UEFA(欧州サッカー連盟)とAFC(アジアサッカー連盟)が、審判の連携を強化する新たな取り組みを始める。
UEFAは9日、公式サイトを通じて、AFCと共同で審判育成プログラムを開始したことを発表した。
特にユース年代(U-17やU-20世代)の大会で、AFC主催大会にUEFAの審判団を招聘し、逆にUEFA主催大会にAFCの審判を派遣する形で相互に経験を積ませる計画が進んでいる。
UEFAのロベルト・ロセッティ審判委員長は「互いに学び合い、審判の質を向上させる両連盟間のプロジェクト」と強調。AFC側も「トップレベルの国際大会に向けた審判育成という共通の理念を強化する」と応じている。
すでにUEFAは南米連盟(CONMEBOL)と同様の取り組みを実施しており、EUROとコパ・アメリカでは主審・副審・VARを含む審判セットを1組ずつ交換している。AFCとのケースもこれに準じ、全審判団の総入れ替えではなく、数名の審判を招聘する形になるとみられる。
注目すべきは、この交流が将来的にトップレベルの大会へ拡大する可能性だ。UEFAの発表では、ヨーロッパの審判団がAFC主催の主要大会であるアジアカップやAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を担当することも視野に入れていると示唆されている。
これが実現すれば、アジアの国際試合で欧州基準の厳格なジャッジが見られる機会が増え、欧州で活躍する選手が多数を占める日本代表にとってはプレーしやすい環境になるかもしれない。
現在、AFCの代表者がUEFAの冬季コースに参加し、運用プロセスを学んでいる段階だが、両連盟は「世界サッカーのために知識を共有することが重要」と一致。審判の世界的な質向上を目指す国際的な動きが、アジアと欧州の架け橋として本格化しつつある。
欧州とアジアの審判交流が深まれば、サッカーのグローバルスタンダードがさらに高まる期待が高まっている。
筆者:江島耕太郎(編集部)

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