1. 本研究の概要
本研究では熊本市が共有プラットフォーム(IoT)・AI分野等における先端企業及びアセットマネジメント等に高い知見を有する企業の6社と共同研究を行い、持続可能かつ効果的な上下水道事業運営の実現に向けて「熊本市型アセットマネジメントシステム(※1)」の構築の骨格となる仕組みの検討と導入効果の検証を行う。
(※1)熊本市型アセットマネジメントシステム
:熊本市上下水道局が所管するデジタルデータ等をAIで分析させることで、人では気づきにくい相関関係やその特徴量を見出し、4つの予測式を見出すことを目的としています。
(1)最適な運転管理(圧力管理)の予測
(2)漏水箇所の予測
(3)機器及び部品単位での故障(寿命)の予測
(4)陥没箇所の予測
また、共有プラットフォーム(IoT)として、その様々なデジタルデータ及び予測式に基づいた結果について位置情報を含め可視化します。
2.実施期間
令和2年(2020年)5月28日~令和3年(2021年)3月31日
3.実施場所
熊本市(熊本市上下水道局庁舎、または各構成員の拠点事務所)
4.各構成企業の主な役割
熊本市:共同研究企画、データ提供
TGES:管路台帳(既存)のデータ整理・提供
NTT西日本:データ分析の可視化(共有プラットフォーム)
日本水工:施設台帳(既存)のデータ整理・提供、共同研究企画支援
NEC:データ分析(AI)
PwCアドバイザリー:共同研究企画支援
ミラテク:データ分析(AI)
5.本研究に取り組む背景等
昨今の上下水道事業では、人口減少社会の到来、節水意識の向上並びに節水機器の普及による料金収入の減少等の社会的背景に加え、上下水道施設の老朽化及び耐震化への対応も必要になってくることから、今後は、共有プラットフォーム(IoT)・AI等を活用した効率的な上下水道運営が求められている。そこで、その先端技術や知見を持つ構成企業と連携して共有プラットフォーム(IoT)・AI等を活用した共同研究を実施することで、持続可能かつ効果的な上下水道事業運営の実現を目的とする。
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