“受け入れる観光客のクオリティをコントロールする”予約制で地域課題を解決。

現地実践型の地域支援を行うNOFATE株式会社(URL: https://no-fate.co.jp/、代表取締役・藤田雄也、以下、「NOFATE」)がオーバーツーリズム(*1)に直面していた岐阜県・白川郷のライトアップイベントを完全予約制という新しい切り口の設計・戦略で問題解決し、内閣府や経済産業省が後援、そしてJ:COM、JTBなどの企業を幹事社とするふるさと名品オブ・ザ・イヤー2019年度の地方創生賞を受賞しました。

ふるさと名品オブ・ザ・イヤー: https://furusatomeihin.jp/2019/sousei.php
[画像1: https://prtimes.jp/i/44288/3/resize/d44288-3-986280-3.png ]


*1)オーバーツーリズム:地域が許容できる以上の観光客が押し寄せ、地域住民の負担となること。

<完全予約制導入までの背景>

「死ぬまでに行きたい日本の絶景」として日本国内のみならず世界から注目を集める白川郷ライトアップイベントですが、人気イベントゆえに人口減少を抱える地域での住民の負担は重く、ここ数年地域住民最大の悩みとなっていました。

そこで住民の悩みを解消し、来場者満足度を向上させるという難題に地域の方々と果敢に挑戦し、完全予約制という仕組みを設計・導入しました。
他地域・アジア圏各国からは完全予約制が機能するのか?という視線を浴びながらも観光客数ではなく、“受け入れる観光客のクオリティをコントロールする”、という新しいマネジメント手法が注目されていました。
弊社ではデータ活用により現状を正しく分析・把握した上で、実践に移していきました。
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<オーバーツーリズムは解消できたのか?>

結論からいうと、緻密な数字分析・把握と運営体制を整えたことで完全予約制は成功したといえます。

それはお客様や地域住民の反応からも伺えます。
何より地域住民の方々の負担が軽減できたことが大きかったと感じました。


[画像3: https://prtimes.jp/i/44288/3/resize/d44288-3-823021-1.png ]


そして何よりも重要だったことは、
これまで無料だったイベントに入場料2,000円(2019年当時)という付加価値を持たせたことで、
“受け入れる観光客のクオリティをコントロールする”ことができました。
地域住民の反応は上出来で例年に比べお客様のマナーやルールが良くなってきたという意見が多かったことも特徴の一つです。

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<今後の課題>

一方でこれまでの課題が解消したことで別の課題も見えてきました。
近年FIT(個人旅行者)の増加により、様々な国や地域に足を運んでいる個人旅行者層は期待値が高いだけにイベント自体の質を向上させなければならない。
イベント後のアンケート調査では3割が「家族や友達には勧められないイベント」と否定的なコメントも多く寄せられた。
それだけにオーバーツーリズムという問題は完全予約制により解消されたが、入場料を払っているお客様の期待値コントロールや会場全体での顧客満足度向上は2021年以降の大きなポイントとなりそうです。
今後のイベントの動向に期待です。


【NOFATE株式会社概要】
社名   : NOFATE株式会社
代表取締役: 藤田 雄也
設立   : 2014年7月
理念   : 観光、エンターテイメント、商いを通じて、地域の未来を地域住民と共に創り、支えていく
主要業務 : 現場実践型地域支援、マーケティング戦略・実行、地域商社設立・運営
ウェブ  : https://no-fate.co.jp
コンタクト: info@no-fate.co.jp / 03-6416-4265(平日9時-18時)

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