日本初となるバイオプラスチックの導入事例

栄養、健康、サステナブルな暮らしの分野で意欲的に活動するグローバルサイエンス企業であるRoyal DSMは、植物由来の高性能ポリアミドEcoPaXX(R) B-MB PA410が日本精工株式会社(以降、日本精工)の転がり軸受用耐熱樹脂保持器に採用されたことを発表しました。植物由来の材料を使用した転がり軸受用耐熱樹脂保持器は世界初となります。


DSMエンジニアリングマテリアルズ事業部門では、2030年までに、植物由来または、リサイクルベースの製品を、すべての製品群に導入することを発表し、お客様やパートナー様のサステナビリティ実現に貢献しています。

DSMの植物由来のEcoPaXX(R)は、トウゴマといった植物由来のモノマー(化学基礎原料)が重合原料となり、70%植物由来の高性能ポリアミドPA410です。さらに、バイオマスバランシング方式により、100%植物由来のEcoPaXX(R)B-MBグレードも2019年に上市してます。この度、日本精工の転がり軸受用耐熱樹脂保持器にEcoPaXX(R)B-MBグレードが採用されました。EcoPaXX(R)は、機械特性に優れているため、従来の耐熱樹脂保持器であるPA66製保持器と同等もしくはそれ以上の性能を発揮します。今後、幅広いお客様への製品提案により、日本政府が目指している2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に貢献していきます。


耐衝撃性、耐クリープ性、剛性などの特性に優れている植物由来のEcoPaXX(R)は、PA66の代替品としても自動車部品用途としてご使用いただけます。PA66からEcoPaXX(R) B-MB PA410への置き換えで、カーボンフットプリント(ライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの量をCO2に換算したもの)を91%低減、樹脂1kgあたり5.9kg削減することが可能です。また、EcoPaXX(R) B-MB PA410は、独立した第三者機関による検証により原材料入手から製品出荷まで100%バイオベース(28%マスバランシング式)の認定を受けています。


DSMエンジニアリングマテリアルズ 日本・韓国・東南アジア地域 コマーシャルディレクターの高雄良平は次のように述べています。「この度、植物由来のEcoPaXX(R) B-MB PA410が、ベアリング大手である日本精工様のサステナビリティ実現に貢献できる材料として採用されたことを誇りに思います。植物由来のEcoPaXX(R) B-MB PA410は、PA66よりも低吸水で、機械特性に優れており、例えば自動車や電気製品など、要求特性が厳しいアプリケーションに適しています。
DSMエンジニアリングマテリアルズは、お客様のサステナビリティニーズに貢献すべく、今後も植物由来、リサイクルベースの製品を上市していきます。」

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