6月に開幕を迎えるクラブワールドカップ。日本から浦和レッズも出場するこの大会は、シーズンの区切りをまたぐこともあり、大会中に新しいルールが導入されるという珍しいものになる。
この大会において変更されるルールは、すでに様々なトーナメントで試験導入されていたものであるが、それが本格的にトップレベルの試合で使われることになるそう。
ゴールキーパーの「8秒ルール」
すでにCONMEBOLの大会で試験導入されたもの。ゴールキーパーはボールを持ってから最大8秒以内にパスをすることが義務付けられる。超過した場合は相手にコーナーキックが与えられる。
審判員と話せる選手の限定
すでに一部導入されているルール。原則的にゲームキャプテンのみが審判員とコミュニケーションを取ることができる。他の選手が過度に抗議などを行った場合はイエローカードが提示される。
ドロップボールの明確化(7月1日から発効)
プレーがドロップボールで再開される際、試合の中断前にボールを保持していたチームによるリスタートが保証される。
ベンチによる妨害行為へのペナルティ(7月1日から発効)
ボールがフィールドから出ようとしているときに交代要員やスタッフが妨害した場合、その対戦相手に間接フリーキックが与えられる。
VAR決定のアナウンス(7月1日から発効)
アルゼンチンでのU-20ワールドカップなどでテストされたもの。審判はVARによる判定の内容をアナウンスすることができる。
副審のポジショニング変更(7月1日から発効)
VARが適用されている大会においては、副審はペナルティスポットのラインに沿ってポジショニングすることが推奨される。
ただし、VARが適用されていない大会においては、従来のポジショニング(オフサイドラインに沿ったもの)が推奨される。
審判員のボディカメラ装着(試験導入)
クラブワールドカップ期間中に試験導入されるもの。審判員にボディカメラを装着させ、その映像を録画する。
これは審判員に対しての教育や育成を目的として使用されるが、将来的にはライブ配信、透明性の向上に向けた映像として使われる可能性がある。
今回のクラブワールドカップは6月14日から7月13日まで開催される。7月1日から導入されるルールは、ちょうどベスト16から準々決勝の間に発効される予定だ。