窓の外に広がる空間、自然。そこは、私たちの暮らしに彩りと豊かさをもたらしてくれる特別な場所です。
その一つの答えとなるのが、日差しを和らげ、雨を防ぎながら、開放的な空間を演出する「パーゴラオーニング」です。しかし、従来の製品には、デザインの画一性、設置の制約、安全性への懸念といった課題も存在していました。もっと美しく、もっと機能的に、そしてもっと多くの人に安心して使ってもらえるオーニングは作れないだろうか――。
そんな熱い想いから、これまでにない発想と技術を結集して開発され、今、注目を集めているのが、パーゴラオーニング「ソラカゼiori」です。その洗練されたデザインと高い機能性の裏側には、開発チームの並々ならぬ情熱と、数々の挑戦、そして苦渋の決断がありました。
なぜ「ソラカゼiori」は生まれたのか? その開発の舞台裏に隠された、熱い想いと挑戦の物語を紐解いていきたいと思います。
第1章:ソラカゼiori登場 - 屋外空間に新たな風を

2024年、満を持して市場に登場したパーゴラオーニング「ソラカゼiori」。その名称は、心地よい風を感じる空間「ソラカゼ」と、茶室のような俗世から離れた安らぎの小屋を意味する「庵(iori)」を組み合わせ、現代的なニュアンスを込めてアルファベットで表現されました。「都市の中に心安らぐ憩いの空間を創り出す」という願いが込められています。ソラカゼioriは、単なる日除け・雨除けの機能を超え、設置される空間そのものの価値を高めることを目指して開発されました。その主な特徴をご紹介します。
デザインと機能性の融合:パーゴラとレールの一体化
パーゴラの骨組み(桁)とオーニングの開閉をガイドするレールを、特殊な構造でシームレスに一体化。従来の製品にあったような後付け感や部材の凹凸がなくなり、まるで最初から一つのオブジェであったかのような、すっきりとした美しい外観を実現しました。この革新的な構造は、見た目の美しさだけでなく、施工性の向上にも大きく貢献しています。(特許出願済)雨の日も快適に:考え抜かれたキャンバス勾配設定
キャンバス(テント生地)の左右の長さにわずかな差をつけることで、自然な勾配を生み出し、雨水が溜まるのを防ぎます。これにより、レール自体を傾斜させる必要がなくなり、パーゴラに沿って水平に設置可能に。デザインの自由度を高めるとともに、余分な部材を削減し、より洗練された印象を与えます。

個性を彩る:豊富なカラーバリエーション
建物の外観や空間の雰囲気に合わせて最適なコーディネートができるよう、フレームには高級感のあるブラック、シャープなステンレス色に加え、温かみのある木目調3色(ホワイト、ブラウン、ダークブラウン)の計5色をラインナップ。キャンバス生地も多彩なカラーから選択可能で、組み合わせは無限大。お客様一人ひとりの「欲しい」に応えます。広がる可能性:業界最大クラスの対応サイズ
単体(単装)で最大5m×5m=25㎡という、業界でも最大クラスの広さをカバー。これまで設置が難しかった広々としたテラスや中庭にも対応します。さらに、複数台を連結する「連棟仕様」も可能で、商業施設や公共スペースなどの大規模空間にも柔軟に対応できます。メンテナンス性も考慮:分割仕様キャンバス
一般的な開閉テントが一枚の大きなキャンバスで作られているのに対し、ソラカゼioriは1スパンごと(芯材間のキャンバスのひと波ごと)にキャンバスを分割する仕様を採用。これにより、製造時の取り扱いが容易になるだけでなく、万が一の破損時にも部分的な交換が可能となり、施工やメンテナンスの手間とコストを大幅に削減します。
これらの特徴は、すべて「もっと選ばれるオーニング」を作るために、開発チームが知恵を絞り、試行錯誤を重ねた結果なのです。
第2章:開発の原点 - 「もっと良くしたい」から始まった挑戦

