
Qolyアンバサダーのコラムニスト、キツネによるレポートをお届けします。
7/6(土)、FC町田ゼルビア公式より「海外移籍を前提としたチーム離脱」が発表されました(7/9(火)にはイングランド2部ブリストル・シティへの期限付き移籍としてリリースがありました)。
率直な気持ち
リリースが出た直後、サポーター仲間と電話をしてお互いの気持ちを吐き出しました。嬉しさと、誇らしさ、悲しさ、そして不安。スペシャルな選手ですし、痛手です。替えが効くとは簡単には言えないと思います。優勝を狙える位置にいるクラブとしてはオファーを断ることも出来たはずですが、それをしなかったのは正しいと僕は思います。
クラブの将来を考えれば、この移籍はプラス
海外移籍に寛容なクラブであった方が、近い将来、町田に来てくれる有望な選手にとってもイメージが良いでしょう。きっと今後、才能ある選手が町田に来て、成長して、活躍して、海外移籍して、町田のブランドを高めてくれる。「日本のあのマチダ出身の選手なら安心やんな!」なんて現地のファンに言われる日が来るかもしれません。もちろん移籍は悲しいですが、長期的に見れば町田にプラスの何かをもたらしてくれます。今回の移籍をポジティブに捉えていきましょう。
より魅力的なオファーを待つのか、目の前のチャンスに賭けるのか
サッカー選手がサッカー選手でいられる時間は短いです。このオファーを断ったら、次のオファーは保証されていない。より良いオファーを待つ選択肢もありますが、今目の前にあるチャンスに賭けるという選手もいると思います。どちらも勇気がいる選択です。
平河悠の生き様
高校·大学時代は世代別代表に縁はなく、エリート街道とはかけ離れたサッカー人生でした。高校生の頃、プロからのオファーは無く、一般企業への就職も視野に入れていたそうですが、高校3年の時に出場したインターハイをきっかけに山梨学院大学からのオファーがあったことで、平河君のサッカーは続くことになりました。
そして、大学3年で特別指定選手としてゼルビアの試合に出場するようになります。山梨学院大学は東京都リーグに参加していましたが、プロ注目の選手が集まる関東リーグ·関西リーグと比べると、どうしても注目度は低いかもしれません。平河君を発掘したゼルビアの担当には感謝しかありません。ゼルビアからのオファーが平河君にとってどこまで魅力的だったのかは分かりませんが、山梨学院大学に進学した経緯から、将来来るかどうかが分からない良いオファーを待つよりも、目の前のチャンスに賭けるという判断をしたのでしょう。それは今回のブリストル·シティからのオファーも同じなのだと思います。
ラストマッチ·名古屋戦。必ず勝利で送り出せ。雄姿を目に焼き付けろ。
「抜けたから失速した」は許されません。
平河君へ

その瞬間瞬間を努力し必死に積み上げてきた平河悠だからこそ得られた今回のチャンス。平河悠だからこその今回の選択。
目の前のチャンスを掴み這い上がる男、その選択を正解にする男。
ブリストル·シティを1部に押し上げても良い。1部からのオファーを掴むでも良い。夢のプレミアリーグの舞台に立てる日まで、A代表としてW杯の舞台に立てる日まで、ずっと応援しています。
あなたの生き方が大好きです。がんばれ。
ライター:キツネ
2023シーズンより本格的にFC町田ゼルビアのサポーターとなり、サポーターやゴール裏の人口を増やすため、Youtubeチャンネル「ゼルビアアドレセンス by キツネ」にて、ほぼすべての試合のVlogを投稿中。大切にしている言葉は「自分から手放さない限り、サッカー観戦は終わりのない青春」。
YouTube:「ゼルビアアドレセンス by キツネ」
https://www.youtube.com/channe...