
サッカー界では毎シーズンのように新たなスターが誕生する。アカデミーや控えから一気に頭角を現してブレイクを果たす彼らの活躍は、多くのファンに驚きと感動を与えるものだ。
今回は『Planet Football』から「2024-25シーズンに飛躍を遂げた欧州サッカー界の注目プレーヤー10名」をご紹介する。
オマール・マルムシュ
国籍:エジプト
クラブ:アイントラハト・フランクフルト
エジプト代表のオマール・マルムシュは、2024-25シーズンのドイツ・ブンデスリーガとヨーロッパの舞台で旋風を巻き起こしているタレントだ。アイントラハト・フランクフルトで公式戦26試合に出場し、20ゴールを記録するという驚異的なパフォーマンスを披露している。
昨シーズンに公式戦17ゴールを挙げた実績はあったものの、ここまでの活躍を予測する声は少なかった。特に今季の3試合連続フリーキックでのゴールは、彼のテクニックの高さを証明している。
リヴァプールやマンチェスター・シティが彼の獲得に興味を示しているとされ、彼のスピード、ダイレクトなプレースタイル、そしてセットプレーの巧みさは世界最高レベルと言える。大型移籍が期待される選手だ。
ニコ・パス

国籍:アルゼンチン
クラブ:コモ
スペインで生まれたアルゼンチン代表の若き才能ニコ・パスは、今季イタリア・セリエAのコモに移籍後、そのタレントをいかんなく発揮している。かつてレアル・マドリーに所属していた彼はセスク・ファブレガスの指導の下で成長を遂げている。
トニ・クロースが「次のグティ」と称するそのプレースタイルは、テクニカルでありながら創造性に富んでいる。
イタリアの地でも注目を集めており、レアル・マドリーには低額の買い戻しオプションが設定されている。再びサンティアゴ・ベルナベウのピッチに立つ日も近いかもしれない。
マルク・カサド

国籍:スペイン
クラブ:バルセロナ
バルセロナのアカデミー「ラ・マシア」から飛び出した新たな21歳の新星MFマルク・カサド。ハンジ・フリック監督の下でレギュラーとしてプレーするようになった彼は、クラブが抱える財政問題を救う存在として期待されている。
彼の特徴は、バルセロナ育ちらしい高いテクニック、パス能力、そしてプレッシャーに対する対処の技術だ。
今シーズン、バルセロナはヨーロッパでの最多得点を記録しており、その攻撃的スタイルの中でカサドが果たしている役割は非常に大きい。
ジョン・デュラン

国籍:コロンビア
クラブ:アストン・ヴィラ
プレミアリーグで最も得点効率の高い選手の一人となっているジョン・デュラン。21歳のコロンビア代表FWは、モハメド・サラーやアーリング・ハーランドを上回る得点率を誇り、決定力の高さを証明している。
エヴァートン戦でのシュートはプレミア年間ベストゴールに選ばれる可能性が高いほどのものであったし、チャンピオンズリーグでもバイエルン・ミュンヘン相手に劇的な勝利を演出するゴールを決めた。今季は特に印象的な瞬間を多く作り出している。
現在はオリー・ワトキンスの控えにはなっているが、途中出場からのインパクトは強烈だ。今後の移籍市場での注目株となることは間違いないだろう。
サム・アゲホワ

国籍:スペイン
クラブ:FCポルト
スペイン出身の20歳フォワード、サム・アゲホワは今シーズンのポルトガルリーグで最も注目される選手の一人だ。ポルトに1200万ユーロという低価格で加入したにもかかわらず、半年でその移籍金以上の価値を証明した。
以前は「オモロディオン」という名前で登録されていたが、今季は母の姓であるアゲホワを使用することを決めてネームチェンジ。それも心機一転でいいきっかけになったようだ。
公式戦23試合で18ゴールをあげており、その中にはヨーロッパリーグでマンチェスター・ユナイテッド相手に決めた圧巻の2点も。ディディエ・ドログバを彷彿とさせる強烈なヘディングは観衆を魅了した。
リアム・デラップ

国籍:イングランド
クラブ:イプスウィッチ・タウン
マンチェスター・シティのアカデミー出身であるリアム・デラップは、イプスウィッチ・タウンで今季プレミアリーグでレギュラーとして臨む初めてのシーズンを迎えた。
過去にはわずかな出場機会しか与えられなかったが、今季は8ゴール2アシストを記録し、トップリーグでも通用することを証明してみせた。
ロングスローの名手として知られた父ロリー・デラップとは違いクラシックなストライカーとしての特性を持つ彼には、チェルシーなどから関心が寄せられているとも。その将来には大きな期待が寄せられている。
ニコロー・サヴォーナ

国籍:イタリア
クラブ:ユヴェントス
ユヴェントスの右サイドバックを務めるDFニコロー・サヴォーナは、21歳にしてチームの無敗記録を支える重要な存在となっている。
アカデミーで頭角を現した彼は、現在チアゴ・モッタ監督から大きな信頼を寄せられており、プレミアリーグの強豪からも関心を持たれているほどだという。
彼はセリエAの様々なスタッツで上位10%にランクインしており、今季だけで市場価値が69倍に急上昇している。
ディーン・ハイセン

国籍:スペイン
クラブ:ボーンマス
19歳のセンターバックであるディーン・ハイセンは、今季ボーンマスで注目を集めている選手だ。オランダ出身であるが、昨年スペインのU-21代表へと鞍替えしている。
かつてユヴェントスとローマに所属した彼は、今季までほとんど実績がなかった選手だった。わずか1280万ユーロ(およそ20.6億円)の移籍金でボーンマスに加入したにもかかわらず、すでにマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリーの関心を引いている。
高さとフィジカル、冷静な判断力を兼ね備えた19歳は、今後の成長が非常に楽しみな存在。長身のセンターバックで足元もうまいという現代的なプレーヤーだ。
カルロス・バレバ

国籍:カメルーン
クラブ:ブライトン
三笘薫が所属しているブライトンでプレーしており、「プレミアリーグで最も成長した選手」と評価された21歳のバレバ。モイセス・カイセドの後継者として期待され、中盤の中心選手として活躍している。
あらゆるスタッツが彼の才能を証明しており、プレミアリーグでも屈指の数字を残している。将来的には大きな移籍金でビッグクラブに引き抜かれていく可能性が高い。
彼のフィジカル、テクニック、そして試合を読む力はすでに高く評価されており、将来的にはヨーロッパのトップレベルで活躍する姿が想像できる。
モーガン・ロジャーズ

国籍:イングランド
クラブ:アストン・ヴィラ
アストン・ヴィラのモーガン・ロジャースは、今季ウナイ・エメリ監督の下でさらに大きな飛躍を遂げた選手だ。
ミドルズブラから2024年1月にプレミアリーグへとやってきた彼は、自身の古巣でもあるマンチェスター・シティ戦で圧巻のパフォーマンスを見せ、チームの勝利に大きく貢献している。
技術的な完成度と試合を支配する力を兼ね備えており、優雅で直感的なプレーができる。将来的にはイングランド代表でも活躍する可能性が高いストライカーだ。