ソラカゼioriの開発は、決してゼロからのスタートではありませんでした。既存のパーゴラオーニング製品(ソラカゼ)に対する顧客からの声や、開発チーム自身が感じていた課題意識が、その出発点となりました。より快適で、より安全で、より美しい屋外空間を提供したい。その一心で、従来の製品が抱える課題に真正面から向き合うことから、このプロジェクトは始まったのです。
開発チームが特に問題視していたのは、主に以下の3つの点でした。
課題1:子供たちの安全を守りたい - 柱の溝への懸念
従来のパーゴラオーニング製品の多くは、施工性を考慮して柱や桁の部材にボルトを取り付けるための溝が設けられていました。しかし、この溝に対して、「小さな子供が指を入れてしまい、ケガをするのではないか」という、ユーザーや施設関係者からの切実な声が寄せられていました。特に、幼稚園や保育園といった、子供たちが日常的に過ごす場所への設置においては、看過できない問題でした。クッションカバーで柱を覆うなど、個別の安全対策で対処していますが、クッションカバーで見た目の印象はかなり変わってしまいます。安全であることは、製品を提供する上での大前提。この懸念を払拭することは、開発チームにとって最優先事項の一つでした。
課題2:もっと軽やかに、美しく - 部材が多く重い印象からの脱却
従来のパーゴラは、強度を確保するために多くの部材で構成されており、どうしても構造が複雑になりがちでした。その結果、見た目が重厚になり過ぎたり、やや無骨な印象を与えてしまうことがありました。
屋外空間をより開放的で洗練された雰囲気にするためには、デザイン性の向上が不可欠。「もっとすっきりと、軽やかな印象にできないか」。これも大きなテーマでした。
課題3:広い空間にも届けたい - 対応サイズの限界
心地よい屋外空間へのニーズは、個人住宅のテラスだけでなく、カフェのオープンスペース、商業施設のイベント広場、ホテルのテラスなど、より広い空間へと広がっていました。しかし、従来のオーニング製品では、構造上の制約からカバーできる面積に限りがあり、大規模な空間への対応が難しいというジレンマがありました。「もっと大きなサイズに対応できれば、より多くの場所で快適な空間を提供できるのに…」。このサイズ制限の壁を打ち破ることも、重要なミッションでした。
これらの課題は、決して些細なものではありませんでした。しかし、開発チームは「できない理由」を探すのではなく、「どうすれば実現できるか」を考え抜きました。「もっと多くの人に選ばれ、心から満足して使ってもらえる製品を作りたい」。その純粋で熱い想いが、困難な課題に立ち向かう原動力となり、ソラカゼioriという革新的な製品を生み出すエネルギーへと繋がっていったのです。
第3章:壁を乗り越えて - 開発企画部、一年間の軌跡

ソラカゼioriの開発ストーリーは、組織の変革と共に幕を開けます。2023年4月、それまで別々の部署だった「開発課」と「企画課」が統合され、「開発企画部」として新たなスタートを切りました。
「開発企画部」としてスタートしてすぐは、異なるバックグラウンドを持つメンバー間の意思疎通がうまくいかず、意見が衝突することも少なくありませんでした。特に、プロジェクトの方向性を定める上で、それぞれの立場からの主張がぶつかり、チームとしての統一見解を見出すのに苦労しました。
「このままでは前に進めない」。危機感を覚えたメンバーたちは、毎週「商品企画会議」を開催することを決定し、部署や役職の垣根を越え、全社一丸となって課題解決と方向性の模索に取り組み始めました。
製品開発は進行中、そこに企画課の横槍

当初、開発課は役員へのプレゼンテーションを経て、既存のオーニング製品「ソラカゼ」のバージョンアップ版と、壁付けオーニング用の「フレーム」という、まったく別の二つの製品開発を進めていました。それぞれに開発スケジュールが組まれ、異なるタイミングでの発売が想定されていました。
しかし、そこに企画課が加わったことで、状況は一変します。「本当に市場が求めているのは何か?」。企画課は営業部門にアンケートを実施し、現場のリアルな声を集めました。その結果、既存の「ソラカゼ」本体だけでなく、それを取り付けるパーゴラフレーム自体にも改善の余地が大きいことが明らかになりました。
「新しいソラカゼには専用の、もっと魅力的なフレームが必要だ」。企画課の提案は、ある意味で「ちゃぶ台返し」とも言えるものでした。開発計画は白紙に戻され、新「ソラカゼ」と、それに最適化された「専用パーゴラフレーム」を同時に開発し、同時に発売するという、極めて難易度の高いミッションへと変更されたのです。開発期間は限られています。二つの製品を並行して開発し、完璧な連携を実現しなければならない。プレッシャーは計り知れませんでした。
製品コンセプトを旗印に

