Netflix『Formula 1: 栄光のグランプリ』のヒットや、フジテレビでの11年ぶりの中継が話題を集めるなど、近年のF1は日本でも再び注目度を高めている。そんな中、F1第3戦日本グランプリ(GP)が3月27日から29日にかけて鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催され、19歳のキミ・アントネッリ(メルセデス)が中国GPに続く勝利を飾った。
19歳の新星 キミ・アントネッリが鈴鹿を制す
3月29日に行われた決勝のレース前には、X JAPANのYOSHIKIが登場し、日本国歌の「君が代」を披露。ピアノとドラムでアレンジされた楽曲に、会場を訪れた約13万人の大歓声が巻き起こった。週末3日間の観客動員は31万5000人に達し、日本GPの高い注目度を印象づけた。
ポールポジションで決勝に臨んだキミ・アントネッリだが、序盤は一時後れをとり、6番手まで後退。だが、ここから怒涛のペースで追い上げを見せると、22周目にオリバー・ベアマン(ハース)のクラッシュに伴いセーフティーカーが導入され、そのタイミングでアントネッリが一気にトップに返り咲き、逆転でレースを制した。19歳の新星が中国GPに続く2連勝を飾り、鈴鹿でも強烈なインパクトを残した。
なお、2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)。昨季まで日本GP4連覇を成し遂げたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は8位。マシンの以上騒音問題に揺れるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は18位でゴールし、3戦目にして初の完走でレースを終えた。
東京タワーに角田裕毅ら、歴代スターが集結『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2026 』
その熱気をさらに広げるように、3月25日には東京タワー(東京都港区)などで『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2026 』が開催された。会場には角田裕毅、小林可夢偉、佐藤琢磨といった豪華な顔ぶれが集い、トークショーや展示、コラボ企画などを通して、日本GPへ向かうムードを大きく盛り上げた。
F1とのディズニーによるコラボレーションキャンペーン『Fuel the Magic』を紹介するブースとステージも展開された。
今季はレッドブルとレーシングブルズのリザーブドライバーを務める角田裕毅や、小林可夢偉、佐藤琢磨といった“レジェンド”も登場。日本GPの思い出や、大きく変わった現在のF1についての見解などを明かした。
小林可夢偉 日本GP3位は「恵まれていて運もあった」
ピエール北川(左)と小林可夢偉(右)
小林可夢偉はピエール北川とのトークセッションに登場。イベント出演が発表された際に「F1ど素人ですが、素人目線で盛り上げできたらと思います」と投稿していた小林は、3位に入った2012年の日本GPの感想を問われると、「あの時はいろいろと特別でした。翌年には(自身が座る)シートはほぼないなか、表彰台に乗る唯一の可能性があるGPだと思っていました。不運が続いたシーズンでしたが、自分のホームグランプリで表彰台が獲れたので、恵まれていて、本当に運があるなと浸っていました」と感慨深げに語った。
角田裕毅は出走叶わずも「日本GPを楽しみたい」
レッドブルのリザーブドライバーとして2026年シーズンを過ごす角田裕毅も、トークセッションに登壇。「日本人として鈴鹿に帰ってこられたことは、いつもとはまた違うような気持ちがあります」と日本GPへの思いを明かした角田は、続けてファンから寄せられた質問に回答。日本GPの思い出を問われると、レッドブルで昇格を果たし、母国でのデビュー戦となった2025年のレースを挙げ、思いを明かした。
「昨年、レッドブルに乗ったときは本当に特別でした。人生においても、滅多に体験できない経験ですし、あんなにいろいろなことが重なる状況は、これからもなかなかないだろうと思う。特にメディア対応をする木曜日には、『自分もレッドブルの一員になったんだな』と実感させられました」
