J1の東京ヴェルディは6日、日本代表MF綱島悠斗がベルギー1部のロイヤル・アントワープへ完全移籍することになったと発表した。
綱島は2000年8月15日生まれの24歳。
身長188cmの大型ボランチは、城福浩監督のもとチームが3バックに移行して以降センターバックとしてブレイク。今年7月の東アジアE-1選手権で日本代表デビューを飾ったばかりだった(代表ではDF登録)。
以下はシーズン途中での移籍を決断した綱島のコメント。
「このたび、ベルギーのロイヤル アントワープFCに完全移籍することになりました。しっかり挨拶ができずに、このような報告になってしまい申し訳ありません。
僕が1番伝えたいことは感謝の気持ちです。
チームとしては難しいシーズンとなっている中、オファーをいただいた時は正直即答することができませんでした。そんな中、中村社長や城福監督、全てのヴェルディスタッフの方々が背中を押して、快く送り出してくれました。チームの目標より個人の野心を優先させてしまって申し訳ありません。
2023シーズンから東京ヴェルディに加入して2年半が経ち、目標にしていたヨーロッパ移籍を実現することができましたが、その道中はとてつもなく辛い経験をしました。
そんな中、熱心にご指導してくださった城福監督やコーチングスタッフの方々、常に体のケアをしてくださったメディカルスタッフの方々、誰よりも遅くまで仕事をして誰よりも早く来てサポートしてくださったマネージャーやエキップメントマネージャーの方々、そしてどんなに辛い時でもかっこいい背中を見せ続けてくれて、僕が落ち込んでいる時に声をかけてくれて、もっとやらないとなと思わせてくれた最高のチームメイト、毎試合全力で応援してパワーを選手にたくさん与えてくださる最高なファン・サポーターの方々、本当にたくさんの人に支えてもらっていることを実感しています。
プロキャリア1年目を東京ヴェルディでプレーできたこと、本当に良かったと思います。ヴェルディではなかったら今の自分はいなかったと思います。だからこそ、東京ヴェルディに関わる全ての人に感謝しています。
僕が愛する『東京ヴェルディ』を離れることに凄く寂しさや悲しみがありますが、僕の野心を達成するには、このタイミングを逃すことはできないと思いました。来年のワールドカップ、その先のプレミアリーグで活躍するという目標を必ず達成するために、強い覚悟と責任感を持ち、ヴェルディサポーターの強い期待があるということを受け止め、ヴェルディに関わる全ての人に幸せを届けられるように、またヴェルディの価値を高められるように頑張ります!!
皆さんの力がとても選手にパワーを与えています。これからも、東京ヴェルディに大きなパワーを与えてください。そして、城福監督と選手たちと共に超野心的な目標を達成してください。
皆さんなら絶対に達成できる!頑張れ!
僕も野心に向かって一歩ずつ歩んで行きます!!!
また、皆さんに会える日を楽しみにしています!行ってきます!
緑のハート。」
今夏、FC東京からGK野澤大志ブランドンが加入したアントワープ。チームは開幕2戦、王者ユニオン・サン=ジロワーズ、昨季3位ヘンクという強豪と対戦し、試合はいずれも1-1の引き分けに終わっている。