
サッカーにおいて重要になるセンターライン。とくに中盤の中央でプレーする選手はボールを触る回数が多く、試合に大きな影響を与える。
今回は『GMS』から「90年代以降から選ぶ最強のセンターミッドフィルダー」をご紹介する。なお、ボランチと攻撃的MFの両方が対象になっている。
5位:ローター・マテウス
国籍:ドイツ
所属した主なクラブ:ボルシアMG、バイエルン・ミュンヘン、インテルなど
1990年にバロンドールを受賞し、ドイツ史上最高の選手の一人に数えられているマテウス。FIFAワールドカップでも母国を優勝に導いた偉大なキャプテンは、キャリアを通して20回ものチームタイトルを獲得している。
輝かしいキャリアのスタートであった1980年にも欧州選手権を制覇しており、若手のころから大ベテランになるまで常に大きな影響力を発揮したカリスマでもあった。
キャリア通算935試合に出場して227ゴール80アシストを記録。ワールドカップ、欧州選手権、チャンピオンズリーグ、ブンデスリーガ、セリエAを制覇したほか、バロンドールとFIFA年間最優秀選手を1回ずつ手にしている。
4位:アンドレス・イニエスタ

国籍:スペイン
所属した主なクラブ:バルセロナ、ヴィッセル神戸、エミレーツ・クラブ
バルセロナとスペイン代表で長年チャビ・エルナンデスと強力なコンビを形成したイニエスタ。完璧なコンビネーションとインスピレーションで互いを補完しあい、世界最高の中盤として称えられてきた。
輝かしいキャリアの中で40回のメジャータイトルを獲得した「優勝請負人」でもあり、そのうち32回はバルセロナで掲げたトロフィーである。
キャリア通算で1016試合に出場し、106ゴールと192アシストを記録。ワールドカップを1回、欧州選手権を2回、チャンピオンズリーグを4回、そしてラ・リーガを9回制覇した。そしてヴィッセル神戸でも天皇杯、J1リーグ優勝を経験している。
3位:チャビ・エルナンデス

国籍:スペイン
所属した主なクラブ:バルセロナ、アル・サッド
イニエスタと並び、バルセロナとスペイン代表で長年存在感を発揮してきたチャビ・エルナンデス。「ティキ・タカ」と呼ばれる華麗なパスサッカーの母艦としてチームを操作した「指揮者」だった。
卓越したゲーム理解、タイミング最高のパス、キープのタイミングと鮮やかなターン、さらに的確すぎるポジショニング。身体的なハンデをあらゆる技術でカバーした。
キャリアをとおして1061試合でプレーし、123ゴール241アシストを記録。ワールドカップを1回、欧州選手権を2回、チャンピオンズリーグを4回、ラ・リーガを8回制覇した。晩年に移籍したアル・サッドでも国内タイトルを多く獲得している。
2位:ルカ・モドリッチ

国籍:クロアチア
所属した主なクラブ:ディナモ・ザグレブ、トッテナム、レアル・マドリー、ミラン
クロアチアの歴史上最高の選手といえるルカ・モドリッチ。長年にわたって素晴らしいプレーヤーを輩出してきた国だが、その中でも突出した存在である。
レアル・マドリーでは6回ものチャンピオンズリーグ制覇に貢献し、2018年のワールドカップでは準優勝に輝き。世界最優秀選手とバロンドールを獲得。メッシ&ロナウドの独占状況に終止符を打った。
1位:ジネディーヌ・ジダン

国籍:フランス
所属した主なクラブ:ボルドー、ユヴェントス、レアル・マドリー
史上最高のセンターMFといえば、ジネディーヌ・ジダンという特別な選手を入れなければいけない。早すぎる引退を余儀なくされたスターの一人であるが、そのプレーはサッカー選手というよりもアーティストであった。
長身から重力を無視するような優雅なボール扱いを見せ、足に吸い付くようなトラップでファンを沸かせ続けた。
個人としてもチームとしても、サッカーにおいて勝ち取れるものは全て勝ち取った。1998年のワールドカップ決勝ではブラジル相手にゴールを決め、2002年のチャンピオンズリーグ決勝では大会史上最高のシュートを叩き込んだ。
キャリア通算で出場した試合は798。その中で156ゴールと176アシストを記録した。ワールドカップ、欧州選手権、チャンピオンズリーグ、セリエA、ラ・リーガを優勝した他、バロンドールやFIFA年間最優秀選手、セリエA最優秀選手、リーグアン最優秀選手を手にした。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。