混沌とした状況の中、チームの進むべき道を照らす灯台となったのが、「選べるフレーム、選ばれるオーニング」という製品コンセプトの策定でした。実は、それまでの製品開発において、明確なコンセプトを言語化し、チーム全体で共有するというプロセスは、必ずしも十分ではありませんでした。
しかし、開発課と企画課という異なる文化を持つメンバーが共通の目標に向かって進むためには、誰もが納得し、共感できる「旗印」が必要でした。「顧客が自由にフレームを選べ、そして最終的にこのオーニングを選んでくれるような、魅力的な製品を作ろう」。このシンプルな言葉が、チームの羅針盤となったのです。
開発課の「図面」 VS 企画課の「CGイメージ」
コンセプトが決まると、具体的な仕様検討が加速します。しかし、ここでも新たな壁が立ちはだかります。例えば、パーゴラの桁の高さをどうするか。コストや施工性を考えれば、低い方が有利です。しかし、CGでシミュレーションしてみると、ある程度の高さがあった方が、全体のバランスが良く、美しいことが分かりました。
また、柱と梁のどちらを構造的に優先させるか(柱勝ち/梁勝ち)という議論では、デザイン的には梁勝ちが優位でしたが、最終的には施工のしやすさを優先して柱勝ちが採用されました。
CGという「見える化」ツールがあったからこそ、客観的な比較検討が可能となり、様々な要素の最適なバランス点を見出すことができたのです。
開発担当者の葛藤

設計プロセスも、順風満帆ではありませんでした。開発チームとしては、すべてを自社で設計したいという強い想いがありました。しかし、専用フレームの設計を進めるうちに、意図せず他社の既存フレームと類似してしまうという問題に直面します。
市販されている汎用フレームを流用することのメリット・デメリットは、当初から検討されていました。強度、コスト、供給の安定性…。しかし、開発者としてのプライドが、その選択を躊躇させていました。「このままでは、時間だけが過ぎていく…」。厳しいスケジュールのプレッシャーの中、開発者は苦渋の決断を下します。「プライドよりも、開発効率とスピードを優先しよう」。フレーム部分は、品質と供給体制が確立されている材料を調達し、オーニング本体との接続部分であるレール類のみを、その市販フレームに最適化する形で自社設計することに決めたのです。
それは、自らのこだわりを一部手放す、勇気のいる決断でした。しかし、この決断があったからこそ、限られた時間の中で、施工性やデザイン性を損なうことなく、製品を完成させることができたのです。
製品名称への想い
製品名「ソラカゼiori」の決定にも、チームの想いが込められています。既存ブランド「ソラカゼ」の認知度を活かしつつ、新たな価値を付加したい。名称を検討する中で「庵(iori)」という言葉が持つ、「茶室など俗世から離れた小屋」「都市の中の憩い」という意味合いが、製品が目指す空間イメージと合致しました。ただし、和のイメージが強くなりすぎないよう、あえて漢字ではなくアルファベットの「iori」を採用。表示するフォントのデザインにも徹底的にこだわり、現代的で洗練された印象を目指しました。
こうして、開発企画部発足からわずか1年という驚異的なスピードで、ソラカゼioriは形になりました。しかし、本当の戦いはここからでした。最終的な仕様や価格がすべて決定したのは、なんと発売日の約2ヶ月前。そこから、製品カタログ、ウェブサイト、施工マニュアルといった各種資料や販促物の作成、営業担当者や社内工事部門への製品説明会や施工研修の実施、そして特許の出願手続きなど、怒涛の日々が始まりました。開発課と企画課は、互いに必要な資料や素材を提供し合い、まさに二人三脚で、発売日というゴールに向かって走り抜けたのです。
第4章:ソラカゼioriを構成する「こだわり」

