今季の明治安田J2リーグは第26節が終了。ベガルタ仙台は、J1昇格プレーオフ圏の6位につけている。
一時は自動昇格圏の2位まで浮上していたが、ここ5試合連続未勝利(3分2敗)で順位を下げてしまった仙台。2年目の森山佳郎監督率いるチームは一つの正念場を迎えている。
ただ、夏の移籍期間が最終日を迎えた8月20日、仙台は立て続けに2人の選手の移籍を発表している。
1人目は、川崎フロンターレから育成型期限付き移籍で加わっていたMF名願斗哉。21歳の若きドリブラーは両クラブ合意のうえで同移籍の契約を解除し、川崎へ復帰した。
一方、大卒3年目のMFオナイウ情滋は横浜F・マリノスへの完全移籍が決定。今季17試合2ゴールのアタッカーがJ1へのステップアップを果たしている、
J1昇格に向けて、本来は補強が期待されていたが、逆に2選手がチームを離れてしまうことに。これを受けて、仙台は同日、「ベガルタ仙台を応援してくださるみなさまへ」と題した以下のリリースを発信している。
「日ごろより、ベガルタ仙台への熱いご支援、ご声援をいただき誠にありがとうございます。
本日(8月20日)、ベガルタ仙台はオナイウ情滋選手の横浜F・マリノスへの完全移籍、名願斗哉選手の育成型期限付き移籍の契約解除および川崎フロンターレへの復帰を発表しました。いずれの選手も強く慰留しましたが、それぞれのプロサッカー選手としての強い決意を汲み取り、意思を尊重しました。
シーズン中、この時期での選手の移籍は残念なことですが、それで何かが揺らぐ我々ではありません。
選手たちは森山佳郎監督のもと、次節ホームゲーム ジェフユナイテッド千葉戦でみなさまと勝利を分かち合うため、日々のトレーニングを続けております。新たに出場機会を掴む選手たちにも期待し、引き続き成長を目指します。
チーム、フロントが一体となって、J1昇格を目標に戦い続けることに変わりはありません。残り12試合、ファン、サポーター、パートナーのみなさまには引き続き変わらぬご声援、ご支援をお願い申し上げます。
ベガルタ仙台」
名願とオナイウ、ともに強く慰留したものの、最終的には選手の意思を尊重したとのこと。そのうえで、「それで何かが揺らぐ我々ではありません」と力強く綴った仙台。
6試合ぶりの勝利を目指し、今週末は24日(日)、2位ジェフユナイテッド千葉とのホームゲームに臨む。