「ココロとカラダの健康」への貢献を目指す味の素AGF株式会社(代表取締役社長:島本 憲仁 以下、味の素AGF)は、コーヒーを摂取することでストレスが緩和されることを明らかにしました。

本研究の成果は、2025年5月に開催された「第79回日本栄養・食糧学会大会」において、平常時とストレス負荷時のコーヒー摂取による感情および嗜好の変化として発表されました。


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味の素AGF開発研究所 技術開発部基盤技術開発グループグループ長笹島祐子(左)、髙橋 怜(右)

これまでも「コーヒーを摂取するとストレスが緩和される、リラックスやリフレッシュできる」と言われていましたが、その効果を明確に示した研究はあまりありません。

そこで味の素AGFでは、平常時とストレス負荷時のコーヒー摂取による感情、および嗜好の変化を確認することを目的とし、20歳~69歳男女300名を対象にホットコーヒーおよびアイスコーヒー全6種を摂取していただき、研究を実施しました。

その結果、平常時にはアイスコーヒーにリフレッシュ効果が、ミルク入りコーヒーやエチオピアコーヒーにリラックス効果があることがわかりました。また、ストレス負荷前後では一番飲みたいと思うコーヒーが変化し、負荷後は、特にミルク入りコーヒーやアイスコーヒーを飲みたいと思う人が増加しました。さらに、ストレス負荷後に飲みたいコーヒーを摂取すると、ストレスが緩和され、飲料別ではミルク入りコーヒーにリラックス効果、コロンビア深煎りコーヒーやアイスコーヒーにリフレッシュ効果があることがわかりました。

 味の素AGFは、今後、他の飲用シーンや飲料カテゴリーが人々の感情に与える効果についても研究を行い、生活者の皆さまの「ココロとカラダの健康」に寄り添う商品開発を行っていきます。

【平常時のコーヒー摂取による感情変化】

・アイスコーヒーの摂取でリフレッシュ※1の傾向

・ミルク入りコーヒー、エチオピアコーヒーの摂取でリラックス※1の傾向

※1 ラッセルの円環モデル※2に飲用前後の感情を示した。

なお、第一象限(右上)へ向かう感情の動きをリフレッ

シュ、第四象限(右下)へ向かう感情の動きをリラック

スと定義した。

※2 気持ちの動静を示す縦軸と、快さを示す横軸の二

軸に、感情か円環状に並ぶというモデル

▼飲用前後の感情変化

コーヒーを摂取することでストレスが緩和されることを解明~コーヒー摂取がストレス緩和に及ぼす影響、嗜好の変化について、日本栄養・食糧学会大会で研究結果を発表~


コーヒーを摂取することでストレスが緩和されることを解明~コーヒー摂取がストレス緩和に及ぼす影響、嗜好の変化について、日本栄養・食糧学会大会で研究結果を発表~

【ストレス負荷前後での嗜好の変化】

・負荷前後で、一番飲みたいと思うコーヒーが変化

▼ストレス負荷前後の一番飲みたいと思うコーヒーの人数割合(%)

コーヒーを摂取することでストレスが緩和されることを解明~コーヒー摂取がストレス緩和に及ぼす影響、嗜好の変化について、日本栄養・食糧学会大会で研究結果を発表~


【ストレス負荷後の飲料摂取による感情変化】

・ストレス負荷後、飲みたいコーヒーを摂取す ることでストレスが緩和

・ストレス負荷後、ミルク入りコーヒーにリ ラックス効果、コロンビア深煎りコーヒーやアイスコーヒーにリフレッシュ効果あり

▼ストレス負荷後の飲料摂取による感情変化(飲料別)

コーヒーを摂取することでストレスが緩和されることを解明~コーヒー摂取がストレス緩和に及ぼす影響、嗜好の変化について、日本栄養・食糧学会大会で研究結果を発表~


【調査概要】

・対象者:20歳~69歳男女 300名

・提供飲料:ホットコーヒーおよびアイスコーヒー6種

➀エチオピア中煎り(ホット)②コロンビア浅煎り(ホット)③コロンビア深煎り(ホット)

④コロンビア深煎り(ミルク入り、ホット)⑤コロンビア深煎り(アイス)⑥コロンビア深煎り(炭酸入り、アイス)

・ストレス負荷:クレペリン検査※3

※3 簡単な一桁の足し算をする心理検査の一つ。本調査では、計算作業を通して心理的なストレス負荷をかける目的で使用した。


【発表情報】

第79回日本栄養・食糧学会大会

日 時:2025年5月23日(金)~5月25日(日)

開催場所:名古屋大学東山キャンパス

タイトル:コーヒーの摂取が精神的ストレス負荷の緩和効果に及ぼす影響

発表者:味の素AGF開発研究所 技術開発部 基盤技術開発グループ

 グループ長 笹島祐子、髙橋怜、浦元朋子、技術開発部長 熊王俊男
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