ソラカゼioriの魅力は、その美しいデザインや豊富なバリエーションだけではありません。細部にまで目を向け、ユーザーの使いやすさ、施工のしやすさ、そして長期的な満足度を追求した「こだわり」が随所に散りばめられています。
「一体化」が生む価値:シームレスデザインと施工性の革命
ソラカゼioriの最大の特徴である「パーゴラとレールの一体化」。これは、パーゴラの桁に設けられた溝に、新たに開発した特殊な形状のレール材を引っ掛けるようにして取り付ける構造によって実現されています。これにより、従来のようにレールをボルトで固定する必要がなくなり、凹凸のない流れるような美しいラインが生まれました。 さらに、この構造は施工現場にも革命をもたらしました。従来、重量のあるレール材の設置には2人以上の作業員が必要でしたが、ソラカゼioriでは、桁の溝にレールを「掛ける」というシンプルな作業になったため、1人での設置が可能に。施工時間の大幅な短縮と、作業負担の軽減を実現しました。この独創的な構造は、特許出願済です。
「キャンバス勾配」の妙:シンプルさと機能性の両立
雨水の溜まりを防ぐためのキャンバスの勾配は、特別な部品を追加するのではなく、「生地のつなぎ合わせ」の工夫によって実現されています。キャンバス生地を裁断・圧着する段階で、左右の長さに微妙な差をつけることで、展張時に自然な傾斜が生まれるように設計されているのです。 このシンプルな解決策は、多くのメリットをもたらしました。まず、勾配をつけるための余分な部品が不要となり、構成がシンプルに。これにより、見た目のすっきり感が向上しただけでなく、コストダウンにも繋がりました。さらに、既存のオーニング製品で実績のある部品を可能な限り流用することで、開発投資を抑制。製造現場での負荷軽減や、施工性の向上にも貢献しています。
「選べる」をカタチに:豊富なバリエーションへの挑戦
製品コンセプト「選べるフレーム、選ばれるオーニング」を実現するため、カラーバリエーションの充実は不可欠な要素でした。しかし、フレーム色を増やすことは、在庫リスクに直結します。社内からは、コスト増や在庫量を懸念する声も上がりました。 それでも開発チームは、「お客様に本当に満足していただくためには、空間に合わせて自由に選べる選択肢を提供することが重要だ」と主張。ブラック、ステンレス色、そして人気の木目調3色(ホワイト、ブラウン、ダークブラウン)という合計5色のフレームカラーと、多彩なキャンバスカラーの組み合わせを決断しました。顧客の多様なニーズに応えたいという強い意志が、この豊富なバリエーションを支えています。
細部への配慮:雨仕舞と製品保護
快適な空間を提供するためには、細やかな配慮も欠かせません。ソラカゼioriでは、パーゴラの梁の内側とキャンバス部分との間に生じるわずかな隙間を埋め、雨水の侵入を最小限に抑える「見切り材」を標準装備。雨の日でも、より安心してオーニング下の空間を利用できるよう工夫されています。 さらに、オプションとして、オーニングを収納した際にキャンバスを雨や汚れから保護する「保護カバー」も用意。製品をより長く、美しく保つための配慮も怠りません。顧客に寄り添う:200超の標準図面とオーダー対応
設置場所の条件は、一つとして同じものはありません。ソラカゼioriでは、様々な設置パターンに対応できるよう、200種類を超える標準図面を用意しています。しかし、それでも対応できない特殊なケースや、顧客独自の要望に応えるため、オーダーメイドでの図面制作にも対応。設計段階から顧客に寄り添い、最適なプランを提案できる体制を整えています。これらの「こだわり」の一つひとつが、ソラカゼioriを単なる工業製品ではなく、ユーザーの暮らしに寄り添う、価値ある存在へと高めているのです。
第5章:設置の常識を変える - 基礎ブロックという選択肢

ソラカゼioriの挑戦は、製品本体の開発だけにとどまりませんでした。より多くの場所に、より手軽に設置できるようにするため、開発チームは「設置方法」そのものにもメスを入れました。そして、2024年12月、ソラカゼioriの可能性をさらに広げる画期的なオプション「基礎ブロック」がリリースされました。
長年の課題への挑戦
通常、パーゴラオーニングのような構造物を設置するには、地面に穴を掘り、コンクリートを流し込んで固定する「基礎工事」が必要です。しかし、この基礎工事は時間とコストがかかるだけでなく、設置場所の制約(地中の配管など)や、現状復旧の難しさといった課題がありました。特に、建物の屋上など、基礎工事自体が困難な場所への設置は、諦めざるを得ないケースも少なくありませんでした。「基礎工事不要で、もっと簡単に設置できたら…」。置き型の基礎(置き基礎)による設置は、顧客からも社内からも長年要望が上がっており、過去にも何度か企画・検討されてきました。しかし、その度に「安全性」という大きな壁に阻まれ、実現には至りませんでした。十分な重量がないと、強風時にオーニングが転倒・飛散する危険があるためです。
今回、開発チームは、この長年の課題に改めて挑みました。しかも、単に重いブロックを用意するだけでなく、「会社の安全性に対する考え方そのもの」に踏み込んで、議論を重ねました。そして、基礎ブロックで設置する場合の風荷重計算や設置条件などを詳細に規定した、厳格な基準・ガイドラインを策定。これにより、「テント張り出し時で風速10m/s、収納時で風速34m/s相当まで耐えられる」(※設計値であり保証値ではありません)という安全性を確保し、社内の不安を払拭することに成功したのです。(※一部設置条件あり。3F以上の建物や強風地域など設置不可の場合あり)
特許や価格の課題もクリア
安全性と並ぶ課題が、「納まり」と「価格」でした。他社の特許が存在するため、基礎ブロックの構造や組み立て方には制約がありました。開発チームは、専用の治具(取り付け補助具)を用いることで、柱の周囲を囲むようにコンクリートブロックを配置する独自の形状を考案。さらに、壁際にぴったり寄せたい、コーナーに設置したいといった様々な設置シチュエーションに対応できるよう、ブロックの配置方法を「O型」「C型」「L型」の3パターン用意しました。この納まりに関する工夫も、現在特許出願中です。
価格面では、JIS認定を受けた信頼できる材料工場と協力し、シンプルでありながら十分な強度を持つブロック材を共同で開発。安全性と利便性、そして設置シチュエーションへの対応力を考慮すれば、十分に納得できる価格設定を目指しました。
「溝」問題、再び
しかし、ここで思わぬ問題が再浮上します。フレーム本体では、子供の安全のために柱の溝をなくしたにも関わらず、基礎ブロックとその固定金具の構造上、指を挟む危険性が再び生じてしまったのです。特に、安全性が最優先される幼稚園や保育園への設置には、対策が不可欠でした。開発チームはすぐさま対応策を検討、ブロック部分を覆う専用のカバーを開発しました。コンクリートの無機質な見た目を隠す「化粧カバー」(テント生地製)と、万が一の衝突時にも衝撃を和らげる「クッションカバー」の2種類を用意し、安全性とデザイン性の両面から提案をしています。

