~大賞は富山県高岡市で多文化共生事業に取り組まれている青木由香さんに決定~

 「信頼で世界をつなぐ」をビジョンに掲げ、日本の政府開発援助(ODA)実施機関として開発途上国への国際協力を行っている独立行政法人国際協力機構(理事長:田中明彦、本部所在地:東京都千代田区、以下:JICA)が実施するJICA海外協力隊事業は2025年に60周年を迎え、本年1月から周年事業を展開しています。
 本事業目的の一つである「ボランティア経験の社会還元」を進め、協力隊経験者の社会還元の機運を高めると共に、より良い社会の実現を目指すべく、この度、第3回JICA海外協力隊社会還元表彰を実施しました。
今年は60周年事業として、対象とする隊員経験者をこれまでの帰国後10年から帰国後20年に拡大しました。本日式典を実施し、50名の応募者から各賞に選出された7名がプレゼンテーションを行い、選考委員による審査の結果、大賞はNPO法人アレッセ高岡代表として「CLD青少年のための学習支援・情報支援と市民性教育による社会変革への挑戦(Culturally Linguistically Diverse)に取り組まれている青木由香(あおき ゆか)さんに授与されました。


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大賞を受賞した青木氏(左)と田中JICA理事長(右)

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受賞者・審査員・JICA理事長・理事集合写真。前列左より糸井氏、星野氏、庄田氏、宮崎審査委員長、青木氏、田中 JICA 理事長、近藤氏、安田氏、山路氏、後列左より大塚局長、矢島審査員、寺尾審査員、河内審査員、渡部審査員、小林JICA理事。

 大賞の青木さんを含む 7名の受賞者によるプレゼンでは、業種業界、アプローチの仕方は異なるものの様々な背景や課題を抱える子どもたちや災害で被災した方々への支援、スポーツと開発の取り組みなど、協力隊で培った経験が現在の取り組みに繋がっている点が共通して発表されました。審査委員長である宮崎副理事長からは「途上国、日本が共通して抱える社会課題に対し、日本国内での取り組み経験を海外にも還元する環流が大事。青木さんによる高岡での取り組みは協力隊経験を直接活かしているものであり、今の日本にとって、また今後の協力隊活動の非常によいモデルケースになる」とコメントがありました。
 また、田中理事長からは、「協力隊事業の主な目的の一つとして定められている「ボランティア経験の社会還元」は、多文化共生の推進や海外協力隊経験者の日本の地域開発への貢献への期待として高まっており、その期待は閣議決定された「地方創生2.0」の基本構想や開発協力大綱にも示されています。今回ご応募いただいた取組は、これらの期待をまさに実践いただいているものであり、海外協力隊の経験が、多様な分野において社会課題解決に活かされていることを改めて証明できたと感じています。JICAは自信をもってこの協力隊の貢献について国内外に発信していくと共に、多くの市民の皆様にJICA海外協力隊についてますます理解を深めていただく機会を広げて参りたいと考えています。」とコメント。今後も JICAが 帰国後の社会還元活動を積極的に協力・支援をしていくことが語られました。
 式典後はネットワーキングイベントを開催。
同イベントでは OV が起業した 6 団体による事業紹介等を実施し、参加者同士の活発なネットワーキングが行われました。受賞者を含む帰国隊員や、協力隊のサポーター宣言企業や団体、本表彰を後援する日本商工会議所、全国地方新聞社連合会、外務省、また多数の報道機関の皆さまなど合計100名以上の方に参加いただく盛況な会となりました。
 改めまして本表彰の実施にあたり、ご応募をいただいた帰国隊員の皆さま、多方面からご支援いただいた関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。

■大賞 青木由香さん 受賞コメントJICA海外協力隊の経験を通じて日系人と活動する中で日本人とはなにか、ということを考える機会をもらえたことに感謝しています。「外国人」という記号ではなく、そこには一人一人の人間がいること、そのことを一緒に考え、それぞれの地域で活動していけるとよいな、と感じています。高岡で外国人ルーツの子どもたちのために機会の提供者、支えになっていきたいと考えています。


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■各賞の受賞者詳細
●アントレプレナーシップ賞
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●地域活性化賞
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●多文化共生賞
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●開発協力実践賞
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●審査員特別賞(共生社会)
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●審査員特別賞(スポーツと開発)
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●審査員特別賞(災害支援)
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■JICA海外協力隊帰国隊員社会還元表彰とは
 JICAではJICA海外協力隊の事業目的の一つである「ボランティア経験の社会還元」事例を収集し好事例として紹介することで、協力隊経験者の社会還元の機運を高めると共に、より良い社会の実現を目指しています。このため、JICA海外協力隊経験者で、国内外・公私問わず社会課題の解決に取り組んでいる方を表彰する『帰国隊員社会還元表彰』を2023年より開始しました。
 JICA海外協力隊経験者で国内海外、公私を問わず社会課題の解決に取り組んでいる方、企業・組織での業務、起業、個人・ボランティアでの活動等、すべての取り組みを対象とし、自薦、他薦を問わず応募者を募り、式典当日のプレゼンテーションを審査員が審査し、受賞者を決定しています。
第3回社会還元表彰ではより幅広い活動を対象とできるよう、応募対象者をこれまでの帰国後10年から帰国後20年までに広げると共に、審査員特別賞を創設しました。

■JICA海外協力隊は2025年に60周年を迎えました
 JICA青年海外協力隊事務局では2025年を60周年記念イヤーと位置づけ、「世界と日本を変える力」をテーマに1年かけて周年事業を実施いたします。4月には第3回JICA海外協力隊帰国隊員社会還元表彰の受賞者の発表、6月2日には同受賞者によるピッチ形式のプレゼンテーションによる公開選考及び大賞の発表、11月には海外協力隊60周年記念式典を予定しております。

※詳細は追ってご案内いたします。JICA海外協力隊60周年に関連した情報については、以下のとおり60周年特設サイトを開設し、随時掲載していきます。
特設サイト:https://www.jica.go.jp/volunteer/60th/
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/151049/24/151049-24-3353772c6551199ef100465da55ea2e4-685x292.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
60周年記念ロゴ


■独立行政法人国際協力機構(JICA)について
JICAは、開発途上国が直面する課題を解決するため、技術協力、有償資金協力、無償資金協力など日本の政府開発援助(ODA)を一元的に担う二国間援助の実施機関で、150以上の国と地域で事業を展開しています。 国際社会の課題は日本とも密接に関係しています。国内外のパートナーと協力してそれらの解決に取り組み、世界の平和と繁栄、日本社会の更なる発展に貢献します。 詳しくは https://www.jica.go.jp/index.html をご覧ください。 企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000151049.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp
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