小川航基、佐野航大、塩貝健人の日本人トリオが所属するオランダ1部NECナイメーヘン。
クラブは6日に塩貝のレッドブル・ザルツブルク移籍がキャンセルされたと発表した。
20歳の塩貝は慶應義塾大学ソッカー部出身の快速FW。昨夏にオランダに渡ると、欧州1年目で5ゴールを記録していた。
川村拓夢と北野颯太も保有するオーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクは、今月から開幕するFIFAクラブW杯に出場する。
移籍金450万ユーロ(7.3億円)で塩貝を獲得する見込みとされていたが、NECによれば「メディカルチェックで負傷が判明した。ザルツブルクは来週から始まるクラブW杯の選考にケントを直接参加させたいと考えていたため、メディカルスタッフは移籍を承認しなかった」とのこと。ただ、あくあまでも友好的な移籍中止だとしている。
この移籍破談について、『ForzaNEC』は、こう伝えている。
「NECの財政面にとって、塩貝の移籍キャンセルは大きな失望。クラブが受け取る予定だった450万ユーロは、スタジアム購入を視野に入れた望ましい金額だった。
『必要な外部資金は既に調達済み。このような移籍金額が役立つことは事実、スタジアムに関する契約は進めることができる』と、ゼネラルマネージャーは語っていた。
さらに、クラブは2024-25シーズンに歴史的な黒字を計上するため、6月30日までに170万ユーロ(2.8億円)を調達する計画。
ザルツブルクに移籍していれば、新たな日本人トリオの一員として、レアル・マドリーらと対戦するはずだったのだが。