―熱海での“楽しい想い出という万能薬”を。まちかど薬局の挑戦―
静岡県熱海市の中心部、市役所前に店を構える「岡田薬局」が、3年の歳月をかけて全く新しいご当地スイーツを完成させた。
薬剤師である代表・三井の発想から生まれた“白い×ハッカ油”のチョコミントアイス『あたみんと®』だ。
これは、薬局の既成概念を壊し、「地域貢献」というテーマに薬剤師としてどう向き合うかを問い続けた開発ストーリーである。
PR TIMES>>https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000166041.html

こんにちは!チョコミント大好き三井です!
株式会社ふぁるめど 代表取締役であり、
現在、熱海市の中心、市役所の目の前で岡田薬局を運営しています。
2021年に先代から薬局を引き継いで以来、毎日目の前の仕事に全力で取り組んできました。
地域の方や薬局に立ち寄ってくれる観光客の方々と接する中で、ふと思ったのです。
「せっかく観光客も訪れるこの場所にあるのに、薬を渡すだけで終わるなんてもったいない!」
私を後継者と認めて70年続く老舗の薬局を引き継がせてくれた先代、地域の方々への感謝の気持ち——何かしらの形でこの熱海に恩返ししたい。 そう思うようになっていきました。
運命の香りとの出会い。そして、「これだ!」という閃き。
転機は、調剤室で訪れました。ハッカ油を調製していた時、スーっと鼻を抜けるその香りに「…!なんて爽やかでいい香りなんだ…!」と心を奪われたのです。 ずっと嗅いでいられる…。
とはいえ、具体的な形は見えないまま、とある夏の日、コンビニで大好きなチョコミントアイスを手に取った瞬間、衝撃が走りました。
ハッカってミントじゃん。
「…これだ!」
薬局である自分だからこそ作れるハッカ油とチョコミント、最高の組み合わせじゃないか。
ただ、普通のチョコミントでは意味がない。 市場に埋もれない、たった一つのものを作ろう。そう決意し、「そうだ、ハッカ油を使った真っ白なチョコミントを作ろう」と思いつきました。
なぜチョコミントって歯磨き粉の味?
「チョコミントって、歯磨き粉だよね?」…と、よく言われます。
でも私は、こう返します。
「違います。チョコミントが歯磨き粉の味なんじゃなくて、歯磨き粉がチョコミントの味なんです」(これはとても大事なことです。)
実はこれ、冗談ではなくて、歯磨き粉には爽快感を出すためにミント成分が使われていて、磨きやすく甘みをつけるために甘味料も入っている——
つまり、“歯磨き粉がチョコミント風味に寄せている”というのが正しい認識なんです(諸説あります)。
とはいえ、私が「何でもかんでもチョコミントなら好きか」というと、実はそうでもありません。
たとえば、チョコミント風味のお菓子やドリンクには少し苦手なものもあります。
特に、ペパーミント(西洋ミント)はちょっと刺激が強く感じるタイプで…。
一方で、和ハッカのようなスーッとする清涼感はとても好きです。
(このあたり、「サッカーとフットサルくらい違う」と言えば、伝わるでしょうか)
一番好きなチョコミントは、やっぱりチョコミント“アイス”です。
冷たいアイスを口に含むと、チョコの甘みのあとにミントの爽やかさが冷たさとともにすーっと消えていく…、あのバランスがたまらない。
しかも、万人ウケしないからこそ、「私はこれが好き」と堂々と言える感じが好きなんです。
もちろん、バニラやチョコの王道アイスも好きですが、
そのなかで“ちょっとクセのある存在”としてワクワクを与えてくれるのがチョコミントだと思っています。
なぜチョコミントが好きなのか?と聞かれたら、こう答えることになると思います。
「好きに理由なんて、いりますか?」
という回答になってしまうのですが、甘さの後にすっきりとした爽快感があり、いくらでも食べられる。みんなが好きとは言わないからこそ、自分が好きなものがより際立つ、というものですよね。
もちろん、スタンダードなバニラアイスやチョコレートアイスも好きですが、そこにいい意味で一癖あるチョコミントアイスはより魅力を感じるわけです。
「まずい…」。“世界一濃いミント”の夢と、3年間の試行錯誤。
開発当初、私は「世界一ミントが濃いチョコミントアイス」を目指していました。
どうせやるなら世界一。そう、ここからギネスへの挑戦が始まった…(はずでした。)
しかし、開発の道のりは想像以上に困難なものでした。薬剤師畑で育ってきた私は、当然アイスを作る環境もノウハウもないため、OEMで製造委託先を探すも、「最低製造ロット数が合わない」「個人とは取引できない」と門前払いが当たり前。
ようやく見つけた業者さんでの試作も、「味が不良」「アイスとして固まらない」「これを商品化するならうちでは対応できない。」と酷評の連続。

