資格試験やTOEICに向けた勉強を一人でコツコツ続けるのは大変だ。どうすれば効率的に進められるのか。
新刊『最速で仕事の進め方が激変する Google NotebookLM 徹底活用術』(日本実業出版社)から、Googleが提供するAIリサーチアシスタントを使った勉強法を紹介しよう――。
■AIが立てる「自分専用」の学習計画
NotebookLMは、資格勉強や学習を効率化するAI学習コーチでもあります。音声解説、マインドマップで理解を深め、Gemini併用で疑問解消も。24時間365日、あなたに寄り添う最強の学習パートナーとなるでしょう。
今よりもキャリアアップしたい、昇進したいと考え、資格取得に向けて勉強をはじめる方も多いのではないでしょうか。例えば、ITパスポート、日商簿記検定、ファイナンシャルプランナーなど、目標とする試験に向けて学習は欠かせません。
しかし、本業で忙しいビジネスパーソンにとって勉強時間の確保は大きな課題です。このような状況で学習を進めるなら、効率的な方法を見つけたいと考えるのは当然です。
そんなときにもNotebookLMが役立ちます。「あなた専任の学習コーチ」としてこの悩みを解決してくれるのです。
学習したい内容に関連するウェブサイトのURL、研修資料、セミナー動画などをNotebookLMに取り込むだけで、AIがその中から一番大切なポイントを見つけ出してくれます。さらに、あなたにぴったりの学習計画を立てたり、内容をまとめたノートや練習問題を作成したりすることも可能です。

フラッシュカードや4択のクイズ問題を自動で生成する機能も備わっており、理解度のチェックも手軽に行えます。
■ラジオ感覚で試験の全体像をつかむ
具体的な使い方を解説します。
まず、「ファイナンシャルプランナー3級 最短合格 おすすめテキスト」といったキーワードでウェブ検索をし、ヒットした専門サイトの記事、レビューブログ、YouTubeの解説動画など、信頼できそうな情報ソースをNotebookLMに集約しましょう。ウェブサイトやYouTubeは、URLを直接貼りつけるだけで簡単に追加できます。
ソースを読み込ませたら、「音声解説」と「マインドマップ」の2つの機能を活用しましょう。
AIがすべての資料の要点をまとめ、ラジオのように読み上げてくれるので、それを聞き流しながら自動生成されたマインドマップを眺めてみてください。これにより、試験に向けた学習の全体像と攻略のポイントを、短時間で直感的に理解できるはずです。
■わからないところは何度でも質問していい
全体像を把握したら、次は具体的な学習プランを作ってもらいましょう。その際に、自分の学習レベルと試験までの学習期間を明確に伝えるのがコツです。関連知識ゼロの人が半年勉強するのと、ある程度熟達した人が半年勉強するのとでは、スケジュールが変わってくるからです。
さらに、画像を解析してくれるGeminiなどのAIを併用することで学習効果が飛躍的に高まります。例えば、問題集で間違えた箇所をスマホで撮影し、それを添付して「なぜ間違えたのか?」を質問するのがおすすめです。

AIからの解説で理解できなくても問題ありません。「専門用語を使わずに説明して」「○○の意味はなんだっけ?」このように聞くことで、何度でも、理解できるまで教えてくれます。
人間が相手ではないので、わからないところがあっても遠慮なく聞けますし、「前に聞いた質問だから、また聞くのは恥ずかしいな」とひるむこともなくなります。
もはやAIは「一方的な情報提供者」ではなく、「対話できるパーソナルコーチ」です。本来、学習とは孤独な作業になりがちですが、NotebookLMやGeminiによって、24時間365日、いつでもあなたに寄り添ってくれる最強のコーチが手に入ります。
■「あなたは資格予備校の経験豊富な講師です」
事例として、商業高校で簿記を学びはじめた私の息子にNotebookLMを使わせたことを紹介します。「何から勉強すればいいかわからない……」と悩む息子の姿を見て、まずはテキスト選びからはじめました。
先述したように「日商簿記3級 最短合格」「おすすめテキスト」「無料ツール」といったキーワードでウェブ検索をし、情報ソースをNotebookLMに入れます。「音声解説」機能と「マインドマップ」を活用し、簿記学習の全体像と攻略のポイントを、息子は短時間で直感的に理解することができました。
全体像を把握したら、次は具体的な学習プランの作成をAIに指示します。実際に使用したプロンプトがこちらです。
プロンプト例

あなたは資格予備校の経験豊富な講師です。


商業高校で簿記3級の勉強をはじめたばかりの生徒が、最短で合格するための学習計画を立てようとしています。

読み込んだ資料の内容のみをもとに、この生徒への具体的な学習プランを、

「①最重要攻略ポイント」

「②推奨教材とその使い方」

「③1か月の学習スケジュール案」

「④学習でつまずいた時の対処法」

の構成で作成してください。
回答がよかったら「メモに保存」を押して保管しましょう。このように、具体的な役割と出力形式を指示することで、AIは膨大な情報の中から個人に最適化された学習プランを瞬時に組み立ててくれます。
■英語学習にも社内教育にも使える
この「あなた専任の学習コーチ」としてNotebookLMを利用するテクニックは、資格試験だけでなく、あらゆる「学び」の場面で応用できます。
新入社員が会社のことを学べる「社内ルール・製品知識のQ&Aボット」を作成するのもいいでしょう。業務マニュアル、過去の研修資料、製品の仕様書などをソースにすれば、他の社員が教えなくても自分で学べるようになります。
私の息子の事例でも紹介したとおり、NotebookLMは学生とも非常に相性がいいです。大学の定期試験対策として、講義ノート、配付されたPDF資料、参考文献などをソースにし、試験範囲の要約や模擬問題を作成させて効率的に試験勉強を進められます。
TOEICや英検対策として、英語の文法解説サイト、単語リスト、YouTubeでの会話動画などで、自分のレベルにあった「自分だけ」のオリジナル単語帳や会話フレーズ集を作るのもおすすめです。今後、NotebookLMはあらゆる学習において、サポート役のスタンダードとなることでしょう。

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ヨス(よす)

ブロガー、ライター

タイムパフォーマンスを高める時間最適化の専門家。
病気をきっかけに始めた「人生の効率化」をテーマにした個人ブログが月に100万回読まれる人気ブログに。ライター塾を主宰するほか、AI×パソコン効率化の講座や企業向けAI導入研修を展開し、YouTubeでも発信中。著者に『ブログ術大全』(日本実業出版社)、『光速パソコン仕事術」(KADOKAWA)など。

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松山 将三郎(まつやま・しょうざぶろう)

ITコンサルタント

岡山大学教育学部(臨床心理学)卒。AI導入リスキリング支援を行うほか、東京と地方を結ぶIT・AIコンサルとして勉強会を多数開催。「みんなのAI実践塾」主宰。パソコン講師歴25年。

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染谷 昌利(そめや・まさとし)

インターネットマーケティングアドバイザー

会社員時代からさまざまな副業に取り組み、2009年にインターネット集客や収益化の専門家として独立。インターネットメディアの運営のほか、コミュニティ運営、書籍の執筆・プロデュース、YouTube活用サポート、企業や地方自治体の広報アドバイザー、講演活動など、複数の業務に取り組む。著書・監修書に『ポートフォリオ型キャリアの作り方』など54作(2025年12月現在)。

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(ブロガー、ライター ヨス、ITコンサルタント 松山 将三郎、インターネットマーケティングアドバイザー 染谷 昌利)
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