株式会社G&ECOは2019年に設立されたスタートアップ企業です。

LPガスとガソリンが使える「発電機ELSONA」を製造から販売まで一貫して手掛けるほか、「発電機」「ポータブル電源」「蓄電池」「太陽光発電」など、エネルギーに関する多様な商品を取り揃えています。
さらに、BCP(事業継続計画)や防災対策、エネルギーに関する課題解決など、「電気を作る・ためる・使う」すべてを組み合わせた提案ができるのが強みです。

また、創業当時、新入社員が立ち上げた「デザイン部」を社内に持ち、ホームページや販促物の制作、新商品の写真・動画撮影、プロモーションまで、すべてを内製化。外部からのデザイン受注も行いながら、「エネルギーとデザインの力で社会の課題を解決し、幸せと笑顔を届けたい」という理念のもと、事業を展開しています。

社員10名という小規模な会社ながら、創業当初から積極的な社会貢献活動を行ってきました。その行動力の背景にはどのような想いがあるのか、そして今後どのような取り組みを行っていくのか。代表取締役社長の小島盛利氏に話を伺いました。

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株式会社G&ECO 代表取締役社長 小島 盛利

G&ECOは7つの会社が出資してできた会社。社長の創業時の想いとは?

G&ECOは、異なる業界で実績を積んできた7つの会社が出資し、設立された企業です。各社がそれぞれ長い歴史と安定した事業基盤を持つ中で、新たに設立する企業に求められたのは、既存の会社と同じことをするのではなく、新しい価値を創造することでした。

「私が社長に就任したときに強く意識したのは、単なる子会社ではできないことに挑戦することでした。すでに業績のある会社が出資しているからこそ、新会社は社会的な価値を創出し、世の中に貢献することが使命だと考えたのです。」

その思いのもと、G&ECOは創業当初から社会貢献を念頭に事業を展開。収益を上げるだけでなく、スタートアップとして社会との接点を持ち、積極的に還元していく姿勢を貫いています。


G&ECOの社会貢献活動

1.発電機ELSONAの売上の約1.5%を再生可能エネルギーの導入支援をおこなっている

 団体へ届ける脱炭素に向けた「1.5 for the future」の取り組み

G&ECOは発電機「ELSONA(エルソナ)」の売上の約1.5%を再生可能エネルギー導入促進に取り組む非営利団体に届ける取り組みを行っています。この「1.5 for the Future」のプロジェクトは、2022年に始まり、脱炭素社会の実現に向けた具体的なアクションとしてスタートし、継続的な支援を行っています。寄付金額の累計は総額で4,300,000円に上ります。(2025年6月末現在・2025年度分を含む・製品提供による寄贈金額を除く)

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発電機の開発・販売を通じて、どうしても避けられないCO₂排出に対して、それを削減できる方法はないかと考えたことが出発点です。一般的に取り組まれているCO₂排出を排出権取引などでオフセットするのではなく、再生可能エネルギーの普及をより一層加速させて、CO₂を実際に削減する取り組みを応援するという方法を私たちは選択しました。そこにはスタートアップとして最大限できるアクションとしてこのプロジェクトを立ち上げ、「未来の脱炭素エネルギーインフラ」の普及拡大に貢献したいという強い想いが込められています。

2.保育園へ「ポータブル電源」や「ソーラーパネル」を寄贈する取り組み

また、2024年には「1.5 for the future」の支援先の一つである特定非営利活動法人「そらべあ基金」の「そらべあソナエルプロジェクト」に協賛し、保育園へ「ポータブル電源」と「ソーラーパネル」寄贈し、「環境と防災」に関するワークショップを実施。子どもたちに環境問題や防災への関心を持ってもらう機会を提供しました。

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第1回「そらべあソナエルプロジェクト」の寄贈園 兵庫県西宮市の「樋之池保育園」

このプロジェクトは未来を担う子どもたちに「環境問題」や「防災」の大切さを伝えたいという想いから始まりました。都市部などにある園では、屋根面積が小さく以前から「そらべあ基金」で支援に取り組まれている「太陽光発電設備」を設置することが物理的に難しいケースが多数有ります。そのような園でも「ポータブル電源」と「ソーラーパネル」があれば太陽光から発電でき、災害時の停電対策や普段か園での防災用や外遊びの電源として日常的にお使いいただくことができます。

第1回「そらべあソナエルプロジェクト」のワークショップの様子は、実際にワークショップを行った社員が「ジーエコぼうさい」のコラムでもまとめています。

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ワークショップでは日常生活でも役立つ防災の知識をいくつか紹介しました。



7月1日より「第2回 そらべあソナエルプロジェクト」の募集も始まりました。多くの幼稚園・保育園・こども園の皆様のご応募をお待ちしております。



3.能登半島地震発生後に被災地支援活動を行い、「発電機」を寄贈!

