J2のFC今治と株式会社今治.夢スポーツは2日、ホームスタジアム「アシックス里山スタジアム」の東側斜面にあるブドウ畑で育てたブドウを使用した初めてのワインが完成したことを発表した。
このプロジェクトは2021年、「スタジアムの外構部分で新しいチャレンジをしたい」という元日本代表監督の岡田武史会長の提案から始まったもの。
翌年には256本が苗木を植えられたものの、土壌の栄養不足や病気、そして昨年は収穫直前にすべての実を鳥にたべられてしまうという、厳しい現実に直面してきた。
しかし、週末のスタジアムに集まり、共に汗を流していた地域のボランティア「ヴィンヤードクルー」の存在が支えとなり、地道な手入れ(草刈り、支柱立て、防除など)を積み重ねた結果、2025年秋、ついに「大三島みんなのワイナリー」の協力のもと、待望のファーストヴィンテージが完成した。
ワインの名称は『Bari Blue(バリブルー)』に決定。今治を連想する「海」「空」「自然」、そしてクラブカラーをイメージして名付けられたとのことだ。
今回、醸造できたのはわずか「9本」(※100%は3本)。256本の苗木から始まった挑戦としては、決して多くないが、厳しい環境を生き抜いた、濃縮された想いが詰まったワインとなっている。
一般販売は行われず、まずは栽培を共にしてきた多世代・多様な「ヴィンヤードクルー」16名を招き、スタジアムで初披露・試飲会を2月1日に実施。貴重な9本のうち1本は、クラブが目指す「J1優勝」を果たしたその時の祝勝会での乾杯のため、大切に保管される。
今回の「9本」は小さな一歩。今後はさらに栽培技術を高め、収穫量を増やしていくことで、いつの日かより多くの方が「スタジアムの味」を楽しめるよう、地域の人々と共にこの畑を育て続けていくという。
FC今治は、今週末の明治安田J2・J3百年構想リーグ開幕戦、8日(日)にツエーゲン金沢とホームで対戦する。
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筆者:奥崎覚(編集部)
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