
移籍マーケットは9月1日をもって締切を迎えたものの、所属クラブがない選手についてはまだ登録が可能である。しかも移籍金を支払う必要はなく、すぐにチームに引き入れることができる。
今回は『OPTA』がピックアップした「まだ賢明な補強になる可能性がある5名のフリーエージェント」をご紹介する。
ハキム・ジヤシュ
ハキム・ジヤシュの最高のプレーを実際に見たのは随分前のことかもしれないが、彼の才能については誰もが認めているといえる。
決してスピードに恵まれているわけではないが、セットプレーのスペシャリストであり、優れた視野を持ち、ディフェンダーの間をすり抜けるようなドリブルも持っていた。
チェルシーを離れてからガラタサライでプレーし、その後カタールのアル・ドゥハイルへと移籍したが、5月末に契約が双方合意の下で解除されている。
すでに33歳になっているが、技術的なプレーに衰えはないもの。特にセットプレーのキッカーを欲しがっているクラブにとってはいい補強になるだろう。
ロレンツォ・インシーニェ

全盛期のインシーニェほど、セリエAファンをワクワクさせた選手はいなかった。小さな体格でありながら、爆発力とテクニックで素晴らしい活躍を見せ、長年にわたって君臨した。
しかしアメリカに渡ってからの彼はあまり環境に馴染めず、トロントFCでは印象深いプレーを出せなかった。ピッチ外での問題もあり、MLSとの契約はすでに終了した。
それでも、アメリカでは90分あたり0.54ゴールに関与しており、平均的な選手と比べればかなり優秀な成績を残している。
35歳になっても「ワールドカップのイタリア代表に入る」と公言しており、メンタル面でもまだまだ十分にプレーすることができる選手だ。
冨安健洋

4年間在籍したアーセナルを退団した冨安健洋。しかし26歳という年齢であり、まだ数年間はトップレベルでプレーできる可能性を秘めている。
残念ながら膝の怪我によって今年末まではプレーできないため、たとえ新クラブを見つけたとしても復帰までに時間が必要になる。
しかしながら、それによって健康を取り戻すことができるのであれば、彼への求婚者は後を絶たないだろう。
背が高く、俊敏で、ボールを扱うこともうまい。アーセナルとボローニャで4バックの全てのポジションをこなし、優れたDFであることを証明した。問題は怪我だけだ。
アレックス・オックスレイド=チェンバレン

オックスレイド=チェンバレンは昨季までトルコのベシクタシュでプレーしていたが、とても浮き沈みの激しい2年間だった。
最初のシーズンではハムストリングを断裂する怪我をし、昨季の開幕時には出場機会を失った。しかし、1月にスールシャール監督が就任してからはレギュラーとして起用され、重要な役割を担った。
彼の強みは中盤からのボール運びであり、90分あたり14.7回ものボールキャリーを記録している。
この夏にはバーミンガム・シティへの移籍が噂され、要求された給料も「現実的な額」だったという。まだ32歳になったばかりの彼がどこでプレーするのか、みんな注目しているはずだ。
セルヒオ・レギロン

2020年にレアル・マドリーからトッテナムへと移籍したレギロン。スペインではセビージャでも活躍し、攻撃的なサイドバックとして貴重な存在になった。
しかしながらイングランド・プレミアリーグでは実力を発揮できず、ローン移籍を繰り返したあと、今夏契約が満了を迎えた。
ただまだ29歳であり、これから最高の調子を取り戻す可能性は十分にある。オープンプレーにおいてチャンスを作り出す能力は定評があり、攻撃的なチームでは力を発揮できるはずだ。
低コストの左サイドバックを探しているのであれば、レギロンはその解決策の一つになるかもしれない。