熊本県立大学(公立大学法人熊本県立大学)飯村研究室出身の濱本太輝さん(現・同大学職員)と同研究室所属の山口昂大さん(現・4年生)が、Apple社主催の「WWDC25 Swift Student Challenge」において、世界中の学生応募者の中から入賞者(Winner)に選出されました。
中でも濱本さんは、特に優れた作品を提出した、世界でわずか50名の「Distinguished Winner(以下、「優秀受賞者」という)」に選ばれ、現地時間6月8日(日)~10日(火)の3日間、Apple本社(Apple Park/米国カリフォルニア州)で行われた特別招待イベントに参加しました。
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提供:Apple
WWDC25 Swift Student Challengeについて「Swift Student Challenge」は、Apple社が毎年開催する開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference(WWDC)」の一環として実施されている、世界中の学生開発者を対象としたコンテストです。応募者は、Appleが開発したプログラミング言語「Swift」を用いて、独自のアイデアや技術力を活かしたアプリプレイグラウンドを制作します。WWDC25では、世界中から数多くの応募が寄せられる中、優れた作品を提出した350名が入賞者(Winner)として選出され、その中でも特に卓越した50名が「Distinguished Winner(優秀受賞者)」としてApple本社に招待されました。
6月8日(日)には、ウェルカムレセプションが開催され、優秀受賞者において特に優れた11名の学生が、自身が開発したアプリをAppleの最高責任者(CEO)であるTim Cook氏に直接プレゼンテーションする機会が設けられました。
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提供:Apple
このうちの一人として選ばれた濱本さんは、自身が開発したアプリ「Hanafuda Tactics」について、3分間のプレゼンテーションと1分間の質疑応答を行い、Tim Cook氏からは「テクノロジーによって文化が継承され、魅力が世界中の人々に届けられる可能性を見事に表している」との高い評価を受けました。
その後、世界中から集まったSwift Student Challengeの優秀受賞者たちがApple ParkのDeveloper Centerに集まり、盛大なウェルカムイベントが開催。
参加者たちはAppleの旧本社であるApple Campus Infinite Loopにも訪れ、建物内で行われているウェルカムレセプションにも参加しました。
翌日はWWDC25のハイライトである基調講演がApple Park内で開催。
Appleの最高責任者(CEO)であるTim Cook氏によるオープニングから始まり、iOS 26、macOS 26等の主要な新機能が次々と発表されるとともに、Swift Student ChallengeのWinnerを称えるセクションでは、優秀受賞者をスライドで紹介。最後には全員が立ち上がり参加者より盛大な拍手が巻き起こりました。
最終日には、Apple Park内のDeveloper Centerにて、前日に発表された新たな機能に関する実践的なセッションの提供や、Accessibilityに関する講演などが行われました。
プログラムの最後には、優秀受賞者が1つの空間に集まり、この3日間の感想について発表し合いこのプログラムは幕を閉じました。
今回の特別なプログラムを通して、Appleという世界の最先端技術に触れるだけでなく、世界中の優れた開発者やプロフェッショナルたちとの貴重な出会いを経験した濱本さん。「この経験は、自身の今後の学習とキャリアにおいて計り知れない財産でありモチベーションにつながる」といいます。帰国後も地元メディアの取材や出身校からの講演依頼、本学オープンキャンパスでの来場学生に向けたプレゼンなどが予定されており、「本学を志望する学生増加に貢献していきたい」とお話しくださいました。
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Apple Campus Infinite Loop
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基調講演内で受賞者として紹介された濱本さん
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「WWDC25」のモニュメントと記念撮影
