
サッカーにおける最高のロマン、ドリブル。
ゴールなどとは違って明確な指標は存在しないが、今回は『Who Scored』のデータをもとに、今季その成功数が多い選手たちをまとめてみた。
ニコラス・パス
所属クラブ:コモ(イタリア)
アルゼンチン人の若手MF、ニコラス・パス。元同国代表のDFパブロ・パスを父に持ち、スペインで生まれた選手である。
父が活躍したテネリフェのユースでプレーし、2016年にはレアル・マドリーへ加入。昨年に19歳でトップチームデビューを果たした。
今季は出場機会を求めてイタリアのコモへ完全移籍で加入。ここまで昇格クラブにとって欠かせない中心選手として活躍しており、セリエAでは5ゴールに関与。
ドリブル成功数は35回とリーグトップのスタッツを記録している。
ファリド・エル・メラリ

所属クラブ:アンジェ(フランス)
アルジェリア代表の小柄なアタッカー、エル・メラリ。2018年からアンジェでプレーしている選手である。
2年目にはリーグアンで3ゴールをマークしたが、その後公然わいせつの罪で逮捕されるトラブルを起こした。
出場機会は増えず、2022年にはリーグドゥのクラブへローンで加入。復帰して迎えた昨季もノーゴールと振るわなかった。
一方で今季は6年目にしてようやく主力として活躍。リーグアンではここまで1ゴール2アシストをマークしており、リーグ2位となる34回のドリブルを成功させている。
チデラ・エジュケ

所属クラブ:セビージャ(スペイン)
ナイジェリア代表のウィンガー、エジュケ。
若手時代はノルウェーのクラブを経て2019年に加入したヘーレンフェーンで活躍。その後はCSKAモスクワへ引き抜かれ、ローンでヘルタ・ベルリン、ロイヤル・アントワープでプレーした。
今季はフリーでセビージャへ加入。公式戦では負傷による離脱もあってここまで1ゴールをマークするのみにとどまっているものの、ドリブルでは31回の成功数を記録。
これは出場時間を考慮すればラ・リーガでトップクラスの数字となっている。
ジェレミー・ドク

所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
昨季にレンヌから引き抜かれ、マンチェスター・シティで2年目を迎えているベルギー代表、ドク。
母国時代はアンデルレヒトで16歳という若さでデビューを飾った逸材ドリブラーである。
初年度となった昨季はシティの三冠達成に貢献。打って変わって直近のチームは稀に見る不振に陥っているが、個人に関してはドクの突破力は今季も健在のようだ。
プレミアではここまで39回のドリブルを成功させており、これはリーグで2番目に多い数字となっている。
ジェイミー・ギッテンス

所属クラブ:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
ドルトムントの新星ギッテンス。
近年英国出身のスター選手たちを輩出してきたクラブにおいて、今季新たに台頭しているイングランド人のアタッカーである。
マンチェスター・シティのユースから2021年に加入、17歳でトップチームデビューと、数年前のサンチョを連想させるキャリアを歩んでおり、3年目となった昨季に出場機会を伸ばした。
今季はここまでブンデスで5ゴール3アシスト、CLでは4ゴールとブレイク。ドリブルはリーグで41回成功と屈指のスタッツを残している。