1990年代から2000年前半にかけて数多くのヒップホップクラシックを生み出しながら、32歳という若さで2006年に亡くなった伝説的なプロデューサー、J・ディラ(J Dilla/本名:James Yancey)。その生誕50年を祝うイベント<THANK YOU, JAMES:Celebrating 50 Years of J-DILLA>が今年9月に上海、東京、大阪にて開催される。
J・ディラのレガシーをさらに外へ
1990年代半ばにPharcyde、Busta Rhymes、De La Soulといったアーティストの作品を手がけたことで注目を浴び、その後、The UmmahやThe Soulquariansへの参加でA Tribe Called Quest、The Roots、D'Angelo、Common、Erykah Baduといった錚々たるメンツの作品に携わりながら、その天才的なビートセンスによって新たなヒップホップサウンドを作り続け、自らのグループであるSlum VillageやMadlibとのユニット=Jaylib、さらにソロ名義でもプロデューサーかつラッパーとして素晴らしい作品を残してきたJ・ディラ。また、亡くなる3日前にリリースされたソロアルバム『Donuts』はヒップホップ史上最も偉大なインストゥルメンタルのヒップホップアルバムとしてさまざまなアーティストに影響を与え、彼が残したレガシーは広く世界の音楽シーンへと引き継がれている。
今回の<THANK YOU, JAMES:Celebrating 50 Years of J-DILLA>にはJ・ディラと同郷であるデトロイト出身のアーティストであり、彼の盟友とも言える存在のヒップホップデュオ、Frank N DankとJ Dillaの実弟であるIlla Jが参戦。J DillaのDNAを引き継ぐこの二組に加えて、日本からはBudamunk, 5lack, IssugiといったJ Dillaサウンドにリアルタイムで影響を受けた面々に加えて、さらにその流れを継ぐ新たな世代のアーティストも出演し、ディラと日本(および中国)のヒップホップシーンとの繋がりをステージにて表現しながら、生誕50年を盛大に祝うイベントとなっている。


EVENT INFORMATION
“THANK YOU, JAMES”:Celebrating 50 years of J-DillaSupported by Carhartt WIP


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