相互住宅株式会社は、1955年に「第一生命住宅」として設立された総合不動産会社です。戦後の復興期、働く人々に向けた良質な住環境の整備が国の重要な課題とされていた時代、集合住宅のパイオニアとして産声を上げました。
現在は、自社ブランドの高級賃貸マンション「第一マンションズ」シリーズおよびコンパクト・ファミリー向けの賃貸マンション「フレンシア」シリーズに代表される開発・賃貸事業のほか、オフィス賃貸事業、ソリューション事業、分譲住宅事業など、多角的に事業を展開しています。設立から現在に至るまで、長年に渡ってお客さまの満足度向上と社会課題解決の双方に取り組んできました。
その精神をこれからも大切にし、社内外に分かりやすく伝えていくために、設立70周年を迎える2025年、社員主導で経営理念を見直しました。
今回のストーリーでは、部門を超えて集まったメンバー総勢11名による、新経営理念策定プロジェクトをご紹介します。理念に込めた想いや、策定までのプロセス、そして未来への展望を、ぜひご覧ください。
当社の経営理念については、こちらのページでもご紹介しています。
経営理念|会社案内|相互住宅株式会社
(新経営理念策定プロジェクトメンバー)
新しい価値を創り、人と建物に寄り添う。新経営理念の「創り よりそう」に込めた想い。
まずは、今回策定した新経営理念に込められた想いをご紹介します。社外の皆さまに伝えたいことを表すブランドメッセージ「創り よりそう」には、私たちが、あらゆる場面において新たな価値を創造し、人・建物に寄り添う存在でありたいという想いを込めています。建物の開発、お客さまとの関係構築、ご入居者さまへのサービス提供など、様々な場面で挑戦し続ける姿勢と積極性を持ち、新しい価値を「創る」。そして、創って終わりではなく、保有・管理・建替・仲介など、建物の生涯にわたって「よりそい」、関わるすべての人を想い続けたい。
また、私たちの理想像であるビジョンは「一人ひとりの上質さを想う不動産会社へ」としました。一律の商品・サービスではなく、お客さま一人ひとりが求める多様な“上質さ”を提供すること。その姿勢こそが当社が設立時から受け継いできた精神であり、これからの時代においても私たちが目指し続ける姿だと考えました。
プロジェクトメンバー主導による全社取組みを通じて“相互住宅らしさ”を考える。
新経営理念の策定にあたり大切にしたのは、トップダウンでの理念提唱ではなく、これからの未来を担う社員が「自分ごと」として捉え、理念を形作っていくことです。その想いのもと全社員を対象に「これからの相互住宅のあり方」についてのアンケートを実施し、8割を超える社員から意見が寄せられました。そこには、社員が守り続けたい価値、変えていきたいこと、そして未来への期待が込められていました。こうした想いを議論の出発点として丁寧に拾い上げ、メンバー全員で理念の方向性を形づくっていきます。

(アンケート結果をAIテキストマイニングで分析し、重要なキーワードを可視化)
また、策定の過程やプロジェクトの進捗は社内広報ツールで全社に発信。当社の強みや目指す方向性を改めて共有することで、社員一人ひとりが「自分ごと」として “相互住宅らしさ”を考える機会となりました。

(社内発信の一例)
相互住宅のこれまでを振り返り、未来のあるべき姿を見つめ直す。
現在社員が抱いている想いを集めることと並行して、これまで当社に受け継がれてきた想いを新たな経営理念に引き継ぐべく、歴史を振り返り、先輩たちが紡いできた理念やモットーを読み解きました。まず、当社の設立趣意書には、特色として「量よりも質に重点を置き」「将来の文化水準の向上に備えて、諸設備の充実した衛生的で文化的な住宅を御提供申しあげます」と記されています。この言葉からは、単なる住宅供給にとどまらず、質の高い空間を通じて人々の暮らしを豊かにし、社会の未来に貢献したいという強い想いが読み取れます。

(設立趣意書・抜粋)
また、当社は設立間もないころから「住まいは質をモットーに」との想いで住宅開発を進めてきました。その想いは賃貸マンション「フレンシア」シリーズの「まず上質であること。」というフレーズにも受け継がれています。
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(1985年の当社分譲物件パンフレットより抜粋)
そして、1995年の設立40周年に策定し、部分的な刷新をしながら2024年まで掲げてきた経営理念の中には「よりよい住まいづくり街づくりで、社会の信頼を得る」「質の高い商品とサービスでお客様の満足を得る」の記載があり、ここにも設立時からの想いが反映されています。

(旧経営理念)
これまでの相互住宅史に登場したキーワードを紐解くことで、「上質な空間の提供を通して人々の生活を豊かにし、社会に貢献する」という精神が時代を越えて受け継がれてきたことが分かりました。
今の私たちが考え想う「相互住宅らしさ」と、先輩たちが築き大切にしてきた想いを融合させ、当社がお客さまや社会へ提供していく価値とは何かという議論を重ねました。そして完成させたのが「創り よりそう」です。
社員の声から生まれた想いを、組織の文化に変えていく。

こうして社員の想いから新たな経営理念が生まれましたが、創って終わりではありません。
社員一人ひとりが理念を自分ごととしてとらえ、日々の業務と結びつけて自然に体現できるように。私たちは、対話を重ねながら想いを共有し、組織全体への浸透を目指します。
これからも「創り よりそう」というメッセージとともに、人と社会に寄り添いながら、未来に向けて歩み続けます。

新たな一歩に込めた、メンバーそれぞれの想い
総合企画部 藤田さん

経営理念の策定という大きなプロジェクトに参加する中で、自分の意見や価値観が形になっていく手ごたえを感じました。経営層との頻繁な対話や普段あまり接点のない他部門のメンバーと想いを交わす中で、相互住宅としての一体感や、私たちが目指す未来像を共有できたことが何より印象に残っています。
経理部 織戸さん

自分の仕事への姿勢や日々の想いを改めて言語化する機会になりました。周囲の人や社会に対して、何ができるのかを考えながら行動することが、会社として大切にしている価値観にも通じていると感じています。自分の仕事と会社の方向性が重なり合うことを実感し、前向きに向き合いたいと思います。
ビル事業部 小西さん

相互住宅の強みや課題、10年後、20年後私たちが目指したい姿をさまざまな立場のメンバーと話し合っていく中で、自分では気づけなかった価値観や視点を知る貴重な機会となりました。新たな経営理念に込めた想いを胸に、今後はより人や社会とのつながりを意識して取り組んでいきたいと思います。
相互住宅について
会社名:相互住宅株式会社代表者:代表取締役社長 武富 正夫
本社所在地:東京都品川区大崎一丁目2番2号
事業内容: マンション賃貸事業、オフィス賃貸事業、開発事業、ソリューション・仲介事業、分譲住宅事業
公式HP:https://www.sohgo-jyutaku.co.jp/
相互住宅設立70周年HP:https://www.sohgo-jyutaku.co.jp/70th/