フランス・リーグアンのピッチで、元代表選手が行った「奇策」が注目を集めているようだ。
『Daily Mail』によれば、その試合は先週末に行われたナント対ル・アーヴルの一戦。
このプレーについて、現在「試合中に負傷を装う演技をしたのではないか」と話題になっているのだ。目的は、ラマダン(断食月)を遵守しているイスラム教徒のチームメイトたちに、食事を摂る時間を与えるためだったという。
接触プレーがあったわけでもない状況での転倒であり、フィールドプレーヤーが負傷治療を受ける場合はピッチの外に出なければならないが、GKだけはそのルールが適用されないため、審判は試合をストップさせなければならない。
ロペスがハムストリングを痛めたかのような素振りでメディカルスタッフの治療を受けている間、ナントの5名の選手たちは一斉にタッチラインへと走り寄った。彼らはそこで用意されていた水やデーツ(ナツメヤシの実)を口にし、日没後の「イフタール(断食明けの食事)」を済ませたのである。
フランスでは宗教的な中立性を重視する厳格なルールがあり、リーグ当局は宗教的な理由での試合中断を認めていない。
イングランド・プレミアリーグでは2021年から日没後にイスラム教徒の選手が断食を解くための短い中断時間を設けることが合意されているほか、ドイツ・ブンデスリーガもこれに追随する形をとった。
ただ、フランスではこのような時間が作られていないため、選手たちは自ら「時間」を作る必要があったようだ。治療を終えたロペスは、仲間たちが十分に栄養を補給したのを確認してから、ゆっくりと立ち上がりプレーを再開させている。
その結果ナントはこの試合で2-0と勝利を収めることに成功し、残留争いにおいて極めて重要な勝点3を獲得している。
筆者:石井彰(編集部)

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