38歳になった現在も日本代表としてプレーしている長友佑都は、かつてイタリアの名門インテルでも活躍した。
インテルで長友を指導したこともあるアンドレア・ストラマッチョーニ元監督の人命救助が現地で話題になっている。
現在49歳は、ストラマッチョーニ氏は、カタールのアルガラファを2022年に退任して以降、監督業から離れている。
『Gazzetta dello Sport』などによれば、そのストラマッチョーニ氏は、イタリア南部プーリアで溺れていた少女2人を救助したという。
7月28日、家族と休暇を過ごしていたストラマッチョーニ氏は、ためらうことなく水難事故に介入し、17歳と19歳の少女を水から引き上げたそう。
「私は英雄でも、超人でもない。かつて私自身も辛い時期を経験したが、同じような状況に適した身体的、精神的特性を持つ人間として、介入せざるを得なかった。
私は妻と子供たちと一緒にパラソルの下にいた。ある地点、遠くの方で人々が岸辺に集まり始めた。ライフガードの一人が水中にいて、注意を引くために口笛を吹いていた。2人の少女が手を振って、叫んでいたので、私は立ち上がり、急いで水辺に向かった。すぐに危険を感じた、ライフガードひとりでは到底救出できなかっただろう。
(海は荒れており、湾の形状も救助を難しくした)
ライフガードは私と同じように、ライフジャケットもロープも何も持たずに水に入っていった。彼は私に、最初の女の子、年上の方の方へ向かうように、そして自分はもう一人の女の子に集中すると言った。
(その少女を救助に成功したが、ライフガードがもう一人の女の子とトラブルになっていることに気づくと再びに水中に戻った)
彼女はショックを受けていた。女の子は溺れたり、浮き上がったりしていた。何よりも、彼女はすでにかなり水を飲んでいた。私は怖くなり始めた、特に彼女が私を水の中に引きずり込んでいたので。私は彼女に、私の言うことを聞いてほしい、私を信じてほしいと頼んだ。
(岩の間に小さな入り江を見つけたストラマッチョーニ氏は、少女を安全な場所へ運んだが、今度は岩にぶつかった。そして、ロープを投げてくれた人々に助けられ、ようやく水面に浮上できた)
妻や子供が水の中にいた時のように、『守ってあげたい』という気持ちでそうした。でも、私は英雄ではない。読者の皆さんには、何よりも大切なのは命だということを忘れないでほしい」
ストラマッチョーニ氏は、少女2人から感謝され、イタリア沿岸警備隊からはライフガードの象徴である赤いシャツを授与された。