J1横浜F・マリノスでプレーする宮市亮は昨年末で33歳になった。
愛知県出身の宮市は、中京大学附属中京高校卒業後に強豪アーセナルに引き抜かれると2012年に19歳で日本代表デビュー。
快足FWとして期待された彼は、靱帯断裂など度重なる大ケガに苦しめられたが、そのたびにピッチに戻ってきた。
宮市家は弟である宮市剛も元Jリーガー、父の達也さんは、社会人チームで活躍した元野球選手、母の貴子さんもやり投げの選手だったというアスリート一家。
フジテレビ系列の『けるとめる』は、その宮市家を取材していた。
宮市は2022年に10年ぶりとなる代表復帰を果たしたが、韓国戦で右膝前十字靭帯を断裂する大怪我を負ってしまった。
家族総出でその試合を観戦していたそうで、父の達也さんは、こう振り返っていた。
「膝を抱えて倒れたシーンを見て終わったと…。こんなつらいこと…ここまで苦労して戻った代表の試合で靱帯を断裂する…運命的な悲運というか…あの時は言葉にならなかったね」
母の貴子さんによれば、息子から「もうこれで(引退する)」と電話があったそうで、両親は「よくやった、お疲れ様」と声をかけたが、貴子さんはそれに泣けてきてしまったそう。
ただ、その3日後に行われたF・マリノスの試合で選手たちが宮市のユニフォームを着用し、サポーターも復帰を願う横断幕を掲げてエールを送った。
そういった周囲の声もあり、引退を翻意した宮市は、涙ながらにその時を振り返っていた。
「18歳で大きな野望とか夢を持ったまま海外に出ましたけど。なかなか自分の思うようにいかなくて、大怪我で色んなことが絶たれていくなかで。
2022年の代表戦でケガをしたときに本当に一回やめようと思ってしまったので」
「そのなかでもたくさんの励ましのメールだったりをファン・サポーターから頂きましたし、こうしてまだ現役をやれているのが嬉しいなと、その時の思い出も蘇ってきました。
今でも思い返すと涙が出そうというか、出ちゃうんですけど。
あの前日には強化部とも(引退についての)話をして、どうしようかという話もしていて。
もともと行く予定はなかったんですけど、最後に目に焼き付けたいみたいな思いでスタジアムに足を運んだんですけど、サプライズでああいうことをしてくれていて…。
(涙ながらに)もう4年も前のことですけど…すいません…チーム、マリノスのサポーターがしてくれたことは本当に僕にとって大きかったです。
このクラブで何かを残したいというか、このクラブのために頑張りたいと思わせてくれた出来事でした」
その後、宮市は「壮絶なリハビリ(父の達也さん)」を乗り越えて見事に復帰。
「最初は横浜に縁もないし、どんなクラブなんだろうと入る前は思ってましたけど、入ってみてこのクラブの素晴らしさを身をもって体感しています。いまも現役を続けさせてもらっているのもマリノスというクラブがあるからなので、マリノスに貢献していきたい」とも口にしていた。
番組は両親の出演VTRを宮市が見るという形で進行していたが、最後にはサプライズで両親が登場。
宮市はそのどっきりに驚きつつ、これまで支えてくれた感謝を両親に伝えていた。ただ、最後には父子でこんなやり取りも。
父「頑張って、残りはそんな長くないと思うので…」
宮「すごいやめさせようとしてません?(笑)」
父「次はWBCに(笑)」
宮「怒られるわ(笑)プロ野球選手に怒られるわ(笑)」
宮市は小学生時代には野球とサッカーの二刀流でプレーしており、父の達也さんは、「僕はとにかく野球をやらせたかったので。今頃メジャーリーグで投げていたかもしれない」とも語っていた。
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サッカーを引退したら野球でWBCに…とジョークを飛ばしていたというわけだが、宮市はさすがに恐縮していた。
筆者:井上大輔(編集部)

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