ベルギーの国営放送番組『VRT NWS』は20日、サッカー場の隣に住む男がエアライフルで選手を狙撃したと報じた。
同番組によると、今月9日深夜にベルギー北部の自治体シント・ギリス・ワースで31歳男性が、試合を終え自転車で帰宅途中の選手をエアライフルで後頭部を狙撃したという。
男性が住む住宅の隣にはサッカー場があり、この地域では大きな規模の大会が開催されていた。
狙撃された19歳男性選手の後頭部に弾丸が命中し、銃弾を取り除くため病院へ搬送された。幸いにも命に別条はなく、現在は元気に過ごしているという。
エアライフル(空気銃)は空気の圧力で弾丸を押し出す武器であり、五輪でも狙撃競技が採用されている。狩猟用であれば近距離で発射すると殺傷能力があるため、日本を筆頭にエアライフルを規制する国が複数ある。
警察は選手を狙撃した隣人を逮捕した。その後は条件付きで釈放されたが、裁判所に出廷する必要があるという。
加害者は故意の暴行と、違法な非銃器所持の疑いがある。
近隣住民とサッカー場を本拠地とするサッカークラブの間では、長年にわたって争いが続いてきた。