著者: IBM AWSパートナーシップ担当グローバル・マネージング・ディレクター ジョン・エッパリー (John Epperly)、AWS ストラテジック・パートナーシップ ヘマント・モハン (Hemant Mohan)
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IBMは、年次イベントThinkにて、AIエージェントのネットワークを構築・管理するための新しいツールおよびフレームワークのほか、すぐに使用できる機能を備えた新しい領域特化型の事前構築済みエージェントを発表しました。これらはAWS Marketplaceで利用可能な主要技術と統合されています。
さらに、IBM Graniteモデルへのアクセス拡大やAWSを通じた自動化ソフトウェアの提供も進めています。

AIは単なる生産性向上のツールを超え、自律的に推論し、行動し、学習するエージェントの新たな時代を迎えています。IBMとAWSは、AIに関する経験の有無を問わず、すべてのお客様がこれらのエージェントを容易に導入できるようになることを目指しています。

信頼できるエージェント型AIのための強固な基盤
IBMのエンタープライズ・グレードの信頼できるAIへの注力とAWSの技術スタックとの統合は、生成AIのスケーリングを可能にする理想的な基盤を形成します。両社は、Amazon Q インデックスIBM watsonx Orchestrateの新たな統合計画を発表しました。watsonx Orchestrateは、AIエージェントやアシスタントの作成、展開、管理を支援するIBMのエージェント型AIおよび自動化ソリューションです。Amazon Q インデックスは、複数のサードパーティー・アプリケーションに基づいたデータの中央リポジトリーを作成することを可能にし、AIの意思決定を支援し、さまざまな企業データ・ソースから関連コンテンツを取得するための強力な基盤となります。

watsonx Orchestrateは、人事、調達、営業などの重要なビジネス領域に特化した事前構築済みエージェントも提供しています。これらのエージェントにAmazon Q インデックスを組み合わせることで、お客様は各データ・ソースに手動でアクセスすることなく、重要なアプリケーションからのデータを活用して生成AIを強化できます。

Amazon Q インデックスとの統合により、IBM watsonxの各エージェントが、Adobe、Salesforce、Slack、Zendeskなどのアプリケーションからの領域固有のデータを活用することで、お客様はよりパーソナライズされた体験を実現できます。この新しい統合のプレビューがThinkで公開され、本年後半に利用可能になる予定です。

AWSのQ for Business担当バイス・プレジデントであるディリップ・クマール(Dilip Kumar)氏は、次のように述べています。
「Amazon Q インデックスにより、ISVの生成AIソリューションを企業アプリケーションに接続し、すべての企業ユーザーに安全でパーソナライズされた体験を提供します。IBM watsonx Orchestrateとの新たな統合によってAmazon Q インデックスはさらに強化され、お客様は組織全体で迅速かつ安全にAIから価値を引き出せるようになります」

柔軟な提供オプションに対応したIBM watsonx Agentおよびwatsonx Orchestrateは、現在、米国、ヨーロッパ、シンガポールでSaaSおよびAWS Marketplace経由で提供されており、本年6月にはインドでも提供予定です。

サステナブルな食品生産のための技術を専門とする研究開発会社Avid Solutions社のCEOであるマルコム・アダムス(Malcolm Adams)氏は、次のように述べています。「労働市場の逼迫とスキル・ギャップの拡大に伴い、エージェント型AIはインテリジェントな労働力を推進し、エコシステムや経済に大きな影響を与えると考えています。私たちは、AWS上でwatsonx Orchestrateを活用し、カスタマー・サービス、プロジェクト管理、会計などの反復作業を自動化してきました。中でも、エージェント型AIと複数のエージェントが連携することが、グローバルなサプライチェーンのような大規模な課題の解決につながる可能性があることに最も期待しています。Watsonxが提供する信頼できるAIの基盤と、AWSのグローバルなスケーラビリティーを組み合わせることで、業界全体を変革します」

AWS上のエージェント型AIの信頼性を支える基盤を構築するために、IBM watsonx.governanceに新機能を追加し、エージェントのライフサイクルにわたるガバナンス、カタログ化、評価を可能にします。ライフサイクル全体を通じて、責任ある透明で説明可能なAIモデルを実現するために、包括的なモデル評価やバイアス検出、ドリフト管理のためのモニタリングなどの新機能がAWS Marketplaceで提供される予定です。

IBMはまた、お客様がエージェント型AIを活用したエンドツーエンドの業務プロセス変革を実現できるよう、AIインテグレーション・サービスを設立しました。IBMのコンサルタントは、さまざまな業界のビジネス領域やAWS技術に関する専門知識と、IBM Consulting AdvantageのAIを活用した新機能を活用して、AWS上のエージェント型AIによるお客様のプロセス再構築を支援します。IBM Consulting Advantage for Agentic Applicationsには、カスタマー・サービスや財務などの複雑なエンタープライズ・ワークフローをAWS上で変革するために最適化された事前構築済みのテンプレートのライブラリーが含まれています。また、Amazon QやAmazon BedrockなどのAWSネイティブ技術を活用して、エージェント型AIの構築と展開を加速するためのツールも提供しています。


Granite 3.2モデルの提供
IBMのGranite 3.2大規模言語モデルは、現在、Amazon Bedrock MarketplaceおよびAmazon SageMaker JumpStartで利用可能であり、お客様は数回のクリックで専用モデルをデプロイできます。さらに、これらのモデルは、2025年第3四半期にAmazon Bedrock Custom Model Import(CMI)を通じて利用可能になる予定です。CMIは、基盤となるインフラストラクチャーを管理することなく、お客様が独自のモデルをAmazon Bedrockにサーバーレスでデプロイできるオプションを提供します。

AWS MarketplaceでのIBMソフトウェアの展開拡大
AWS Marketplaceで提供されているIBMの自動化ソフトウェアは、お客様とIBMビジネス・パートナーによって広く活用されています。ApptioやKubecost社のソフトウェアが新たに加わったことで、これまで以上の選択肢を提供しています。IBMの子会社であるHashiCorpソフトウェアも、本年後半にAWS Marketplaceを通じてIBMから提供される予定です。

また、6月には、従来のワークフローをインテリジェントなAPIおよびエージェント駆動の自動化に置き換える次世代統合ソリューションであるIBM webMethods Hybrid IntegrationがAWS Marketplaceで提供開始される予定です。一方、IBM Concertは、生成AIを活用して脆弱性を特定し、修正策を提案することで、アプリケーション・エコシステム全体のレジリエンスを高め、リスクを軽減します。これらはすでにAWSを通じて利用可能です。

IBMは現在、AWS上で89か国以上にわたり70以上のIBMソフトウェア・ソリューションを展開しています。本年7月からは、IBM Partner Plusに参加している22か国のリセラーが、IBMビジネス・パートナー契約の一環として、対象となるIBMソフトウェアをAWS Marketplace上で販売できるようになります。

企業全体で新たなアシスタントやエージェントの導入が進む中、これらはAWSとIBMが、組織がエージェントを容易にオーケストレーション・管理し、自動化を強化し、堅牢なAIガバナンスと責任ある導入を実現するために支援している最新事例の一部にすぎません。


IBMとAWSの協業に関する詳細は、こちらをご覧ください:https://www.ibm.com/aws

IBMの将来の方向性および意図に関する記述は、予告なしに変更または撤回される場合があり、目標および目的のみを表しています。

当報道資料は、2025年5月6日(現地時間)にIBM Corporationが発表したブログの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。

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