めてもいない過酷な運動を全員にさせることの危険性、「みんなでやる」という美辞麗句の裏で一部の得意な子のために、苦手な子が苦痛を強いられる構造。学校という狭い世界における“強制”が、個人の尊厳をいかに削いでいるかを論じます。  
これらの記事は、単なる教育批判に留まりません。組織の中で思考停止に陥らず、一人ひとりの個性が尊重されるために必要な「問いを立てる力」を養うための処方箋です。
自分自身の「思考のOS」を最新の状態へアップデートする。この3本が、新年度という門出において、あなたの価値観をアップデートする知的な気づきとなれば幸いです。
なぜ誰もおかしいと気づかないのか…学校で「背の低い順に並ぶのは差別」と主張する現役教員の納得の理由
(2022年9月13日公開)
なぜ、日本の学校では整列する際、背の順に並ぶのか。現役小学校教員の松尾英明さんは「背丈という本人にはどうしようもない身体的特徴を並べて比較し、小さい方から大きい方へと序列をつけて並べる。これは差別であり、いじめの類でもある」という――。<続きを読む>

修学旅行の邪魔になるから特別学級に移したい…子供を「大人の都合」で発達障害と見なす教育現場の歪み
(2025年6月25日公開)
ADHDなどの発達障害と診断され、特別支援教育を受ける子供が急増している。公認心理師の植原亮太さんは「診断基準が見直され、より多くの子供が該当するようになった。理由はそれだけではなく、人手不足で疲弊する教育現場が関係している」という――。<続きを読む>

一部の得意な子のために「みんなで」やる必要はない…教員が「校内マラソンもドッジボールも害」と語るワケ
(2025年7月23日公開)
「学校の教育現場の常識にはおかしなものがたくさんある」。現役の小学校教員・松尾英明さんは3年前に上梓した自著でその事例を挙げ、背景を解説した。全国の多くの教員関係者から届いた賛否両論の声に対して、松尾さんが切り返した内容とは――。<続きを読む>

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