応援購入サイトMakuake「被災地支援プラン」にて発電機の売上の30%を石川県へ寄付

2024年1月1日におきた令和6年能登半島地震発生の際には、発生直後から社内チャットで連絡をとり、迅速な支援を決断。石川県の現地団体や支援団体、行政機関と連携をして、1月4日に被災地支援に向かい、「発電機ELSONA GD1600SR」を珠洲市並びに能登町へ14台寄贈するなど被災地支援を行いました。

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被災地では目を覆いたくなるほどの惨状が広がっていました。



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「発電機ELSONA」はガソリンだけでなくLPガスでも発電でき被災地で活躍しました。



また、実際に得た教訓や現地での状況をお伝えするためその様子をレポートにまとめて「ジーエコぼうさい」のコラムでも紹介。現地では購入制限があったり、ガソリンスタンド自体が営業していないなど、「ガソリン」の入手が困難な状況下であったため、炊き出しや自宅のボンベを使える「LPガス」を使って発電できる「発電機ELSONA 」はとても喜ばれました。また、被災地活動から1年たって改めて実感した「災害現場でのLPガスの頼もしさ」についてもコラムにまとめています。

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2024年5月28日~29日に再び訪れた際も、道路は依然として荒れたままの状態でした。



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ブルーシートで覆われた家や、倒壊したままの建物が数多く残っていました。





さらに、地震発生後に訪れた能登半島で復興がなかなか進まない中、報道の頻度が減少するなど被災地の情報に触れる機会が減っていく状況に対して、2024年6月には応援購入サイトMakuakeで発電機を購入と同時に売上の30%を石川県へ寄付する「被災地支援プラン」をリリース。



応援購入総額の30%である270,600円を「令和6年能登半島地震災害義援金」として石川県へ寄付し、石川県知事よりお礼のお手紙もいただきました。

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4.災害時に近隣の住民に電気を供給する「発電ステーション」の設置と

「共助」の取り組み

G&ECOは2023年より販売店と協力し、災害時に近隣住民の方々へ電力を供給する「発電ステーション」を全国に設置しています。(発電ステーションMAPはこちら

この「発電ステーション」の取り組みは災害時の電力供給不足の深刻さを過去の被災地支援経験から痛感したことがきっかけです。行政の「公助」だけでなく、地域で支え合う「共助」を支援する仕組みが必要だと考え、地域の助け合いである「共助」を支援するため、販売店と協力しながらこの取り組みを全国へ拡大しました。災害時には「発電ステーション」で携帯やポータブル電源の充電が可能となり、安否確認や情報収集に役立てることができます。

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5.自治体の「防災訓練」に積極的に参加&「防災イベント」も手がける

「発電機ELSONA」は、防衛省陸上自衛隊をはじめ、防災対策のプロフェッショナルである全国の自治体の危機管理課や防災課に採用いただき、避難所に多数導入されています。こうした導入実績を背景に、G&ECOでは製品の正しい使い方を伝えるとともに、災害時の備えの重要性を広めたいという想いから、全国各地の防災訓練にも積極的に参加しています。

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福岡県福岡市早良区での防災訓練の様子

災害時には、誰もが冷静さを保つことが難しくなります。だからこそ、G&ECOは「平時」にこそ防災への知識と意識を高めることが大切だと考えています。全国各地での活動を通じて、発電機やポータブル電源の活用方法だけでなく、命を守る行動につながる知識の普及に力を注いでいます。

また、2023年には福島県飯舘村で防災イベントを開催。「わたしたちのぼうさい」と名付けたこのイベントは、事前アンケートを行い、実際に東日本大震災での被災体験をもとに、それらを解決する手段として「足湯」「車中泊のできる車の展示」「サウナにも使える個室の展示」「整体」「炊き出し」「BBQ」「イルミネーション」など様々なコンテンツを取り揃えました。

レポートはこちら

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「一番困ったのがお風呂だった」との声から「足湯」ができるスペースも設置しました。

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ブラックアウト後「発電機ELSONA」で電気を灯すなどの体験も行いました。





G&ECOが目指す未来 社会性の高い取り組みを継続的に展開

G&ECOでは、単発のものだけではなく、毎年新たな取り組みを追加しながら継続的に実施してきました。

上述の活動以外にも、地域の防災力向上に寄与するため「中央区帰宅困難者支援施設運営協議会(東京都)」の準会員に登録しており、災害発生時には応援要員の派遣や「非常用電源(可搬型発電機・ポータブル電源)」を提供し、「帰宅困難者支援」を行ったり、過疎・中山間地域のエコシステムや脱炭素の流れを作っていくための活動『BeBeePROJECT』、遊びを通して防災を伝える「ジーエコサンタPROJECT」など様々な活動があります。

「私たちは、頻度高く、多角的な視点から社会課題にアプローチすることを大切にしています。社会貢献は、一度やって終わりではなく、続けていくことに価値があると考えています。」と小島社長は語ります。

また、ユーザー目線での使いやすさを常に追求し、自社商品「発電機ELSONA」の開発にも力を入れています。2022年9月には、シリーズ初の小型のポータブル発電機「GD1600SR」を発売

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さらに、2023年12月には従来機種より重量を40%削減し、機体サイズを50%コンパクト化した「GD5000SR」をリリースしました。

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そして、可搬型で三相200Vに対応した「T-7500」の後継機も発売予定となっており、シリーズ全機種が最新モデルへとアップデートされる予定です。

社会貢献性・革新性・持続可能性のいずれにも優れた取り組みが高く評価され、2025年4月22日に、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催する「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2025」で「最優秀賞」を受賞いたしました。

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「G&ECOに関わるすべての人々が誇れる会社でありたい。
そして、企業として世の中に対して何ができるのかを常に考え、行動し続けていきたいと思っています。」

G&ECOの挑戦は、これからも続きます。

【会社概要】

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会社名 :株式会社G&ECO

所在地 :〒104-0031 東京都中央区京橋3丁目11-4 京橋NKビル4階

設 立 :2019年5月7日

資本金 :4,500万円

代表者 :代表取締役社長 小島 盛利

HP  :https://g-and-eco.jp/

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《SNS》

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