《Hotel宇多野京都別墅》文化庁の登録有形文化財に登録されました｜ホテルニューアワジグループ (2025年7月22日)

《Hotel宇多野京都別墅》文化庁の登録有形文化財に登録されました｜ホテルニューアワジグループ

2025年07月22日(火)10:45

《Hotel宇多野京都別墅》文化庁の登録有形文化財に登録されました｜ホテルニューアワジグループ

京都市右京区のグループホテル「Hotel宇多野京都別墅」が、貴重な建造物や構造物などを保存・活用しながら後世に伝えていくことを目的とした制度「登録有形文化財」の登録施設に。

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日本邸宅と洋風建築が融合したホテル全景を日本庭園から望む

株式会社ホテルニューアワジ（本社：兵庫県洲本市、代表取締役：木下学）が所有・運営する京都市右京区の宿泊施設「Hotel宇多野京都別墅」は、このたび令和7年7月18日(金)に開催された文化庁文化審議会・文化財分科会の審議・議決を経て、登録有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申されました。

Hotel宇多野京都別墅は、書院造の本館、数寄屋意匠の離れ、スパニッシュ風外観の洋館と広い庭園を有する昭和初期の良質な邸宅建築であり、京都電燈株式会社の重役などをつとめた財界人・大渡光蔵の邸宅として昭和14年(1939年)に築造されました。明治期以来の和洋併置式邸宅の系譜を今に残す貴重な建築物であり、南側の日本庭園は昭和初期を代表する作庭家のひとり重森三玲氏が手掛けたものです。令和6年（2024年）には「京都を彩る建物や庭園」にも認定されています。
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エントランス

昭和29年（1954年）には京都市交通局が保養施設「鳴滝寮」として取得、のちに広く京都市の施設となり、以降ドラマのロケ地としても度々利用されるようになりました。平成28年（2016年）には民間に売却され、その後複数の所有者を経て、令和元年（2019年）に株式会社ホテルニューアワジが土地・建物を取得、歴史的価値のある建物としての姿は可能な限りそのままに残しながら、快適な宿泊施設としてのリノベーションを施し、令和6年（2024年）11月5日にホテルとして開業しました。
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書院造りの大広間をリニューアルしたダイニングから庭園を望む

このたびの登録を受け、株式会社ホテルニューアワジならびにHotel宇多野京都別墅は、歴史的価値と建築美を次世代へと受け継ぐ責任を改めて認識いたしました。地域とともに時を刻んできたこの建物を文化財として守るだけでなく、現代のお客様にも快適にご滞在いただけるよう運営し、保存と活用の両立を大切にしながら、訪れる国内外のゲストに特別な体験をお届けできるよう努めてまいります。
登録有形文化財について登録有形文化財は、平成8年（1996年）の文化財保護法改正により創設された文化財登録制度に基づき、日本国によって文化財登録原簿に登録された有形文化財のことで、詳しくは、建築物、土木構造物及びその他の工作物（重要文化財及び文化財保護法第182条第2項に規定する指定を地方公共団体が行っているものを除く。）のうち、原則として建設後50年を経過し、かつ、次の各号のうちいずれか一つに該当するものです。
- 国土の歴史的景観に寄与しているもの
- 造形の規範となっているもの
- 再現することが容易でないもの

建物の系譜1939年（昭和14年）
・築造　京都電燈株式会社の重役などをつとめた財界人・大渡光蔵氏の邸宅として上棟。設計・上野工務店、請負人・津田音次郎、大工・岡本梅吉
1940年（昭和15年）
・作庭　昭和初期を代表する作庭家のひとり重森三玲氏が作庭を手掛ける。
1954年（昭和29年）
・京都市交通局が取得。