この基礎ブロックの登場により、ソラカゼioriの設置場所は飛躍的に広がりました。基礎工事が不要なため、地中の配管を気にする必要がなく、コンクリートやタイルで舗装された場所にも容易に設置できます。また、基礎ブロックの重量に耐えられる床であれば、これまで設置が難しかった建物の屋上やルーフバルコニーなどにも、快適なオーニング空間を創り出すことが可能になったのです。
第6章:未来を描くために - 届けたい空間体験

製品を開発し、世に送り出すだけでは、物語は終わりません。その製品が持つ価値を、それを必要としている人々に的確に伝え、実際に使ってもらうことで、初めて開発の目的は達成されます。ソラカゼioriの販促活動においても、開発チームの想いが反映されています。
単に製品スペックを並べるだけでなく、パース(完成予想図)や既存の風景写真との合成イメージなどを活用し、「ソラカゼioriがあることで、空間がどのように変わり、そこでどのような体験ができるのか」を、より具体的に、より魅力的に伝える工夫を凝らしています。カフェのテラス席、住宅の庭、施設の休憩スペース…。様々なシチュエーションにおける利用イメージを提示することで、顧客が自身のニーズと製品を結びつけやすくしています。
「選べるフレーム、選ばれるオーニング」。このコンセプトには、単に製品の選択肢が多いというだけでなく、「顧客一人ひとりの理想の空間づくりに貢献したい」「数ある選択肢の中から、自信を持ってソラカゼioriを選んでもらいたい」という、開発チームの強い願いが込められています。
そして、このオーニングが日本中の、そして世界中の様々な場所で「iori(庵)」のような、人々が集い、安らげる、心地よい豊かな空間を創り出していく。その未来は、そう遠くないと信じています。

公共施設やレジャー空間などの「日よけ・熱中症対策」に最適! 自立式日よけテント「ソラカゼiori」が4月1日より新発売PR TIMES×基礎工事不要!基礎ブロック(自立式日よけテント、ソラカゼiori専用)が12月27日より新発売PR TIMES×<製品について>
ソラカゼiori製品ページ:https://www.tenpal.co.jp/awning/sorakazeiori.html
<BXテンパル株式会社について>
1984年に文化シヤッター株式会社のテント部門が独立して創業。「快適空間創造企業」を掲げ、BXグループの一員として「オーニング(日よけ)製品」をはじめとするテントキャンバス・シート製品を提供しています。
気候変動により増加傾向にある熱中症への具体的対策として、オーニングなどの日よけ製品を開発。エネルギーに依存しないまちづくりや、環境を配慮した建物のあり方を提案しています。
<会社概要>
BXテンパル株式会社
代表:宮本 明
本社住所:東京都豊島区西巣鴨4-14-5 BX113ビル
URL:https://www.tenpal.co.jp/
X:https://x.com/TENPAL_official
Instagram:https://www.instagram.com/bx_tenpal
Facebook:https://www.facebook.com/bx.tenpal
Youtube:https://www.youtube.com/@bxbxtenpal1676