JFLのいわてグルージャ盛岡は28日、元日本代表DF西大伍が今季限りで現役を引退すると発表。
同日に西も自身のYouTubeチャンネル『西大伍Channel』で生配信を実施し、自らの口から現役引退を表明した。
「少しだけ話します」と題したこの動画では、西が「天才」について語っている。
2006年に北海道コンサドーレ札幌でプロデビューを果たした西は、アルビレックス新潟を経て2011年に鹿島アントラーズに入団した。
鹿島では1度のJ1制覇、1度のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇、3度のJリーグカップ優勝、1度の天皇杯優勝など、常勝軍団鹿島の数々のタイトル獲得に貢献した。
2019年に加入したヴィッセル神戸では、天皇杯を制覇してクラブに初タイトルをもたらした。その後は浦和レッズ、古巣の札幌を経て、2023年から当時J3だった盛岡に期限付き移籍。昨季から同クラブに完全移籍し、今季はJFLでプレーしている。
西は生配信した動画で、「けっこうクールとか飄々(ひょうひょう)としたイメージを持っている人が多いと思うけど、ちゃんと映画を見て感動したりできるし、みなさんのそういうもの(メッセージなど)を見て感動したりもできるので、うれしかったです」と、労いのメッセージをくれたファンに感謝の気持ちを伝えた。
また、「(昌子)源とか泣いて連絡してきて」「(父からの言葉に)少しだけうるっときて、ティッシュ1枚だけ使った」と引退発表後のエピソードを語った西。
「みんな投稿とかで『天才』とか書いてくれていたけど」と切り出し、自身が考える本当の天才について話した。
「正直、僕のプレーは再現性があって、繰り返しの中で身につけてきたものだから、真似することはできるプレーだと思っている。だから本当の天才というのは、小笠原満男さんとか、興梠慎三とか。(彼らも)若いころはすごいやっていた可能性もあるけど、マジでサッカーを練習以外ではほとんどやらないとか、気にしない。
今後についてはまだ決めていないという西だが、「サッカー選手でいるということはサッカー選手じゃない時間は減っているわけで、そこの時間も大切に使いたい。すごく楽しみでもある」と明かし、サッカーから一度離れる時間を有意義に使いたいと考えているようだ。

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