『長電話』は、1984年に坂本龍一主宰の出版社《本本堂》から最初に出版された、 作曲家・ピアニストの高橋悠治と坂本龍一の対話を収録した一冊です。長電話で語られる内容は音楽や芸術の枠を超え、多岐に渡り、二人の軽妙な会話から飛び出す言葉の数々は大きな示唆に富むものでした。事実、この本は“長電話“という手法も含め、多くのアーティストに影響を与えることとなり、絶版である今では幻の名著と呼ばれるに至っています。今年8月末に、書籍『坂本図書』に続き、第二弾として『長電話』を復刊します。 「遠い島の宿の離れた部屋に閉じ込められて、声だけが聞こえてくる。 こんな本はもう作れないし、話す相手ももういない。」ー高橋悠治[対話の話題] *一部抜粋長電話、大好き/手紙と電話/イタヅラ電話/ "電話声" /顔は見たくない/電話というメディア/ウォークマン/スリー・コード/ジェイムズ・ブラッド・ウルマー/ブルース/ロックンロール/黒人の音楽・白人の音楽/プレスリー/過激なパーティ/パンク坊や/カンヌで/赤信号の渡り方/日本のビアホールで/コンピュータ料理/YMOの散開/ソロ活動/休養活動/ヴィジュアルなコンサート/パフォーマンス/目立ちたがり/見守られる不快/ピアノがなかった/シンセサイザーとピアノ/『アヴェクピアノ』の譜面/コピー/楽器の音/ピアノをやめようと思った/新しさと古い自分/なんか違う生き方/『テクノデリック』/線の時間・輪の時間/夢の時/メカスの「日記映画」/違う見方・違う生き方/現代音楽・コンピュータ・未来/時代のファッション/小説家の時間/自由ということ/西洋人の不器用/ドラッグ/健康な音楽/水牛楽団/ささやかな音楽・骨太な音楽/お客の熱い期待/乗りたくない/いい気分/気持ち悪い/聞かれること/演技と作曲/お客を選ぶ/作曲とアレンジ/批評すること/書くことの失敗/言葉の不自由/昭和軽薄体/真面目・不真面目/歌い始め/歌と声/歌と言葉/コラージュ的録音技術/ディジタルなリズム感アナログ音楽のディジタル写像/コンピュータの音楽/ランダムネスのコントロール/社会の経済的余裕/都合のいい考え/詮索好き/一人ザル/主義主張/武道館で音楽が成立する時代/カラワンにカラワンの歌を返す//連帯ということ/割り切れないこと/表現と主義主張/運動/正義は勝つか/終末論/如月小春/埋め尽くされてる物への反感/ラロトンガで/したたかさ/高橋悠治/そろわないための工夫/自閉症の気分/サイン/そういう仕事/作曲にかける時間/国家か企業か/CM表現/アメリカの桁/仕事の断り方/お金の話
発売に先駆け、若林恵・Taitan・朝吹真理子のコメントを公開
この度、発売に先駆けてレビューコメントが公開された。第一弾は、若林恵(編集者・黒鳥社)・Taitan(ラッパー)・朝吹真理子(小説家)によるもの。若林恵による「ラディカルな編集のスタイルズ」というタイトルの長文レビューをはじめ、復刊によせた読み応えのあるラインナップとなっている。追加コメントは順次公開予定とのことだ。詳細はこちらINFORMATION
『長電話』
予約時限定バリューブックスオリジナル特典付き!石垣島の思い出写真と『長電話』復刊版オリジナルステッカー


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