1716年創業の奈良の老舗・株式会社中川政七商店は、同社初のコンペティション「地産地匠アワード」を開催いたします。「地産地匠」=地元生産×地元意匠。
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今、地域に拠点を置き、地域と関わるデザイナーの活躍が増す中、その取り組みを深める新たなアワードが誕生します。地域に根ざすメーカーと、地域を舞台に活動するデザイナーがタッグを組み、生み出したプロダクトを募集するコンペティション「地産地匠アワード」。新たなスタンダードを発掘する審査員は、大治将典氏(手工業デザイナー Oji & Design)、加藤駿介氏(デザイナー NOTA & design主宰)、木本梨絵氏(クリエイティブディレクター HARKEN代表)、坂本大祐氏(クリエイティブディレクター オフィスキャンプ代表社員)の4名です。
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本アワードが目指すのは、メーカーとデザイナーが協働してこそ生まれる新しいスタンダードの発掘と、受賞作の商品化・流通による産地の作り手・デザイナーへの還元です。中川政七商店が展開する、全国に約60店舗展開する直営店や工芸メーカーのコンサルティング、流通支援事業等のノウハウを活かし、受賞作の継続的な生産と販売を支援します。同社のビジョン「日本の工芸を元気にする!」への歩みを深める地産地匠アワードに、ご期待ください。
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応募資格は「地域に根ざすメーカーとデザイナーの2者合同チーム」
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メーカーが持つ高い技術や、その地域ならではの素材。デザイナーの持つアイデアや生活者としての目線、そして美意識。同じ地域で、同じ風土と暮らしを共有するデザイナーとメーカーが協働してこそ新しいスタンダードとなるプロダクトが生まれる可能性があると考え、2者合同チームによる応募を対象とします。
またアワードの説明および両者マッチングの機会を創出するために、全国で「地産地匠トークイベント」を順次開催予定です。10/27(金)新潟、11/7(火)福岡、11/14(火)オンラインのほか、広島、東北地方などでも開催予定。詳細は地産地匠アワード公式サイトをご確認ください。
「日本各地の風土や手仕事が活かされたプロダクト」を募集
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応募対象は、生活の中の衣・食・住に関わるプロダクト。産地で育まれる素材や、その土地の暮らしの中で育まれてきた技術・文化・風習を取り入れていることを評価します。例えば、奈良県革靴産地の技術を活かしたスニーカーや、愛知県瀬戸焼で作るインテリア性の高い招き猫、福岡県久留米絣をアップデートした衣服など、日本各地の風土や手仕事が活かされたものづくりを広く募集します。なお一次審査は書類審査、二次審査はプロトタイプおよびプレゼンテーションでの対面審査を予定しています。
受賞後、すべての商品を責任を持って販路支援
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地産地匠アワードは一過性のイベントではなく、継続的な生産と販売を前提とし、産地のメーカーやデザイナーに利益が還元される仕組みをつくります。すべての受賞作を、中川政七商店の製造小売・流通支援のノウハウを活かし、責任をもって販路支援していきます。例えば合同展示会「大日本市」への出展サポートや小売店への卸販売をはじめ、中川政七商店直営店での販売、さらに旗艦店で受賞メーカー・デザイナーを特集する企画展開催などを予定。作られ続けること、使われ続けること、ものづくりが循環することこそが、工芸を未来へ繋いでいくと考えています。
スケジュール
2024年1月31日(水) 書類によるエントリー締切後、2月下旬に一次審査通過通知を予定。
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「地産地匠アワード」審査員コメント
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大治 将典(手工業デザイナー Oji & Design 代表)
工芸産地にデザイナーとして関わるようになった20年程前から各産地で担い手が廃業し、技術・素材・道具が無くなりそうだという話はよく聞いていました。近年は産地がもはや産地と言えない状況になっています。今後産地の再編は不可避だと思っています。新たな産地像とは?それを担うデザイナーとは?既存の産地構造を超え、この地産地匠のコンペが新たな産地像を見出すきっかけになって欲しいと思っています。地域と繋がっているからこその喜びを感じるもの、生活必需品というよりは生活を愛でるものを社会に送り出したいです。
加藤 駿介(デザイナー NOTA & design 主宰)
私は焼物の産地である信楽にて生まれ、現在もこの地に根ざして活動しています。幼少期から産地の変容を間近で見たきた身としては「今」が本当の意味で、産地でのものづくりのラストチャンスなのではないかと危惧しています。原料問題、人口問題、価値観の変化。先延ばしにしていた問題がどんどん目の前に立ち上がってきています。小手先や上辺だけの「ものづくりの時代」は終わりを告げ、新しい志と仕組みが必要になってきました。
木本 梨絵(クリエイティブディレクター HARKEN 代表)
岩手県のとある町を訪れたとき、道の駅で美しい壺型の籠に出合いました。きゅっと締まった首元がなんとも綺麗だったのですが、それは地域で昔よく使われた農業用の籠の特徴であり、窪みは紐で腰などに籠を固定するためのものなのだと聞きました。いま自宅でこの籠は単に物入れになっていて、その窪みを活用する予定は今のところないのですが、しかし生活の気配がするその籠に、なんとも言えない愛嬌を感じます。窪みの方は、せっかくなんだし使ってくれよと言っているかもしれないですが、形式に倣うことに捉われない、今の生活と道具との気楽な接点もいいじゃない、と私は思います。言葉がどんどん変化を遂げていくように、暮らしの道具も寛容に意味を履き違えながら、100年続いていくものなのかもしれません。「地産地匠」というものは、地域への敬意を前提にしながらも、自由な誤配を恐れずに、あたらしい挑戦ができるような場でありたいと考えます。
坂本 大祐(クリエイティブディレクター 合同会社オフィスキャンプ代表社員)
僕自身、地域に身を置くデザイナーの1人として、このアワードにとても大きな期待を寄せている。
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