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■コロナ禍で急拡大した「タワマン暴落」の懸念
便利な立地に豪華な設備、何よりも高層階から見下ろす素晴らしい眺望! これまで「富と成功の象徴」として不動の人気を得てきたタワーマンションですが、コロナ禍により、そのステータスとブランド価値が揺らいでいます。ステイホーム期間中に、その弱点が明らかとなったからです。
コロナ対策として呼びかけられている、密閉・密集・密接の3密を避けることは、タワーマンションでは物理的に不可能です。
1棟内の戸数が多いため、住人も多く、人口密度が高い。
生活に不可欠のエレベーターは3密になりやすい。しかし、相乗り制限をすると、いつまでたっても乗ることができない……。
眺望のよい全面ガラスの窓は、はめ殺しになっていて開閉できない。
タワマンでは都心部や駅近くの便利な立地が優先されるため、間取りに余裕がありません。書斎など個人のスペースが確保しづらいため、テレワークに不向きなのです。テレワークやオンライン会議で新しいライフスタイルが定着し始めた今、狭いけれど通勤に便利な住まいより、広くてゆったり過ごせる住環境が求められるようになってきました。
■タワマンの価値はどこまで下落するのか?
このように、コロナ禍によってタワマンの不都合が浮き彫りになってきましたが、実は以前から多くのリスクがあったと著者は指摘します。
管理費・修繕積立金など、維持費が高い
タワマン乱立で希少価値が下がり続けている。
所有者に投資家・資産家が多く、住民同士の合意がとりにくい。
台風被害があったように、災害に弱い。
税制改正で相続税対策としての購入メリットが減少。
気圧による健康被害がでる可能性がある。
自然から切り離されていて、子育てには不向き。
東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定してから、建築費の高騰が続いており、タワマンに限らず新築マンションの値段は、その資産価値に対して割高感がありました。コロナショックで、日本経済は戦後最大の危機に直面していると言われる今、その影響が2022年頃まで長引くとすれば、不動産価値は最低でも1~2割は下落。状況によっては3~4割下落すると筆者は予測します。先が見えないこの状況下、不動産のこれからを読み、売り時・買い時を見逃さない知識が必要なのです。
■不動産購入は、慎重すぎるくらいに考えて!――小島 拓
本書のテーマは「今後、タワマンがどうなっていくか」ですが、これはタワマンに限った話ではありません。戸建てや一般のマンションにお住まいの方にとっても、この本が、「自分の所有する不動産は購入価格と見合っているのか」「将来的に資産価値はどうなっていくのか」「住宅ローンは身の丈に合っているのか」を考えるきっかけになれば幸いです。
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〈小島拓プロフィール〉
こじま・たく。1983年、東京都生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、不動産投資会社勤務を経て、2012年に独立し起業。
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