開幕から好調なベルギー1部のシント=トロイデン(STVV)。
14日のウェステルロー戦は0-3と敗れ、今季初黒星を喫したものの、王者ユニオン・サン=ジロワーズに次ぐ2位につけている。
今季は、GK小久保玲央ブライアン、DF谷口彰悟、DF畑大雅、MF山本理仁、MF伊藤涼太郎、MF松澤海斗、FW後藤啓介と7名の日本人選手が所属。
そんなシント=トロイデンの立石敬之CEOが11日、今夏の移籍マーケットを総括した。
このオフもさまざまな選手の移籍があった中で、「退団で得た収益はクラブの強化に再投資しました。その結果、今季のスポーツ予算は過去最高水準となっています」と語った立石氏。
気になる日本人選手に関しては、アンデルレヒトからローンで加わったU-22日本代表FW後藤啓介について、獲得の理由をこのように明かした。
「唯一、後藤啓介選手についてはアンデルレヒト側が応じなかったため、買い取りオプションを付けることができませんでした。しかし、徹底したスカウティングの結果、最優先の補強候補と判断し、即戦力として必要であったため、獲得を決断しました」
アンデルレヒト側が買取オプションを付けることを拒否したが、「即戦力」として後藤を獲得することを決断。20歳のストライカーはここまで5試合の途中出場で2ゴールを記録しており、早くも期待に応えつつある。
立石CEOは最後に、クラブのビジョンと目標について以下のように話していた。
「この夏、クラブは着実に前進しました。2022年、ベルギーのプロクラブには、“5年以内に債務超過を解消する”という厳しい課題が課されました。STVVはこれを3年で達成し、昨シーズンで債務超過を解消しました。
これまでの結果にも、その姿勢が表れています。ただし、足元をしっかりと見据えて進んでいきます。今季はまず“上位グループ入り”を目標としていますが、さらに上を狙えるチャンスがあれば、もちろん挑戦していきます。サポーターの皆さんとともに、達成可能な最高の成果を目指して戦ってまいります」
昨季は残留争いを余儀なくされたシント=トロイデンだが、債務超過を解消したことでチーム強化により投資できるフェーズに入ったとのこと。新生シント=トロイデンが今季どのような成績を残すのか注目される。