2026年W杯予選を世界最速で突破した日本代表とアジア最終予選で同じグループを戦った中国は、近年低迷が続いている。
すでに2026年W杯敗退が決まっており、2002年大会以降W杯の舞台から遠ざかっている。
その中国代表はW杯予選敗退後にブランコ・イヴァンコヴィッチ監督が退任して以降、指揮官不在の状況が続いている。
中国サッカー協会は、今月5日に男子代表監督を公募すると発表。
「中国代表の競技レベルとFIFAランキング(現在94位)を継続的に向上させ、2030年W杯出場という目標を達成する」ことを目標としつつ、7つの公募条件を提示した。
欧州やアジアでハイレベルな監督経験があり、年齢は60歳以下、コミュニケーション能力に優れ、犯罪歴がないことなどが条件とされている。その公募期間は今月20日が締め切りだった。
そうしたなか、『天津日報』は、有名監督を含む多数の応募が寄せられたと伝えた。
中国サッカー協会は候補者に関する機密を厳重に守っているというが、2019年に中国代表暫定監督を務めた経験がある元イタリア代表DFファビオ・カンナヴァーロらが候補になっているという。
52歳のカンナヴァーロは、イタリア代表選手として2006年W杯で優勝を成し遂げたレジェンド。監督として、中国の広州恒大や天津天海などのクラブチームも率いた経験がある中国通でもある。
そのほか、同じく元イタリア代表のアレッサンドロ・ネスタ、現ウズベキスタン代表のティムル・カパーゼ監督、インドネシア代表のテクニカルアドバイザーであるジョルディ・クライフ(ヨハン・クライフの息子)、スペイン人監督のハビ・ペレイラらも候補とされている。ただ、ウズベキスタン代表は2026年W杯出場を決めており、カパーゼ監督がこのタイミングでチームを離れるとは考えにくい。
そのうえで、同紙は「候補者が確定次第、中国サッカー協会は候補者と連絡を取り、上級機関に報告したうえで承認を得る予定だ。ただ、これには相当な時間を要すると予想される。当初、中国代表は10月に新たなトレーニングセッションを実施し、フレンドリーマッチ2試合を行う見込みだったが、現状から判断すると、この期間に新監督が就任する可能性は低い」としている。
新監督の発表は、11月以降になる可能性があるようだ。