キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)の需要拡大に対応し、生産体制を強化

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受配電システム製作所 新工場 完成予想図

 三菱電機株式会社は、キュービクル形ガス絶縁開閉装置(C-GIS)の生産体制強化のため、受配電システム製作所(香川県丸亀市)に新工場棟を建設します。
 新工場棟は、2026年6月に竣工し、同年10月から稼働開始予定です。


 C-GISは大容量電力を使用する施設内の電力配電系統に用いられる機器で、電流を開閉できる真空バルブを搭載し、事故が生じた際などに電流を遮断・保護・制御する、高電圧向けの配電盤です。近年、データセンターなど大容量電力が必要な施設の増加に伴い、国内外でC-GISの需要が拡大しています。
 当社は今回、開閉装置や遮断器の製造を担う受配電システム製作所に新工場棟を建設し、2027年度までに、C-GISの年間生産台数を従来比2倍にすることを目指します。新工場棟では、複数エリアに点在していたC-GIS生産・試験ラインを集約することで、部材受入から製造、出荷までの生産工程の効率化を図ります。生産ラインにおいては、C-GIS内への絶縁ガス充填作業時間を短縮する自動化ラインを導入し、ガス充填時間を約40%削減することで、生産性を向上します。また、これまでC-GISの主な適用先であった変電所や駅、ビル等の施設に加え、再生可能エネルギーの一つとして海外を中心に注目を集めている洋上風力発電に対応したC-GISの生産拡大も進めます。
 当社は今後ますます需要拡大が見込まれるC-GISの生産増強を図り、国内外のさまざまな地域で電力の安定供給に貢献します。

■新工場棟の概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/120285/table/282_1_72c1ddeae78befd97df458a4577d071e.jpg?v=202508080216 ]

■今後の予定・将来展望
 現在C-GISに使用する絶縁ガスとして主に使われている、地球温暖化係数の高いSF6ガス(※1)に代わり、新工場棟では、環境負荷の低い自然系ガスを使用したドライエア絶縁方式(※2)の洋上風力向けC-GISの開発を進めます。特に脱SF6ガス化に向けて環境規制が進む欧州や北米を中心とした地域では、自然系ガスを使用したC-GISの需要拡大が見込まれており、当社はドライエア絶縁方式のC-GISの生産拡大により、環境負荷軽減に向けた市場ニーズに対応します。

■三菱電機グループについて
 私たち三菱電機グループは、たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献します。社会・環境を豊かにしながら事業を発展させる「トレード・オン」の活動を加速させ、サステナビリティを実現します。また、デジタル基盤「Serendie(R)」を活用し、お客様から得られたデータをデジタル空間に集約・分析するとともに、グループ内が強くつながり知恵を出し合うことで、新たな価値を生み出し社会課題の解決に貢献する「循環型 デジタル・エンジニアリング」を推進しています。
1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2024年度の連結売上高は5 兆5,217 億円でした。詳細は、www.MitsubishiElectric.co.jpをご覧ください。

※1 六フッ化硫黄のこと。無色・無臭・無毒・不燃性・化学安定性の高い化合物で電気的にも極めて安定した化合物。高い絶縁耐力を持ったガスであるが、地球温暖化係数が二酸化炭素の23,900倍と高い
※2 自然由来で地球温暖化係数が低い窒素と酸素からなる混合ガスを使用した絶縁方式

<お客様からのお問い合わせ先>
三菱電機株式会社 受配電システム製作所
〒763-8516 香川県丸亀市蓬莱町8番地
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