WWDC25 Swift Student Challenge入賞者2名のご紹介<Distinguished Winner>
- 名 称
Hanafuda Tactics
- 開発者
総合管理学部 総合管理学科 4年(入賞当時の学年)飯村研究室所属
濱本 太輝(はまもと たいき)
- 概 要
日本文化のひとつである花札を、初心者でも楽しめるようにHPの概念を取り入れたアプリケーションを開発しました。花札は、四季の花や動物が描かれた札を使い、役を作って得点を競う伝統的なカードゲームです。札のデザインには1月から12月までの季節が表現され、日本の美しさを感じられるのが特徴です。しかし近年、遊ぶ人が減り、ルールを知らない世代も増えています。そこで、伝統を守りながら、新しい形で花札の魅力を伝えたいと考えました。このアプリケーションでは、ルールを簡単にアレンジし、誰でも気軽に花札を楽しめるようにしました。花札が表現する日本の美しい季節のデザインを世界中の人々に伝え、未来へと受け継いでいくことを目指しています。
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濱本さんのコメント
今回、3回目にして最後の挑戦で Distinguished Winner という誠に光栄な賞をいただけたことを、大変嬉しく思います。これまでの挑戦では、努力が実を結ばず、悔しい思いをしてきました。
< Winner>
- 名 称
CamGuide
- 開発者
総合管理学部 総合管理学科 3年(入賞当時の学年)飯村研究室所属
山口 昂大(やまぐち こうた)
- 概 要
私は美しい写真を撮影する手助けをしてくれるアプリケーションを開発しました。プロのカメラマンは「良い写真」と「そうでない写真」を直感的に見分ける力を持っています。このアプリは、その視点に着目し、ユーザーを美しい構図へと誘導することで、何が「美しい写真」なのかを体感し、学ぶきっかけを提供します。本アプリケーションは、私の趣味である写真撮影から着想を得て生まれたものです。多くの人が撮影技術を磨きながら、写真を撮ることそのものに楽しさや充実感を見出せるように、という思いを込めて開発しました。
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山口さんのコメント
このたび、憧れていたSwift Student Challengeで初めて入賞することができ、とても嬉しく思っています。昨年の挑戦では思うような結果を残せず悔しい思いをしましたが、その経験をふまえて、今年はしっかり準備を重ねて臨みました。
熊本県立大学 飯村研究室について飯村研究室は、「かしこいソフトウェア」と「やさしいコンピュータ」をキーワードに、人間とコンピュータが豊かに共存し、安全・安心で快適な社会の実現を目指して研究活動を行っています。
進化的アルゴリズムや群知能、量子風アルゴリズムなどの計算知能をはじめ、最近では量子コンピュータと古典コンピュータを組み合わせたハイブリッドアルゴリズムの分野で先端的な研究を展開。
また、AI・ITを活用した社会課題の解決にも積極的に取り組み、自治体や企業、教育現場との連携を通じたアプリケーション開発や映像制作など、実社会への実装も進めています。
ゼミ生は切磋琢磨しながらアイデアを形にするプロセスを重視しており、アウトリーチ活動にも力を注いでいます。たとえば、地域の小中学生を対象とした「STEAM Kumamoto(スティームくまもと)」では、プログラミング体験や講演を通じて次世代育成にも貢献しています。
2003年に発足以来、柔軟な発想と実践的なアプローチで、地域と世界の課題解決にチャレンジし続ける研究室です。
URL: https://www.pu-kumamoto.ac.jp/users_site/ilab/
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UClmXJCzKJ_-KINd4eRv0JZw
X : https://x.com/IimuraLab
Facebook: https://www.facebook.com/ichiro.iimura.jp/
<熊本県立大学>
熊本県立大学は、文、環境共生、総合管理の3学部3研究科からなり、人文科学系、自然科学系、社会科学系の3つが有機的に結合した先進的な「集約型大学」です。
また、「地域実学主義」を教育理念とし、「理論を現場に学ぶ」体験的、実践的学修方法であるフィールドワークや、地域課題解決と教育を結び付けた「もやいすと」育成プログラムなど、現場に学び実践力を育むための教育を展開する特色ある大学です。
この大学に学び、地域に根ざし世界に向かって羽ばたこうとする知的探究心旺盛な学生を求めています。
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