現在アメリカの各地で試合が行われているクラブワールドカップ。14日に開幕を迎え、すでにグループステージの第2節がスタートしている。
ところが、インテルに所属しているFWメフディ・タレミはまだチームに合流することができず、母国のイランにとどまらなければならない状況にある。
『Daily Mail』によれば、タレミはクラブワールドカップに向かう前に、母国イランで年間最優秀選手賞の表彰式に出席していたとのこと。
それからロサンゼルスに飛んでチームに合流する予定だったのだが、その最中にイスラエルとイランの関係が急速に悪化し、タレミが滞在している首都テヘランが爆撃の標的になってしまった。そのため彼はテヘランから移動することができなくなってしまい、まだ出国不可能の状況にあるとのこと。
インテルはこの状況を解決するために在イランのイタリア大使館と接触しているが、まだ解決策は見いだせていないよう。空路は封鎖されているため、現実的には陸路でイランを離れることであるが、安全性に問題があるためインテルは難色を示し、タレミにはその選択を取らないよう助言しているのことだ。
ただ、その状況にもかかわらずタレミは非常に素晴らしい態度を示しており、クラブワールドカップを戦うインテルのチームメイトに激励のコメントを送っていたそう。
また仲間に心配させないようにユーモアある振る舞いをしており、「危険は感じていないよ、大丈夫だ」とチームに伝えていたとか。
なお、インテルはこのあと日本時間22日午前4時に浦和レッズと対戦し、日本時間26日10時にはリーベル・プレートとのグループステージ最終節に臨む予定だ。