株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、9月2日から中期経営計画(以下 中計)の策定・推進管理へのAIエージェント活用支援を開始します。MRIの豊富な経営インテリジェンスノウハウを組み込んだAIエージェントが事業環境を分析し経営方針・施策案を提示。
1. 背景多くの企業では3~5年先を見据えた中計を策定しますが、計画期間を通して単一のシナリオと想定外部環境を設定し、経営や事業の計画を策定するケースがほとんどです。昨今は経済情勢や社会環境が急速に変化するため、想定したシナリオと実際の状況が乖離することがしばしば生じていますが、中計期間中にシナリオを見直すことは難しく、変化に合わせた施策の修正ができないという課題が生じています。また、中計の策定には多大な時間と人的リソースが投入されるため、現場が疲弊し、計画を作ること自体が目的化してしまうという課題も浮き彫りになっています。一方で、近年のAI技術の進展は目覚ましく、膨大な情報のリサーチや分析、示唆の抽出などに幅広く活用されています。
こうした現状を踏まえ、MRIは環境変化に応じて柔軟にシナリオと施策を見直し、タイムリーな企業戦略策定を可能とするため、中計策定・推進管理へのAIエージェント技術の活用支援を開始しました。
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三菱総合研究所作成
2. 概要・特徴MRIは、培ってきた経営インテリジェンスに関わるAI技術を活用することで、シナリオと施策をタイムリーに見直しながら推進管理できる「循環型」の中計の策定・推進管理プロセスの実現を支援します。このプロセスでは、次の2つのサイクルを連動させて推進管理します。
1.シナリオ設定サイクル
- シナリオの洗い出し
- シナリオの選択
- シナリオの実現状況のモニタリング
2.施策実行サイクル
- 選択したシナリオに基づく施策の設定
- 施策の実行
- 進捗レビュー
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三菱総合研究所作成
シナリオをモニタリングする中で、想定と現実の乖離が発生した場合、シナリオを再度洗い直し、既存施策の有効性を評価します。そして、必要に応じてシナリオを更新し、それに基づいて施策も見直すことが可能になります。
本支援では、MRIが独自開発したAIエージェント技術を用いたインテリジェンス基盤AIモジュールを各プロセスに活用します。
1. シナリオ洗い出しと施策設定
AIエージェントは外部環境動向(テーママップ生成AI)の把握と事業影響シナリオ案を生成(シナリオ生成AI)。
2. シナリオモニタリング
AIエージェントが外部環境に関わる情報を定常的に情報収集(情報収集AI)し、情勢の変化を検知(異常検知AI)。さらにシナリオおよび事業影響を適宜評価し(シナリオ評価AI)、シナリオとの乖離度合いを定常的にモニタリング
3. 「循環型」の中計策定・推進管理の業務設計と実行
当社の経営コンサルタントが伴走支援
3. 今後の予定今後は企業の内部環境分析にも機能を拡張していく計画です。具体的には、各企業の財務状況や事業ポートフォリオ、組織といった内部データをAIエージェントが分析し、自社の「強み・弱み」を客観的に整理する機能や、経営・事業課題を抽出する機能の開発を進めています。
将来的には、戦略レビュー、外部・内部両面からの統合的な分析から単年度計画への落とし込み案の作成をAIエージェントがシームレスに行い、よりスピード感をもった戦略立案を支援する総合的な経営支援プラットフォームへの進化を目指していきます。企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000207.000050210.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp