先日発表された10月の日本代表メンバー。
ほとんどがヨーロッパの有名リーグでプレーする選手で構成されている状況で、数年前とはまったく違った景色になっている。
今回は『Salaryleaks」から、ヨーロッパの主なリーグで戦っている日本代表メンバーの給与額(推定)についてデータ化してみた。
鈴木彩艶
クラブ:パルマ
年俸:93万ユーロ(およそ1.62億円)
2024-25シーズンにパルマで大ブレイクを果たした鈴木彩艶。セリエAで数多くの先発出場をし、印象的なクリーンシートを何度も記録。持ち前の反射神経や運動能力を生かして素晴らしいセーブを繰り返し、現代的なゴールキーパーとして現地でも高く評価される。
マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーなど多くのビッグクラブが注目していると伝えられているなか、今季もパルマに残留。さらに選手としての価値を高めるためのシーズンに臨んでいる。
板倉滉
クラブ:アヤックス
年俸:390万ユーロ(およそ6.8億円)
この夏にボルシアMGからアヤックスへと加入した板倉滉。推定移籍金は1200万ユーロほどだとされており、28歳のセンターバックとしてはかなり高い評価を受けての取引となった。
アヤックスでの新シーズンではややスローなスタートになっており、今回のインターナショナルマッチも怪我のために離脱せざるを得なくなったが、このチーム最高レベルの年俸額は信頼と期待の現れである。
渡辺剛
クラブ:フェイエノールト
年俸:88万ユーロ(およそ1.53億円)
ベルギー1部のヘントからフェイエノールトへと加入した渡辺剛。出場試合を重ねてもパフォーマンスが落ちないタフさと空中戦の強さ、安定したコンタクトプレーで評価を高めてきた。
先日はベンフィカが関心を持っているという情報も伝えられており、ヨーロッパでの価値も高止まりしている。けが人が多い日本代表の中で貴重なセンターバックの一人だ。
遠藤航
クラブ:リヴァプール
年俸:330万ユーロ(およそ5.75億円)
リヴァプールでのプレーも長くなってきた遠藤航。年齢もベテランの域に達しているが、日本代表の中盤でゲームをコントロールする貴重な存在だ。
アルネ・スロット監督の下ではクローザーとしての出番がほとんどになっているが、その短いプレー時間でもきっちり仕事をこなし、信頼を獲得している。
南野拓実
クラブ:モナコ
年俸:390万ユーロ(およそ6.8億円)
モナコに移籍してからの2年目で大ブレイクを果たし、チームの中心的な存在として立場を確固たるものにした。攻撃的MFとして高い評価を受けており、クラブ最高クラスの年俸を受け取っている。
30代になった今季はベテランとしての役割も期待されており、チャンピオンズリーグの舞台での活躍も求められる。
鎌田大地
クラブ:クリスタル・パレス
年俸:630万ユーロ(およそ10.98億円)
紆余曲折の末にクリスタル・パレスへと移籍し、イングランド・プレミアリーグへの挑戦に臨んだ鎌田大地。1年目は浮き沈みもありながら、最終的には一定の評価を受けるに至った。
今季はさらにプレミアリーグで求められるスタイルに合致してきた雰囲気があり、序盤から好調なパフォーマンスを見せている。
堂安律
クラブ:アイントラハト・フランクフルト
年俸:400万ユーロ(およそ7.1億円)
今季フライブルクからフランクフルトへと移籍した堂安律。クラブ屈指の額となる年俸を受け取っているとされており、序盤からその期待にこたえるだけの見事なプレーを見せている。
右サイドから繰り出すドリブルやカットインから放つシュートで数多くのゴールを導き、自らネットを揺らす。日本代表でも攻撃の中心としてさらなる飛躍が求められる。
上田綺世
クラブ:フェイエノールト
年俸:78万ユーロ(およそ1.36億円)
ついにフェイエノールトで信頼を獲得し始めた上田綺世。セルクル・ブルッヘから加入して以来、なかなかゴールを量産することができず、そのプレーには賛否両論が集まっていた。
ただ今季は大きく成長を遂げており、ヨーロッパリーグでも出場機会を増加させている上、メディアからの評価も高くなってきた。日本代表でも飛躍の可能性を感じさせている。
田中碧
クラブ:リーズ・ユナイテッド
年俸:150万ユーロ(およそ2.61億円)
日本においてイングランド2部リーグの評価を高めさせた選手といえる田中碧。フォルトゥナ・デュッセルドルフから格安でリーズに移籍したあと、その額を大きく上回るような価値をクラブにもたらした。
目覚ましい活躍でチームをプレミアリーグ昇格に導き、さらに世界トップクラスの舞台でもその力を見せている。
町野修斗
クラブ:ボルシアMG
年俸:220万ユーロ(およそ3.83億円)
ホルシュタイン・キールからこの夏にボルシアMGへと移籍。2部降格の憂き目にあったチームの中で活躍を見せたあと、高い評価を受けて「個人残留」となった。
新天地ではまだブンデスリーガでのゴールがない状況で、ややスタートで苦しんでいるといえるものの、コンスタントに出場機会は獲得している。
佐野海舟
クラブ:マインツ05
年俸:85万ユーロ(およそ1.48億円)
マインツ05で守備的ミッドフィルダーとして評価を高めている佐野海舟。ブンデスリーガでも屈指のスタッツを記録しており、次のシーズンには多くのクラブから誘いが来るだろうと予想されている。
まだ若手でありながらも守備のセンスやデュエルの勝率、運動量やワークレートで目立つ存在になっており、日本代表にもコンスタントに招集されるようになった。
久保建英
クラブ:レアル・ソシエダ
年俸:400万ユーロ(およそ6.97億円)
ビッグクラブからの誘いがあったと言われる夏を経て、レアル・ソシエダで新たなシーズンを過ごすことになった久保建英。リーガでも屈指のウイングとして評価を確固たるものにしている。
怪我のためにこのところはやや低調な時期を過ごしているが、今回の日本代表チームでも招集。森保一監督が彼の存在をピッチ内外で高く買っていることをうかがわせる。
斉藤光毅
クラブ:QPR
年俸:26万ユーロ(およそ4500万円)
イングランド2部のクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)であらたなシーズンに向かっている斉藤光毅。若手のウインガーとして豊かなエネルギーを見せており、開幕戦ではチャールトン相手にゴールも決めた。
フィジカル重視のコンペティションの中で170cmの彼は異色の存在であるが、環境にも完全に適応しており、左ウイングから数多くのチャンスを作り出している。
藤田譲瑠チマ
クラブ:ザンクト・パウリ
年俸:15万ユーロ(およそ2600万円)
ドイツ・ブンデスリーガに昇格したばかりのザンクト・パウリでレギュラーのボランチを務めている藤田譲瑠チマ。シント=トロイデンから加入したばかりであるが、初挑戦のビッグ5リーグで存在感を見せている。
若手主体のチームで献身的なプレーを見せており、現地での評価も徐々に高まっている。日本代表でも将来の中心的な存在として期待される。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

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