正直、心が折れそうな日もありました。
それでもなお、世界一にこだわりたいと思い、実際に、“ミント○十倍”スイーツもいろんな場所に行って試食しに行きましたが、ミントを濃くしすぎると、清涼感どころか「えぐみ」「苦み」が出てしまい、確かに美味しさが損なわれる、ということが分かりました。というより、むしろ不味い(※個人の感想です)。
結果として「私が求めていたのはこれじゃない。」と感じ、ミントは濃くはするものの、チョコミント本来の“おいしさ”は追及するように方向転換しました。
ただのご当地アイス”で終わらせない。薬局としての挑戦
『あたみんと®』は、単なるチョコミントアイスではありません。
私は薬局という場所を、「処方箋がなくても立ち寄れる、地域と観光客の接点」にしたいと思っています。
体の健康だけでなく、心が動くような“記憶に残る体験”もまた、人を健やかにする力がある——そう信じているからです。
旅先で、ちょっと変わった薬局で、ちょっと変わったチョコミントアイスに出会った。
そんな体験が、また熱海を訪れるきっかけになってくれたらうれしいですし、
“あたみんと”がそんな役割を果たせる存在であれば、熱海を盛り上げるきっかけの1つになれる。と私は思っています。

目指すは“熱海の新名物”。薬局から届ける、ワクワクの未来。
最初は「また社長が変なことを始めた」と遠巻きに見ていた家族やスタッフも、試作を重ねるうちに「もっと甘さを抑えたら?」とアドバイスをくれるようになり、今では一番の応援団です。
この『あたみんと®』が、誰かにとって「熱海に行ってみたい」と思うきっかけになってくれたら、それ以上に嬉しいことはありません。
私たちの挑戦は始まったばかり。今後はフレーバー数でギネスに挑戦したり、専門店を出したりと、やりたいことは山積みです。
薬局がもっと自由で、楽しくて、人の心に残る場所になるように。 その想いを乗せて、今日も熱海のまちに小さなワクワクを届けていきます。
目指すは“熱海の名物”、そしてその先へ
10年後、沖縄のブルーシールや広島のもみじ饅頭のように、 「熱海といえば“あたみんと”」と呼ばれるような存在にしたいです。
- フレーバー数でギネス挑戦
- チョコミント専門店として出店
- 熱海市ふるさと納税返礼品に登録
- 薬学会やイベントへのキッチンカー出店
——など、まだまだやりたいことはたくさんあります。
“あたみんと”を通じて、薬局ももっと自由で、もっと楽しくて、もっと人の心に残る場所になるように。
そして、関わる人すべてが『明日をもっと健やかに』生きられるように。
その想いを乗せて、今日も熱海の街で小さなワクワクから届けていきます。
薬局概要
名称:岡田薬局所在地:静岡県熱海市中央町4-18
営業時間:月~金 9:00~18:00、土曜 9:00~16:00
休業日:日祝日
電話番号:0557-82-6111
運営企業
社名:株式会社ふぁるめど本社所在地:静岡県三島市381-24
代表取締役:三井 敦
事業内容: 薬局、アイス販売事業
会社設立: 2019年
HP:https://atami-okadapharmacy.com/
株式会社ふぁるめどは、「明日をもっと健やかに」を理念に、薬局事業を主体とした地域密着型事業を展開しています。
本件に関するお問い合わせ
株式会社ふぁるめど 広報担当メール:okadayakkyoku.p@gmail.com
※取材や詳細情報のご希望がございましたら、メールにてお気軽にお問い合わせください。