
フランス2部スタッド・ランスは27日、「スタッド・ランスジャパンツアー2025親善試合『スタッド・ランス vs モンテディオ山形』」が山形天童市内で開催され、0-1でJ2山形に惜敗した。
この日、日本代表FW伊東純也は後半30分から出場し、鋭いドリブルと素早いスプリントで山形ゴールに襲い掛かった。
今季チームは2部降格や負傷と苦しいシーズンを過ごしたが、試合後はさわやかな笑顔でファンに手を振った。
試合後の囲み取材での一問一答は以下の通り。
もしかしたら山形が入りもあったかもしれない
――試合の振り返りをお願いします。
「ケガで練習をしていなかったので、ぶっつけ本番で試合でしたけど、結構疲れました」
――山形のチームの印象を教えてください。
「うまくロングボールを使っていましたし、セットプレーで1点を取られて負けてしまったので、非常に残念だと思います」
――この試合を山形のファンは待ち望んでいました。ファンに向けてメッセージをお願いします。
「スタジアムはほぼ満員でしたし、いい雰囲気でできたと思う。(チームの)みんなはうれしがっていたと思いますし、いい経験になったんじゃないかなと思います」

――大学生のころに山形と縁があったとお聞きしています。
「(神奈川)大学4年のとき、練習参加に(山形へ)来て、オファーをもらって、山形が(ヴァンフォーレ)甲府かの二択だったです」
――(山形は)入るかもしれないチームだったということですね。
「同い年の高木利弥(神奈川大で同期)が(山形に)入りましたけど、『(山形に)入るかもしれない』があったかもしれない(笑)」
――ファンからいくつか質問を預かっています。まず山形の印象を教えてください。
「あまりホテルから出ていませんけど、温泉に入ったりとゆっくりできたかなと思います」
――山形ではどんなものを食べられましたか。
「ほとんどはホテルでチームが用意したご飯なんですけど、バレないように抜け出して焼き肉を食べたりしていました(笑)。

――小さいサポーターからの質問です。足が速くなるにはどうしたらいいですか。
「自分が小さいときによくやっていたのは、坂ダッシュとかやっていたので、(足が速く)なるかは分からないですけど、やってみる価値はあると思います」
――休日はどう過ごされていますか。
「休日、寝るかゲームするかですね」
――どういうゲームをされますか。
「いろいろやりますけど、変わらず『大乱闘スマッシュブラザーズ』を未だにやっています」
代表で共にプレーした旧友との再会
――試合後に土居聖真選手と話されている姿がありました。どういったことを話されていましたか。
「普通にきつかったという話をしたのと、あとはプライベートのことですね」
――試合前も連絡を取り合っていたとお聞きしていました。
「そうですね。美味しい店を聞いたりしましたけど、結局行けなかったです(苦笑)」

――改めて土居選手とのご関係を教えてください。
「同い年で、E-1(サッカー選手権2017)で初めて代表に入ったとき、一緒に入ったりしていて、そこでご飯も食べに行ったりしていました。仲良しというほど連絡は取っていないですけど、仲はいいと思います」
――お互い短い時間でしたけど、マッチアップしていかがでしたか。
「直接ポジション的に戦うことはないですけど、うまく間で受けたりしているなという印象を持ちました」
――ぶっつけ本番の中で、きのう(26日)練習に入ったばかりでした。
「昨シーズンの最後の方でケガしたやつが残っていて、ずっとリハビリをしていました。日本に入ってちょっとボールを触り始めたくらいなので、ほぼ2カ月ぐらい何もやっていなかった。
いきなりサッカーをしたらきつかったです。まだ2回ぐらいしかダッシュをしていないので、きょうの試合の方が走りました」

――どこを負傷されましたか。
「左の足首ですね。大分良くなってきたので、もう少しかなという感じはありますけど」
――このオフはどのように過ごされていましたか。
「家族と過ごしたり、友達と会ったりですね」
――負傷された期間は代表戦を観ていましたか。
「(代表戦は)ちょっと観ました。後半観て、(オーストラリア戦は)引き分けだなと思って(テレビを)消したらやられていました」
――久保建英選手がキャプテンマークをインドネシア代表戦で巻いていました。
「知っています。タケとはよく連絡を取るので」

――キャプテンマークを巻いたことについて何か感じましたか。
「いいんじゃないですか」
――きょうキャプテンマークを巻いてプレーされましたが、どのような気持ちでピッチに立ちましたか。
「特に変わることはないですけど、年も上の方なので、(キャプテンマークを)巻いただけかなと。日本なので特に意識していないです(笑)」
W杯に向けて結果にこだわる
――ワールドカップのシーズンが始まる中で、ご自身が大切にしたいことや、どういうプレーでつなげていきたいですか。
「あと1年なので、ケガをしないようにと。コンディションを上げていくというところ。昨シーズン2部に落ちてしまいました。個人としても、プレー面は別にそこまでですけど、結果がそこまでついてこなかった。試合を観ていない人は結果だけを見たりすると思うので、結果をもっと出していかなきゃいけないかなと思います」

――次は古巣の柏レイソル戦です。気持ちとしてはいかがですか。
「久々に帰るので、プレーできたらいいと思いますけど、まだ分からないです(苦笑)」
――チームが2部に落ちたので、ご自身もいろいろと考えることはあると思います。現状をどう考えていますか。
「現状はなるようになるかなという感じ。

――大学生時代に山形に練習参加をされました。ステップアップされて山形に戻ってきて、いまどのような気持ちですか。
「多分スタジアムではやったことがないんですよ。なので特にでしたけど、練習場はいまでもちょっと覚えている感じはあって、なんかきつかったなという感じです。
練習参加は気まずいんですよ(苦笑)。まだ高木がいたから良かったですけど、大学生がプロのところに行くことが気まずくて。プロも大学生のことをあまり気にしないと思うので、『ちょっと気まずかったな』という思い出しかないですね」
――ちなみに中村敬斗選手がいなくてさみしいですか。
「そうですね。そのことは言っちゃダメって言われているので」

スタッド・ランスのジャパンツアー2戦目は、30日午後7時に日立サッカー場で柏と対戦する。古巣とイナズマ純也との対決を見逃すな。