
欧州最強クラブを決めるUEFAチャンピオンズリーグ決勝が現地31日に行われる。
ミュンヘンのアリアンツ・アレーナで激突するのは、インテルとPSGだ。
ここでは、世界的スターながら、一度もCL優勝を成し遂げたことがない選手たちを取り上げてみる。
キリアン・エムバペ
フランス代表FW、26歳、レアル・マドリー所属
10代にして彗星のごとくサッカー界に現れると、2018年W杯では19歳にしてフランス代表を優勝に導く偉業を成し遂げた。
PSGではネイマール、リオネル・メッシとの最強3トップを形成するも、悲願のCL優勝には届かず。
今季、史上最多のCL優勝回数を誇るレアルにフリー移籍したが、準々決勝敗退に終わり、今年もビッグイヤーを掲げることはできなかった。
ロナウド(引退)

1997年と2002年にバロンドールを受賞したブラジル代表の最強FW。
世界最強のストライカーに君臨し、2度のワールドカップ優勝を経験するなど数多のタイトルを手にしたが、CL優勝だけは成し遂げられず。
CLとコパ・リベルタドーレスで優勝できるなら、「小指2本を切り落としただろうね」と冗談交じりに語ったことも。
また、2021年には「僕は銀河系軍団のレアルでほぼ5年プレーしたけれど、CLは一度も優勝できなかった。勝つことは数学的なものではない。例え、チームに最高の選手が揃っていてもね、それは今のPSGにも当てはまる」と述べている。
ジャンルイージ・ブッフォン(引退)

世界最強守護神として一時代を築いた元イタリア代表GK。
ユヴェントスではセリエAを優勝を10度も経験し、2006年にはW杯優勝も成し遂げたが、CL優勝だけは叶わなかった。
CLでのクリーンシート数や試合出場数などはトップクラスの記録を持っているにもかかわらずだ。
2003年、2015年、2017年とCL決勝に3度出場するも全て準優勝に終わっており、CL決勝戦で3度敗戦は最多タイ記録だとか。
ちなみに、17歳の息子ルイスは、チェコ人の母を持ち、U-18チェコ代表に招集されている。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ(引退)

195cmの巨体ながら、アクロバティックなプレーも得意とする唯一無二の怪物ストライカーとして活躍した元スウェーデン代表FW。
アヤックス、インテル、バルセロナ、ミラン、PSG、マンチェスター・ユナイテッドでいくつものタイトルを獲得したが、2023年に引退するまでビッグイヤーを掲げることは一度もできなかった。
2015年の時点で、CLで100試合出場をしたなかで唯一優勝経験がない選手だった。また、CL史上唯一となる6チーム(アヤックス、ユーヴェ、インテル、バルサ、ミラン、PSG)でゴールを記録した選手でもあるが、決勝戦にすら出場したことがないのは意外というほかない。
ウスマヌ・デンベレ

フランス代表FW、28歳、PSG所属
最後は現役選手から。バイエルン・ミュンヘンのハリー・ケインと迷ったが、決勝と戦うPSGのエースを選んだ。
ドルトムントで同僚だった香川真司も度肝を抜かれるほどのスキルを持つアタッカー。
バルセロナではリーグ優勝経験するもCL制覇は果たせず、2023年にPSGへと移籍した。
今季は偽9番としても起用され、得点力を覚醒させるとフランス1部リーグアンの得点王になるなど大暴れ。自身初となるCL決勝の大舞台で、PSGの悲願でもある初制覇を目指す。
なお、長友佑都の古巣でもあるインテルは、欧州制覇を3度成し遂げており、2010年以来の優勝を狙う。