そして、残念ながら出走が叶わなかった日本GPに向けて、「今回は皆さんと一緒に日本GPを楽しめればいいなと思う。僕はいつでも復帰できるように準備をしていますし、いいパフォーマンスを出して戻ってこられるように頑張ります。
2021年のF1デビュー以来、チームの一員として角田が日本でのレースウィークを迎えるのは今回で5度目だ。
特に印象に残っているシーンを問われると、「やっぱり去年のレッドブル乗った時ですかね」と回答。電撃昇格の直後に開催された母国グランプリということもあり、大きな注目を集めた週末の中でも特に印象深いのが木曜日と決勝レース終了直後だったという。 「木曜日はメディアデーなんですけど、メディアの対応している時は『レッドブル(のドライバー)になったんだな』というのは取材を通して色んな期待の声を聞いている時に深まりましたね」
さらに「逆に走っちゃえば全然いつも通り。(マシンの)色がちょっと違うだけなんで」と“らしい”コメントで続けると、「セッションが終わって、ちょっとゆっくり走る時に色んな人が良く見えますね。
1番覚えているのは去年のレッドブル乗った1セッション目(フリー走行1回目)の最後に僕が通っていくところを(観客の)皆さんが拍手してくれたところは今でも目に焼き付いていて覚えています。なかなか体験できる人はいないと思うので、本当に貴重な、一生の思い出ですね」と回顧した。
その景色から1年。現時点ではリザーブドライバーとしてチームを支える立場にいる角田だが、「裏でいつでも復帰できるように準備しているので、パフォーマンスを発揮してまた戻ってこられるように頑張ります」と意欲を示した。
2026年に、F1史上最大規模の規則変更が行われる。新たな技術規則および競技規則が施行されるにあたり、F1ファンにとって理解すべき点が非常に多くなることから、FIAとF1は、2026年シーズンのF1において何が変わるのかを簡潔にまとめた概要を提示することにした。
佐藤琢磨は「お腹に響くようなエンジン音」へのこだわり明かす
続けて、現在はインディ500への挑戦を続ける佐藤琢磨(F1出場期間:2002年~2008年)が登場。
「日本GPは全ドライバー・全チームの大好きなレースのひとつだよね。いろいろなドラマがあるし、温かくファンのみんなに迎え入れられていることが嬉しい。自分が最初に出たのも、約20年前の2002年だもの。もう知っている人も、あまりいないんじゃないのかな(笑)」と、日本GPの思いを饒舌に語った佐藤は、エンジンと車体が大幅に変更され、「史上最大の変革期」と言われる2026
年のF1マシンについてこう続けた。
「僕らが乗っていたF1マシンと、今のマシンはまったくの別物。今は車重が150kgくらい重くなっているし、電気の力もあって1000馬力くらいに上がっていて、僕らが走っていた頃よりも5秒くらい速い。とはいえ、今のタイヤは、表面がオーバーヒートするとあっという間にパフォーマンスが落ちちゃうから、滑らせないようにマネジメントしながら、速く走るのがすごく大変だと思う。最初はドライバーも文句を言っていたけど、結局は楽しんでいるでしょう?」
そして、環境に配慮した100%持続可能燃料への移行や、電気モーター出力を約50%まで高めた次世代パワーユニットの導入といった点についても、佐藤は音の観点から持論を述べた。
「やっぱりモータースポーツの醍醐味は、お腹の底に響いてくるような音だよ。サスティナビリティは絶対欠かせませんが、もしカーボンニュートラルが達成できるのであれば、排気量は小さくしつつ、1万5000回転と1万8000回転でガンガン回して欲しいよね」と、次世代のF1に対しても期待を寄せた。
当日はDJ KOOによるDJ演奏も実施され、お馴染みの小室哲哉プロデュース楽曲で、会場を盛り上げた。
2026年のF1シーズンは、まだ始まったばかり。現在は日本人ドライバー不在ではあるものの、レースそのものの面白さや、今回の日本GPを通じて見えた盛り上がりを追い風に、今シーズンのF1人気の復権に期待したい。
Qoly 編集部
Shiratori Junichi

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