年々、商業的な側面が大きくなり、グローバルな舞台でビジネスチャンスを見出す機会が増えている欧州サッカー。

それでもプレミアリーグは国外でリーグ戦を開催するつもりはないようだ。

13日、イギリスメディア『BBC』が報じた。

先月、イタリアとスペインの両サッカー協会は、国外でリーグ戦の試合を開催する計画を明らかにした。

来年2月に行われるミランとコモの試合はオーストラリア・パースで、来年3月のビジャレアルとバルセロナの試合はアメリカ・マイアミでそれぞれ行う予定。現在はそれぞれのサッカー協会がFIFAとUEFAからの許可を得るために書類を申請中だ。

そうした中、BBCは2008年にリーグ戦最終節の後に国外で追加ラウンド“第39節”を行おうとしたプレミアリーグの動向を注視していた。

だが、同リーグの最高経営責任者(CEO)リチャード・マスターズ氏は「海外で試合を行う計画はない。私の関心事ではないし、議論のテーブルに上がることはない」と、国外でプレミアリーグの試合を開催する計画はないと明言した。

イングランドのサッカーファンの中では、悪名高い“第39節”の再検討に対して不安視する声も上がっていた。それでも、リチャード氏はデジタル戦略や放送パートナーの獲得、アメリカでのサマーツアーなどが成功し、国外での試合開催を推進する必要性が薄れたと説明した。

現在、プレミアリーグの約半数のクラブはアメリカ資本となっており、今後はクラブ独自に国外でのプレシーズンマッチなどで収益を上げていくのかもしれない。

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